マリア・ヒル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 23:06 UTC 版)
他のバージョン
MC2
MC2の世界でのマリア・ヒルはナショナル・セキュリティ・フォースのメンバーである。
アルティメット・マーベル
アルティメット・マーベルの世界でのマリア・ヒルはS.H.I.E.L.D.のエージェントを辞め、NYPDで殺人課の刑事をしている。彼女はマイルズ・モラレスがアーロン・デイヴィスの死を調べる際に初登場した[19]。
MCU版
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、コビー・スマルダーズが演じる[20][21][22][23]。日本語吹替は本田貴子が担当。
本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるマリアを主軸として表記する。
キャラクター像
『アベンジャーズ』と『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では“S.H.I.E.L.D.”副長官として、それ以降の作品では“アベンジャーズ”やS.H.I.E.L.D.の支援者として登場。いずれの作品においても、ニック・フューリーの片腕としての役割を担っていることが多く、S.H.I.E.L.D.壊滅後には彼とアベンジャーズの秘密の連絡役も務めている[24]。
1982年4月4日生まれ[25] 。規則を順守する性分であるため[24]、フューリーの指示と行動に不満気な顔や態度を見せることもしばしばだが、基本的には忠実に従い、補佐するクールで凛々しい才女である。一方で絵心がない意外な面や、任務を離れると親しい者たちとパーティーに参加し、明るく談笑する一面もある。
『ホワット・イフ...?』版
現在のところ、“アース72124”におけるマリアの存在が描写されており、S.H.I.E.L.D.副長官の肩書きを持って活動するが、正史の彼女よりも強い威圧感が感じられるほど目つきが鋭い女性となっている。
能力
S.H.I.E.L.D.副長官として、多くの部下や同僚たちもまとめ上げる指揮能力をはじめ、命中率抜群の銃の腕前と、複数の一般兵を蹴散らせる格闘戦の技能、車両や航空機などの操縦能力まで、フューリーやアベンジャーズのサポート役に相応しい実力を持つ。
ツール
- ユニフォーム
- “ヘリキャリア”乗艦時や、戦闘任務などの際に着用する耐火性ジャンプスーツ[24]。袖には追跡装置が[24]、ブーツには小型兵器がそれぞれ隠されている[24]。右腰には調節可能なハンドガンのホルスターを提げている[24]。
ハンドガン
- グロック19
- S.H.I.E.L.D.のエージェントや兵士の標準武装。
- グロック17
- “ソコヴィア”の戦いで使用。
- コルトM4A1
- 平時の護身用に所持。
- ワルサーPPK
- “アベンジャーズ・タワー”で護身用に所持。
各作品での活躍
- 『アベンジャーズ』
- 本作からMCU初登場。
- S.H.I.E.L.D.と連携するNASAの研究施設にフューリーと赴くが、クリント・バートン/ホークアイが操られていることに気づかなかったため、彼らを支配下に置いたロキを銃撃戦とカーチェイスの末に逃してしまい、崩壊する施設の瓦礫に生き埋めになりかけた。
- その後、ヘリキャリアでもフューリーの補佐をし、手榴弾の爆風で吹き飛びながらも、洗脳されたクリントらと銃撃戦を展開する果敢さを見せた。そして、モニター越しにニューヨークの戦闘を観戦し、発射された核ミサイルがトニー・スターク/アイアンマンの活躍で宇宙へ軌道を変えた際には安心の表情を浮かべ、アベンジャーズの勝利を見届ける。
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
- 本作でもフューリーの補佐として登場するが、“インサイト計画”の直前には、フューリーの提案よりもスティーブの主張を尊重する姿勢をとった。
- 自身と待ち合わせする予定だったフューリーの死亡確認診断の場に立ち会ったが、彼の死亡が擬装であることを知っており、後に“S.T.R.I.K.E.”の隊員に変装して、ブロック・ラムロウらに捕らわれ連行中のスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカたちを解放し、フューリーの元に導いた。
- インサイト計画時には、スティーブやサム・ウィルソン/ファルコンと共に“トリスケリオン”の通信室を占拠し、そこからの状況報告や、ジャックしたヘリキャリアの遠隔操作、追っ手の敵兵を難なく返り討ちにする活躍も見せた。
- S.H.I.E.L.D.壊滅後、“スターク・インダストリーズ”の入社面接を受ける[注釈 1]。
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 本作ではスターク社CEOであるペッパー・ポッツの秘書と、アベンジャーズのサポーターを兼務している。アベンジャーズが南アフリカや韓国で戦っていた間に、フューリーと共にヘリキャリアを発艦させる手続きを行っており、後にフューリーをはじめとする元S.H.I.E.L.D.の職員たちと共に本艦に乗艦してソコヴィアに駆けつけた。ヘリキャリアのブリッジが“ウルトロン・セントリー”の特攻を受けると、フューリーと共にセントリーを破壊。事後は、“アベンジャーズ・コンパウンド”に勤務する。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 本作ではポスト・クレジット・シーンにノンクレジットカメオ出演した。フューリーと共にアトランタを移動中に、眼前で起きた“デシメーション”による大衆の消滅に遭遇した直後、自らもまた塵となって消えてしまう。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 本作では物語の終盤に登場。
- デシメーションから5年もの間消滅したままだったが、アベンジャーズの尽力により復活。物語ラストのトニーの葬儀に主要人物たちと共に参列し、自身はトニーの自宅前に立つ。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、彼女本人の登場は無いものの、スクラル人のソレンがマリアに擬態して物語のポスト・クレジット・シーンまで登場する。
- 『ホワット・イフ...?』第6話
- アース72124におけるマリアが登場。
- 『シークレット・インベージョン』第1話
- 最後のシーンで、フューリーに擬態したスクラル人グラヴィクによって腹部を撃たれ死亡(?)[26]。
他のメディア
テレビアニメ
- アニメシリーズ『アイアンマン ザ・アドベンチャーズ』ではタバサ・セント・ジェルマンが声を務めた。
- アニメシリーズ『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』ではカリ・ウーラーが声を務めた。彼女はS.H.I.E.L.D.のメンバーとして登場し、ニック・フューリーの失踪後は長官となる。
アニメ映画
- 『アイアンマン ライズ・オブ・テクノヴォア』では、日本語版では皆川純子、英語版ではカリ・ウォールグレンがヒルの声を務めた[27]。
テレビゲーム
- 『Marvel: Ultimate Alliance 2』ではNPCとしてヒルが登場する。
- Facebookゲーム『Marvel: Avengers Alliance』ではトニー・スタークとニック・フューリーとの作戦会議の場面でNPCとしてヒルが登場する。
- 『Lego Marvel Super Heroes』ではカリ・ウォールグレンがヒルの声を務めた。
注釈
- ^ MCUドラマ『エージェント・オブ・シールド』S1にて、「トニーの弁護士を使い、自分を投獄しようとしている連中から身を守るため」とメリンダ・メイに理由を説明している。
出典
- ^ Kit, Borys (2013年10月15日). “Jackson's Fury in flurry of Marvel films”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2013年10月19日時点におけるアーカイブ。 2013年10月18日閲覧。
- ^ Secret War #5
- ^ Iron Man: World's Most Wanted
- ^ The Mighty Avengers #12
- ^ Mark Millar (w), Dexter Vines (i). Civil War, no. 1 (2006年7月). Marvel Comics
- ^ Punisher War Journal Vol.1: Civil War
- ^ Civil War #7
- ^ Iron Man, Director of S.H.I.E.L.D. #15
- ^ Iron Man, Director of S.H.I.E.L.D. #18
- ^ Iron Man #26
- ^ Iron Man #28
- ^ Secret Invasion #4
- ^ Secret Invasion #5
- ^ Secret Invasion #8
- ^ The Invincible Iron Man Vol 5 #10
- ^ Invincible Iron Man #11–18
- ^ Siege #3
- ^ Avengers vol.4 #1
- ^ Ultimate Comics Spider-Man vol. 2 #15
- ^ Graser, Marc (2012年10月29日). “Frank Grillo to play Crossbones in 'Captain America' sequel”. Variety. 2012年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月29日閲覧。
- ^ Thompson, Bob (2013年11月7日). “Vancouver’s Cobie Smulders is on a roll (with video)”. Calgary Herald. 2013年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月7日閲覧。
- ^ Vancouver’s Cobie Smulders is on a roll (with video) Archived 2013年12月19日, at the Wayback Machine.
- ^ Goldberg, Lesley (2013年7月19日). “Cobie Smulders' Comic-Con Reveal: Secret 'Agents of SHIELD' Role”. The Hollywood Reporter. 2014年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月19日閲覧。
- ^ a b c d e f ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 103
- ^ 『エージェント・オブ・シールド』S1第1話より
- ^ “第1話ネタバレ考察『シークレット・インベージョン』最後の展開を疑ってみる(斎藤 隼飛)”. ドラマ. VirtualGorilla+ (2023年6月26日). 2023年7月28日閲覧。
- ^ http://marvel.toonzone.net/anime/ironman/technovore/reviews/featurereview.php
- 1 マリア・ヒルとは
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- 3 他のバージョン
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- 5 外部リンク
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