第一次フィッシャー砦の戦い 戦いの後

第一次フィッシャー砦の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 16:59 UTC 版)

戦いの後

バトラーはフィッシャー砦で失敗し、特にグラントからの直接命令、すなわちポーターやワイツェルと連絡を取り合うようにという命令に従わなかったことが、グラントをしてバトラーをジェームズ軍指揮官から解任し、後任にエドワード・オード少将を据える理由になった。エイブラハム・リンカーン大統領は再選を決めたばかりであり、もはや共和党の著名人を軍隊に登用しておく必要はなくなっていた。バトラーは1865年1月8日に解任された。バトラーにとってさらに悪いことに、フィッシャー砦がその1週間後に陥落した。アルフレッド・テリー少将がこの南軍の要塞に対する攻撃を率いた(第二次フィッシャー砦の戦い)。バトラーはアメリカ合衆国議会合同戦争遂行委員会の場で、攻撃を中止した判断を弁護するために、砦は難攻不落だと説明していた[14]

この戦闘での南軍の損失は、戦死と致命傷が5名、負傷56名、捕虜600名であり、艦砲射撃による損傷は直ぐに修復されていた。封鎖突破船は港の利用を続け、戦闘後の最初の船は北軍艦隊が撤退したまさにその夜に到着していた。ケープフェア地区軍指揮官のW・H・C・ホワイティング少将と守備隊長ラム大佐は、北軍が直ぐに戻ってくると考えていたが、ブラッグはホークの師団をウィルミントンまで戻し、ニューバーンを取り戻す作戦作りを始めていた[15]

対戦した戦力

北軍

陸軍

遠征軍団(ジェームズ軍) - ベンジャミン・フランクリン・バトラー少将、ゴッドフリー・ワイツェル少将(副指揮官)

  • 第2師団(第24軍団) - アデルバート・エイムズ准将
    • 第1旅団 - ニュートン・M・カーティス名誉准将
      • ニューヨーク第3連隊 - ジョージ・W・ウォーレン大尉
      • ニューヨーク第112連隊 - ジョン・W・スミス中佐
      • ニューヨーク第117連隊 - ルーファス・ダゲット大佐
      • ニューヨーク第142連隊 - アルバート・M・バーニー中佐
    • 第2旅団 - ガルーシャ・ペニーパッカー大佐
      • ニューヨーク第47連隊 - ジョセフ・P・マクドナルド大尉
      • ニューヨーク第48連隊 - ウィリアム・B・コーン中佐
      • ペンシルベニア第76連隊 - ジョン・S・リトル大佐
      • ペンシルベニア第97連隊 - ジョン・ウェインライト中尉
      • ペンシルベニア第203連隊 - ジョン・W・ムーア大佐
    • 第3旅団 - ルイス・ベル大佐
      • インディアナ第13連隊 - サミュエル・M・ゼント大尉
      • ニューハンプシャー第4連隊 - ジョン・H・ロバーツ大尉
      • ニューヨーク第115連隊 - エズラ・L・ウォルラス少佐
      • ニューヨーク第169連隊 - アロンゾ・アルデン大佐
    • 砲兵隊
      • ニューヨーク軽装砲兵隊第16独立大隊 - リチャード・H・リー大尉
    • 海軍旅団 - チャールズ・K・グラハム准将
  • 第3師団(第25軍団) - チャールズ・J・ペイン准将
    • 第2旅団 - ジョン・W・エイムズ大佐
      • アメリカ合衆国第4有色人歩兵連隊 - ジョージ・ロジャーズ中佐
      • アメリカ合衆国第6有色人歩兵連隊 - クラーク・ロイス中佐
      • アメリカ合衆国第30有色人歩兵連隊 - ハイラム・A・オークマン中佐
      • アメリカ合衆国第39有色人歩兵連隊 - オゾラ・P・スターンズ大佐
    • 第3旅団 - エリアス・ライト大佐
      • アメリカ合衆国第1有色人歩兵連隊 - ジャイルズ・H・リッチ中佐
      • アメリカ合衆国第5有色人歩兵連隊 - ジャイルズ・W・シャートレフ大佐
      • アメリカ合衆国第10有色人歩兵連隊 - エドワード・H・パウェル中佐
      • アメリカ合衆国第37有色人歩兵連隊 - ネイサン・ゴフ大佐
      • アメリカ合衆国第107有色人歩兵連隊 - デイビッド・M・セルズ中佐
    • 砲兵隊
      • アメリカ合衆国第3砲兵隊E大隊 - ジョン・ミリック中尉

海軍

北大西洋封鎖戦隊 - デイビッド・ディクソン・ポーター海軍少将:

南軍

  • ケープフェア地区軍 - W・H・C・ホワイティング少将
    • フィッシャー砦守備隊 - ウィリアム・ラム大佐
      • ノースカロライナ第10連隊 - ジョン・P・W・リード中佐(負傷)、ジェイムズ・ライリー少佐
      • ノースカロライナ第36連隊 - ウィリアム・ラム大佐
      • ノースカロライナ第40連隊
      • ノースカロライナ・ジュニア予備隊第1大隊 - D・T・ミラード少佐
      • ノースカロライナ重砲兵隊第1大隊D中隊 - ジェイムズ・L・マコーミック大尉
      • ノースカロライナ軽砲兵隊第3大隊C中隊 - ジョン・M・サットン大尉
      • ノースカロライナ軽砲兵隊第13大隊D中隊 - ザカライア・T・アダムズ大尉
      • アメリカ連合国海軍分遣隊 - ロバート・T・チャップマン中尉
      • アメリカ連合国海兵隊分遣隊 - A・C・ヴァン・ベントホイゼン大尉
  • ホーク師団(北バージニア軍) - ロバートF・ホーク少将
    • ハーグッド旅団 - ジョンソン・ハーグッド准将
      • サウスカロライナ第7大隊 - ジェイムズ・H・ライアン中佐
      • サウスカロライナ第11連隊 - F・ヘイ・ガント大佐
      • サウスカロライナ第21連隊 - ロバート・F・グラハム大佐
      • サウスカロライナ第25連隊 - ジェイムズ・カーソン大尉
      • サウスカロライナ第27連隊
    • カークランド旅団 - ウィリアム・カークランド准将
      • ノースカロライナ第17連隊 - トマス・H・シャープ中佐
      • ノースカロライナ第42連隊 - ジョン・E・ブラウン大佐
      • ノースカロライナ第66連隊 - ジョン・H・ネザーカット大佐
    • コナリー旅団、ノースカロライナ予備隊[16] - ジョン・K・コナリー大佐
      • ノースカロライナ・ジュニア予備隊第4大隊 - ジョン・M・リース少佐
      • ノースカロライナ・ジュニア予備隊第7大隊 - ウィリアム・F・フレンチ少佐
      • ノースカロライナ・ジュニア予備隊第8大隊 - ジェイムズ・エリントン少佐
      • ノースカロライナ・ジュニア予備隊第1大隊 - オールモンド・マッコイ大佐
    • 砲兵隊
      • サザランド大隊 - トマス・J・サザランド大尉
      • パリス大隊、ストートンヒル砲兵隊 - アンドリュー・B・パリス

関連項目


  1. ^ First Battle of Fort Fisher”. National Park Service. 2011年3月31日閲覧。
  2. ^ Gragg, p. 36-37.
  3. ^ Gragg, p. 35-36.
  4. ^ Pelzer, p. 41-42; Fonvielle, p. 101-102.
  5. ^ Fonvielle, p. 108.
  6. ^ Gragg, p. 14.
  7. ^ Gragg, p. 18-21.
  8. ^ Fonvielle, p. 110-113.
  9. ^ Pelzer, p. 43-44.
  10. ^ Fonvielle, p. 133-134, 138; Gragg, p. 67-70.
  11. ^ Gragg, p. 73-74.
  12. ^ Fonvielle, p. 166-167.
  13. ^ Gragg, p. 87-89.
  14. ^ Foote, pp. 739-740.
  15. ^ Fonvielle, p. 178-182.
  16. ^ 4th, 7th and 8th Battalions Junior Reserves at Fort Fisher from 25 December





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