振聴 同巡内フリテン

振聴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 06:39 UTC 版)

同巡内フリテン



































東家
25000
南家
25000
東1局 北家
25000
西家
25000









テンパイしているがリーチをかけていないダマテンの状態で、他のプレイヤーが捨てた和了牌を見逃した場合、次の自分のツモ番を経るまでのあいだ、一時的にフリテンと同じ状態になる。これを同巡内フリテン(どうじゅんないフリテン)と言う[2]。同巡内フリテンの状態でロン和了はできない。ただし、次の自分のツモを経た後であれば、同巡内フリテンは解消される。

具体例

右例では、西家は九蓮宝燈をテンパイしている。待ちはであるが、九蓮宝燈となるのはのみである。そこで、安目の牌を見逃せるようダマテンにしていたところ、北家がを切ったのでこれを見逃した。これにより西家は、次巡の自ヅモを経るまでのあいだロン和了ができなくなる。図ではこの後東家の打牌を経て、南家がを切ったが、同巡内フリテンにより西家はこのにロンを宣言することができない(南家は北家のに助けられた格好である)。

同巡内の定義

同巡内の定義は、「次の自分の摸打を経るまで」とするのが一般的である。

仮に右例南家のを北家がポンするなどして西家のツモ番が飛ばされた場合、見かけの上では西家のツモ番を経たように見えるが、実際には西家は見逃し後1回もツモっていないため、西家の同巡内フリテンは継続している。したがって、例えば北家のポンの直後、西家の次のツモを経る前に、4枚目のを含め西家の和了牌が場に切られたとしても、同巡内フリテンの継続により西家はこれら和了牌に対しロンを宣言することができない。

同巡内でもツモ和了なら可

一般的なアリアリルールでは、見逃した直後のツモ番で和了牌を引いた場合、ツモ和了することが可能である。しかし地方のルールや一部の古いルールでは、見逃した直後のツモ番までを同巡内とみなし、ツモ和了であっても和了を認めないルールになっていることがある[4]。これら定義揺れについては次節で改めて一覧する。

自分が副露した場合も解消

同巡内フリテンは、自分の次巡のツモだけでなく、自分のポン・チー・カンによっても解消される。

例えば、上例での見逃しにより同巡内フリテンが発生した後、南家が切ったをチーしてを打牌し、下図のようなテンパイ形に受け変えれば、自分のツモを経ていなくても同巡内フリテンは解消される。

     
待ち(ただし、そもそも九蓮宝燈を狙って見逃しをしたのにそれを崩してこのような待ち変えをすることは現実的には考えにくい)。

副露による同巡内フリテンの解消は、あくまで自分が副露した場合に限る。前々節で述べた通り、他家の副露によって自分のツモ番が飛ばされた場合は、依然として同巡内フリテンの状態は継続される。




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