真ゲッターロボ 世界最後の日
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登場メカ
ゲッターロボ
- ゲッターロボ
- インベーダー戦争で活躍した機体。何機か製造されたらしく、劇中には3機のゲッターロボが登場している。さらに、月面のゲッター線研究ラボの跡地にも、壊れたゲッターロボが放棄されており、これが後のブラックゲッターとなる。「クレーターバトル」によると、ゲッター1/2/3の3体合体によるゲッタービームを撃つこともできる。
- 竜馬機:ゲッター1。早乙女の乱では、上層部の命令で仮釈放された竜馬が駆る。老朽化が進んでおり、スクラップ寸前と言われていたが、竜馬の腕前によりゲッタードラゴン軍団を片っ端からなぎ倒していき、ゲッターウイングをマント状にして突撃したり、布状に伸ばしての攻撃、ゲッタービームを拡散させて発射するスパイラルゲッタービームにも用いた。2丁のゲッターマシンガンも使用。真ドラゴンの合体に巻き込まれるもイーグル号を分離させて脱出。残骸となったジャガー号・ベアー号のゲッター炉心でメルトダウンを起こそうとするも早乙女が操縦するゲッタードラゴンに阻止されてしまう。インベーダー戦では、武蔵のゲッター3のベアー号・ジャガー号と合体し、ゲッター1となり、2体のインベーダーをトマホークブーメランで倒した。竜馬が降りた後は武蔵がゲッター3として運用するが、ゴール・ブライとの戦闘で破壊された。
- 隼人機:ゲッター2。武蔵と弁慶がコンテナを受領した施設に秘匿されていたらしく、武蔵と弁慶は驚いていた。早乙女の乱では武蔵のゲッター3と共に早乙女研究所に駆けつけ、竜馬の背後を狙っていたインベーダーにドリルミサイルを放った。隼人が重量子爆弾破壊のために真ゲッターに搭乗したことから乗り捨てられる。なお、ドリルアームは左腕ではなく右腕にある。
- 武蔵機:ゲッター3。トレーラーにジャガー号部分が無い状態で搭載され、インベーダーとコンテナの奪い合いをするが、真ゲッター1に妨害される。早乙女の乱では早乙女のゲッタードラゴンに追い詰められた竜馬の前にゲッター2と共に駆けつけ、竜馬のイーグル号との合体によりゲッター1になるも、無人機のイーグル号はインベーダーに破壊された。竜馬が研究所内に潜入してからはゲッター3として運用されたが、ゴール・ブライにコクピットを潰され、武蔵共々研究所に散った。13年後もその状態のまま、研究所跡に放棄されていた。『スーパーロボット大戦D』序盤で隼人が弁慶に託したゲッターロボは、早乙女研究所から回収されたかつての武蔵の機体である[注釈 4]。
- ゲッターロボG
- 対インベーダー用および本格戦闘用の量産型ゲッターロボ。早乙女博士の指揮の下で反乱軍となり、のちに集合・合体し真ドラゴンとなる。テレビアニメ版のゲッターGとは細かな部分が異なっている。早乙女博士の反乱時は早乙女が操縦した機体以外はAIによる自動操縦だったが、竜馬の戦闘技術には及ばず、旧ゲッターロボ1機に圧倒された。
- 試作タイプが1機存在したらしいが、ゲッターライガーへの合体テスト中の事故で墜落。ポセイドン号に乗っていた早乙女ミチルが犠牲となった。
- なお、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』のロボット図鑑の記述によると、ゲッターGのコンセプトは対インベーダーと量産を前提としたもので、月世界戦争の後にインベーダーの再度の侵略を危惧した早乙女が大量に生産したとされている。
- ゲーム『スーパーロボット大戦α』にも、「量産型ゲッタードラゴン」が登場。登場作品も真ゲッターロボになっているが、合体して真ドラゴンにはならないと設定されている(グラフィックはTVアニメ版ゲッタードラゴンの流用)。
- ゲッタードラゴン
- 空戦形態。テレビ版と異なり、全身が赤い。武装はテレビ版・原作版のゲッタードラゴンと同じで、設定上はシャインスパークも使用可能[注釈 5]。竜馬のゲッター1に次々と倒されていくが、真ドラゴンに合体する。早乙女が操縦する有人機は残骸となったゲッター1のゲッター炉心を破壊したことで、竜馬によるメルトダウンを封じた。
- ゲッターライガー
- 陸戦形態。テレビ版のゲッターGと異なり全身が青く、チェーンアタックとして射出可能な左腕の中にドリルが装備されている。その為、ライガーミサイルが装備されておらず、右手はドリルに変化しないという違いがある。竜馬のゲッター1との戦いでは早乙女の操作でゲッタードラゴンからゲッターライガーになりゲッター1に覆いかぶさって動きを封じ、その間に他のゲッタードラゴンがダブルトマホークブーメランを放つという味方も巻き添えにした攻撃を行うも、ゲッター1がオープンゲットを行ったためにゲッターライガーだけが倒された。真ドラゴン合体時にも僅かに姿を見せている。
- ゲッターポセイドン
- 水中戦形態。国連軍相手にテレビ版よりはるかに巨大なデザインのゲッターストロングミサイルを敵に直接叩きつけていた。
- 真ゲッターロボ
- 真ゲッターロボ (架空のロボット)を参照。
- ブラックゲッター
- 13年後の未来に飛ばされた流竜馬が月のゲッター線研究ラボの跡地に放棄されていた壊れたゲッターロボ(正確にはゲッター1)を独自に修理・改造し、戦闘能力(特に近接戦闘)を格段にアップさせたもの。戦闘力はゲッターGに匹敵するが、変形機構はオミットされている。武装は両拳のスパイクに左下腕部にむき出しで大型化されたカッター(書籍によってはゲッターレザー)、そしてゲッタービームと竜馬のスタイルに合わせ、格闘戦重視になっている。また、本来機体色は赤だったが、大気圏突入時の摩擦熱で塗装が焦げて黒色になったのがブラックゲッターと名付けられた由来。第10話で真ドラゴン・第2形態にゲッターエネルギーを吸い尽くされて海上へ墜落。そのため、第10話以降の登場はない。
- ゲーム『スーパーロボット大戦D』ではその後も使用可能。また、『第2次スーパーロボット大戦α』および『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』にも特別出演している。スーパーロボット大戦シリーズでは3人乗りを可能としていた。
- 真ドラゴン(ゲッター真ドラゴン)
- ゲッターロボGが無数に集合・合体し誕生したゲッターロボ。劇中3度の進化を遂げる。最終形態では「真ドラゴン」「真ライガー」「真ポセイドン」の3形態への変形も可能。真ドラゴン最終形態の下半身は、漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティス製ロボット、ウザーラに酷似する。
- 真ドラゴンの操縦はゴウ、真ライガーはケイ、真ポセイドンはガイが行う。真ゲッターロボが手のひらに乗れるほど巨大なマシンであり、全長は6000m以上にも及ぶ。
- 三体のゲッターマシンに分離・合体することで変形するのではなく、中央部の筒状部を中心として、真ドラゴンは龍の首と尾、ゲッタードラゴンの上半身、真ライガーは巨大ドリルとロケット、ゲッターライガーの頭と足、真ポセイドンは巨大な右腕とフレイル状の左腕、ゲッターポセイドンの頭部とクローラーのついた脚部がそれぞれ出てくることで変形する。
- ガニメデをゲッタービームの一撃で粉砕するほどのパワーを持ち、真ゲッターロボと協力して、人工的にワームホールを生成可能、空間跳躍を行っていた。なお、決戦兵器の「真・シャインスパーク」[注釈 6]も備え、最終決戦後に数万kmの時空の裂け目を破壊する手段として放った。その威力は絶大で、次元境界面を越えてなお、星を破壊するほどの余波が発生するほどであったが、最後は空間跳躍の衝撃で大破した。
- 『スーパーロボット大戦D』でスポット参戦するが、その際の損傷や出力の問題でしばらく使用できなくなる。ゲーム後半で正式に自軍に入る際は意図的にデチューンされていると設定されている。また、『Another Century's Episode 3 THE FINAL』(以後『ACE3』)では、ゴウが真ドラゴンを選ばなかった事で空白となったコアに、代替コアとして選んだゲームオリジナルのキャラクター(ベルクト)を乗せて、最終ボスとして登場する。『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』では、真ドラゴン以外の形態はユニットとして登場しない(チェンジ・真ライガー、チェンジ・真ポセイドンという武装として登場。これらを使用することで変形して攻撃する)。また、真・シャインスパークは原作を再現して真ゲッターロボとの合体攻撃に変更されたほか、母艦としての機能も備えている。
- ブックレットや公式サイトでは真ゲッタードラゴンと表記されている。
- ゲッターエンペラー
- 最終話で登場。真シャインスパークによって時空の裂け目に飛び込んだゲッターチームが出会った存在。艦内には竜馬に似た男性(声:石川英郎)が立っており、ゲッターチームに対して「待っていた」と告げる。
- ゲッターエンペラーは原作漫画『真ゲッターロボ』が初出であり、以下原作漫画版においての設定と記述を記す。
- 合体前のゲットマシンからのビーム一発で、惑星ダビィーンの月もろとも敵艦隊を粉砕する。
- 合体する時にビッグバンを凌ぐエネルギー量が発生する。
- ゲットマシン1つが惑星よりも大きい(合体すると周りの惑星が敵諸共潰される)。
- 戦いを経るごとに自己進化を行う。
- 他にもワームホールを機体の手で物理的に握りつぶす等の力技も披露していた。コミックに登場した姿はまだ進化途中であった為、更に大きくなる予定であった[注釈 7]。
- 合体時の台詞から、作中に登場した合体形態はゲッターエンペラー1と判明しているが、ゲッター2、ゲッター3に該当する機体の名称は不明。
- 『ゲッターロボ全書』(双葉社、2005/6発行、ISBN 4575298085)によるインタビューにおいて石川賢が、「ゲッタードラゴン」が「真ゲッタードラゴン」に進化した後、復活しエンペラーへの進化を開始すると答えている。『ゲッターロボ アーク』では、武蔵が「火星から出撃した」と語っている(なお、漫画版『ゲッターロボ號』の最終話において、真ゲッターロボは火星に旅立っている)。
- その正体は不明だが、随行するゲッター軍団の呼び声に応答する際に発した声は、流竜馬のものであり、竜馬の息子である流拓馬はエンペラーと遭遇した際、竜馬と思われる男性の幻影を目撃している。
- ゲーム『スーパーロボット大戦』では、以下の作品に登場している。
- スーパーロボット大戦D:真ドラゴンが「シャインスパーク」を使用すると、背景に登場。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ:真ゲッター1が「真・シャインスパーク」でとどめを刺す際、背景に登場。
- スーパーロボット大戦W:真ゲッター1が「真・シャインスパーク」を使用すると、背景に登場。とどめを刺さなくても登場する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇では、戦闘演出での登場は無いが、シナリオ上でゲッターエンペラーが登場している。
- 第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇では、「真・シャインスパーク」を使用すると、背景に出現。シナリオ上においても登場し、竜馬を自分たちの戦いに参加するよう促す。
戦艦
- バヴェルタワー
- 第4話から、隼人が指揮を執る地上戦艦。ミサイルで武装し、各ブロックが緊急時には脱出艇として機能する機構を持つ。さらにゲッター線吸収機能を持ち、相手にアームを突き立ててエネルギーを吸収する。第11話で真ドラゴンのエネルギーを吸収するが、限界を超えたため爆発した。隼人は放り出され、真ジャガー号に救助されたが、敷島博士は爆発する艦と運命を共にしている。ゲーム作品では「タワー」と表記されている。
- 『スーパーロボット大戦D』では物語の舞台が地上になった際は母艦の一つとして登場する(宇宙へは行けない)。原作通りに一度爆発するが、その後修復されて再び使用可能になる。序盤は隼人がメインパイロットで、ヤマザキと敷島博士がサブパイロットとなっているが、修復後はゲッターのパイロットとして復帰した隼人に代わり、ヤマザキがメインパイロットとなる。敷島博士は爆発に巻き込まれているのだが、その後海で漂流していたところを保護されるため、敷島博士もサブパイロットとして健在。『第2次Z 再世篇』でも母艦の一つとして登場するが、こちらは原作どおりに爆発、敷島博士も死亡する。ただし改造値は、真ドラゴンに引き継がれることになる。
- 『ACE3』では主人公の母艦として使われる。
『ゲッターロボ號』からの登場メカ
- バロソフ8000D
- 第4話に登場。インベーダーに倒された後、その残骸はインベーダーに融合されてしまい、メタルビーストとして人類に牙を剥いた。電撃は使用していない。
- ビィートT23
- 第1話から登場。ヘリと陸上歩行メカに分離可能なMark2、四足歩行のBT-46、宇宙用タイプが登場する。宇宙用タイプのコクピットは、ケイ機・ガイ機のものを見る限り、バイクに近い模様。
- ステルバー
- 第4話から登場。2機が登場したが、ランバート機はインベーダーの攻撃で大破し、最終話まで残存したのはシュワルツ機のみである。『スーパーロボット大戦D』にもシュワルツ機が登場。ゲッターロボ號と違い、一人乗り。
- クジラ
- 第8話から登場。ゲッターチームの移動基地として活躍。動力はゲッター線。第10話でニューヨークに巣くうインベーダーをおびき寄せる囮として使われ、自爆。弁慶が指揮を執っており、専用カラーのビィートT23が脱出メカとして機能する。
- ステルボンバー
- 第10話、第12話に登場。ロボット軍の兵器として登場。脚部に格納されていたミサイルは本作ではオミットされている。第10話で真ドラゴン・第2形態に挑んだが、ゲッタービームで倒された。その後第12話で再登場している。
注釈
- ^ タイトルは『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』と表記される場合がある。
- ^ 第1巻は1話収録で1500円、第2巻以降は2話収録で3000円。いずれも当時価、税別。
- ^ 『ゲッターロボ號』の漫画版・アニメ版、更には『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』では“剴”であり、この作品においてのみ“凱”となっている。
- ^ 弁慶1人が操縦している際はゲッター1しか使えないが、竜馬と隼人がゲッターのパイロットとして復帰すると変形可能になり、ゴウたち3人と乗り換え可能になる。
- ^ 事実、ゲッタードラゴンの集合体である真ドラゴンが真・シャインスパークを使用している。また、竜馬たちは真・シャインスパークの存在を知っていた。
- ^ 劇中では一貫して「シャインスパーク」と呼ばれ、『スーパーロボット大戦D』でもそれを踏襲して武器名は「シャインスパーク」で登録されていたが、『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』で「真・シャインスパーク」に改められた。
- ^ 石川賢によれば、太陽系に匹敵するサイズを想定していたとのこと[要出典]。
- ^ 早乙女博士は完全には乗っ取られていなかった、もしくは真ドラゴン完成にインベーダーを利用していたらしく、竜馬たちに敗れた際には正気に戻っている。
- ^ この作品では同シリーズで初めてキャラクターのボイスが収録された。
- ^ 期間限定コラボ作品として登場。
出典
- ^ 『動画王 Vol.09』キネマ旬報社、2000年3月10日、78-79頁。ISBN 4873765307。
固有名詞の分類
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