ムハンマドへの批判 天国に関する発言について

ムハンマドへの批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:02 UTC 版)

天国に関する発言について

イブン・カスィールによれば、ムハンマドは『天国では男性は一日100人の処女(フーリー)とセックスが出来る』と述べていた[24]。また、『われわれは天国で処女とセックスが出来るのでしょうか?』と問いかけた信者に対して、『もちろん出来る。そしてセックスが終わった後には、彼女は清らかな乙女に戻るのだ。』と述べたともしている[25]

別の伝承によれば、 ムハンマドは『天国では信徒たちは女性に対してそれだけの強さを与えられるであろう』と述べたところ、アナスが『ああ、アッラーの使徒よ! そのようなことが出来るのでしょうか!?』と問いかけた、ムハンマドは『百人の男に匹敵する精力を得られるのだ』と答えたという[24]。ムハンマドの教友の中には、ムハンマドが『天国の男たちは処女の花を散らす[26]のに忙しくなる。』といったと伝えている者も居る[27]。このような事柄はムハンマドのハディースのみならず、クルアーンにも記されている[28]

このため反イスラーム主義者はムハンマドを『天国を売春宿のように捻じ曲げた男』として批判してきた。エウロギウスは『ムハンマドは彼がキリスト教から取り入れた天国の思想を彼自身の官能的欲求に合わせて作り変えたのだ。』と激しい非難を浴びせた[29]

関連項目


  1. ^ a b c d John Esposito, Islam the straight path, Oxford University Press, p.17-18
  2. ^ a b Fazlur Rahman, Islam, p.28
  3. ^ a b c D. A. Spellberg, Politics, Gender, and the Islamic Past: the Legacy of A'isha bint Abi Bakr, Columbia University Press, 1994, p. 40
  4. ^ Karen Armstrong, Muhammad: A Biography of the Prophet, Harper San Francisco, 1992, page 157.
  5. ^ ムハンマドは児童性愛者だったか デヴィッド・ウッド著
  6. ^ Anthony Browne, Film-maker is murdered for his art, Times Online, November 3, 2004
  7. ^ a b Cooperman, Alan (2002年6月20日). “Anti-Muslim Remarks Stir Tempest”. The Washington Post. http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn/A14499-2002Jun19?language=printer 
  8. ^ ただし現代ではこのような幼童婚は廃止されるべきという意見が強く、現在慣習として存在している社会でもその批判者が外部・内部問わず少なくない
  9. ^ C. (Colin) Turner, Islam: The Basics, Routledge Press, p.34-35
  10. ^ 一般には栄養状態の向上により現代の女性の方が過去の女性より肉体的成熟が早いこと、その現代においても初潮は13歳程度が平均であることなどが挙げられている
  11. ^ Maulana Muhammad Ali, The Living Thoughts of the Prophet Muhammad, p. 30, 1992, Ahmadiyya Anjuman Ishaat, ISBN 0-913321-19-2
  12. ^ Safiyya bint Huyay, Fatima az-Zahra by Ahmad Thompson
  13. ^ Ibn Ishaq, A. Guillaume (translator), The Life of Muhammad, pp 510-517, 2002, Oxford University Press, ISBN 0-19-636033-1
  14. ^ Maxime Rodinson, Muhammad. Allen Lane the Penguin Press, 1971, page 254.
  15. ^ Muir (1912) p. 377
  16. ^ Watt (1964) p. 195
  17. ^ Maulana Muhammad Ali, Muhammad the Prophet, p.67, 2004, Kessinger Publishing, ISBN 1-4179-5666-6
  18. ^ クルアーン第33章37-38節にはこの時の事情が述べられている
  19. ^ クルアーン第33章4節から5節
  20. ^ クルアーン第33章37節
  21. ^ ブハーリーの『真正集』「神の唯一性の書」第22節3項および4項など。
  22. ^ 『コルドバの殉教者たち-イスラム・スペインのキリスト教徒』K.B.ウルフ著、林邦夫訳、p131
  23. ^ 花田宇秋 訳「バラーズリー著『諸国征服史』-2-」『明治学院論叢』415号 1987年10月。
  24. ^ a b 来世における右手のものたちへの褒章 イブン・カスィールによるクルアーン第55章への言及
  25. ^ Ibn-Kathir, vol. 8, page 11, commenting on Q. 56:35-37.
  26. ^ 初めてのセックスで処女膜を破ることの隠語
  27. ^ http://www.islamqa.com/index.php?ref=10053&ln=eng
  28. ^ クルアーン第56章10節から24節
  29. ^ 『コルドバの殉教者たち-イスラム・スペインのキリスト教徒』K.B.ウルフ著、林邦夫訳、p130


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