ロックマンX (漫画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 04:49 UTC 版)
概要
力の入ったストーリー描写が特徴で、当時カプコン第二開発部長だった稲船敬二も岩本の漫画に刺激を受け、よりストーリーに力を入れるようになったという逸話もある[1]。
4作目に当たる『X4』は当初シリーズ最大のボリュームの構想で、プロローグだけで2話費やした。しかし『コミックボンボン』誌内の大幅な路線変更の煽りを受け、当初の構想の6割くらいが進んだ時点で打ち切りが決定。まだボスキャラを多く残している状況で残り2話で完結させるという荒業をせざるを得なかった。1話で一気に4体のボスを倒し、最後の1話で残りの2体を倒しつつエックスとゼロのドラマも補完し、最終ボスとの戦いに向かう所で終了するという不完全な形となった。後に岩本も自身のHPで、直接的な表現は避けながらも「悔しかった」「残念だなと思った」とコメントしている。この他、8話でキバトドスの基地にダブルが居た理由やエックスが生きていた真相、アルティメットアーマーの存在を知った経緯も不明のままである。
岩本自身はアクションゲームが苦手らしく、上手な人のプレイを収録したビデオを参考にクリアしていた[2]。また、『ロックマンX3』の復刊コミックスが出た際こぼれ話にて、3度もシグマがラストであるから「本家と異なり、繰り返しの楽しみがある訳ではないから、書くのが難しい」と称している。対照的に、楽しく描いたのはVAVAらしい。また、作風の都合から、ゲーム版とはキャラクターデザインに微妙な違いがあり、登場人物はいわゆる美形として描かれている。
なお、いわゆるロボットなのに攻撃を受けて出血・吐血するシーンがあるが、これはオイルである。
注釈
- ^ 場面によってはローマ字で表記されることがある。
- ^ これはゲーム版の『X1』と『X2』以降にも同じことがいえる傾向。
- ^ 通常のギガクラッシュは攻撃によるダメージを蓄積して使用可能となるものだが、ハイパーギガクラッシュは、ゼロバスター1発分のダメージで使用可能な上、数百倍で放出できる。
- ^ エックスは、この時ダブルであると知らない。
- ^ そのせいで本来は治療でウイルスが治るが、治療中にゼロとカーネルの戦いでカーネルにダメージがきたことでアイリスにも悪影響をきたして回復しなかった。
- ^ ゲーム版では「この状況で武器を捨てる者はわが軍にはいない」と断言していた。
- ^ 先述した通りキバトドスに手も足も出なかったエックスと、そのキバトドスを一撃で倒したジェネラルとでは、明らかな実力差があった。
- ^ 戦闘の経緯は描かれていないが、エックスも相当に傷だらけだった。
- ^ X2内の回想にて、バスターの残骸が、シグマの手に落ちていたことが確認されている。そのバスターの残骸は、シグマの手で「反逆者エックスの手でイーグリードは戦死した」という作り話に変えられ、オストリーグのシグマ軍参加に繋がってしまう。オストリーグがいなくなった後、バスターの残骸はシグマの手で踏み潰された。
- ^ ただし、今作で生き残ったバッファリオは続編のX4で戦死した。
- ^ エックスと向かい合った姿勢で、後ろから氷を突き刺された状態で死んでいたことから、キバトドスがエックスを攻撃しようとしたのを自分が庇って受けたのが致命傷となったことが示唆されている。
- ^ ただしドップラー自身は単なる捨て石としか考えていなかった。
- ^ とはいえ、ゲーム本編でもどちらかと言えばツメを突き出しての体当たりが多い。
- ^ ゼロは「バックアップシステムがドップラーに侵されていなかっただけ」と推測したが、エックスは「ドップラーほどの科学者がミスするはずはない、これは本当に奇跡だ」と喜んでいた。
- ^ カーネル曰く、キバトドスの実力なら、すぐに作戦を完遂できたとのこと。
- ^ この一対一の戦いの経緯は描かれていないが、後に登場したキバトドスに負傷した描写は全くなかった。
- ^ 最初から処刑が目的だったのか、規律を乱したことでの話し合いが目的だったが目前の残虐な態度に業を煮やして処刑したのかは不明。
- ^ プログラムの発動条件は「大自然の声」「人々の平和への祈り」「勇者の涙」。
- ^ 『X3』では一度ボディが完全に破壊されており、本人による回想では「一度確かに死んだ」と発言している。
出典
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