ママトト 小説

ママトト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 01:15 UTC 版)

小説

ママトトはアリスソフトの公認での小説化が紙谷龍生によってなされた。

作品について

ママトトを小説化するとの企画が紙谷龍生の所に回ってきた時、ママトトは登場キャラクターが多過ぎるために小説化は難しいのではないかと思ったという[19]。しかし実際に執筆に取り掛かってみると、登場キャラクターの個性が豊かで、特に男性キャラクターが良いため問題なく小説化できたと述べている[20]。ただゲーム後半の話まで小説化しようとすると1冊でまとめるのは難しいと考え、ゲームの前半部分のみ小説化したと著者は記している[19]。だがゲームの前半部分と言いながら、実際に小説化されているのはシグマソン共和国を攻略して国家元首のバショウ代表を討ち取った後の話であり[21]、ゲームの序盤に行われるザザム王国などとの戦いなども描かれておらず、すでに攻め落としたと記載されている程度である[22]。小説が始まった時点で、ゲームの冒頭からママトトにいるストーリン、ワン、リック、ミュラ、アーヴィの5武将に加え、ヒーロー、マイトレア、ライセン、シェンナ、ラミカ、キングギア、ココナ、ピッテン、バルバッツァも武将として加入済みとなった後の話である。これに対してゲームの中盤に攻略するナルツガイスがいる要塞は未だ健在である時点の話でもあり[23]、小説ではナルツガイスがいる要塞の攻略に取り掛かったとの描写は見られない。以上のことから原作ゲームの物語から見ると、物語の中盤付近の話であることは明らかである。またゲームには登場しないオルガ(綴り不明)という女性が登場し[24][注 2]、オルガとその関係者が小説のほぼ全編に関わることから明らかなように、小説では主にオリジナルの話が展開される。ちなみに小説化に際して筆者はゲーム以外に公式ガイドブックも参照したとのことである[19]。著者はライセンを気に入っていると明かしているが[19]、そのためか小説ではライセンもほぼ全編に登場する。なお、2000年のうちから執筆を始め、2001年に書き上がったという意味で「足掛け2世紀で書き上げた作品」と作者が述べている[19]

小説あらすじ

ママトトはすでにザザム王国を滅ぼしたのに引き続き、シグマソン共和国も国家元首のバショウ代表を討ち取ることでママトトが勝利した。ただママトトの実態は移動要塞1つだけを持った小国、いわば移動要塞1つが国家のすべてであり、戦闘の際の人員不足はキッズを活用することで補う必要があった。そこでママトトは大陸北東部のモンスター界と呼ばれる場所でモンスターを狩ることで、キッズの生産に必要なモンスターカードを集めてきた。しかしその際にママトトは損傷を受けてしまい補修が必要となってしまった。また食糧などの補給も必要であるためモンスター界から出た。ここでたまたまクラヴィアという村に出くわしたので、物資を購入することで補給しようと考えた。その時クラヴィアでは2人の女性が村人に追われているところであり、ママトトは彼女達を保護することにした。これによりクラヴィアの村とは対立関係になった。武力による徴発を良しとしないママトトの将軍ナナスは、クラヴィアでの補給を諦め、補給可能な場所を求めて移動を開始した。ところがその後ママトト内では奇妙な症状を持った者が現れ、さらに武将のココナやライセンまで奇妙な症状のせいで倒れるなど人材の少ないママトトは厳しい状況に追い込まれた。この症状は精気を奪われたことと何らかの毒物のためと判明し、事態は事件性を帯びてきた。そんな折、ママトトは補修が不完全な状態で敵国の移動要塞に発見され、襲撃を受ける。


注釈

  1. ^ MIDIは全曲が用意されているわけではない。
  2. ^ 『ママトト』の公式ガイドブックに「オルガ」やその関係者の記述は存在しない。

出典

  1. ^ オフィシャルガイド、p.136
  2. ^ マニュアル、p.33
  3. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、248頁、249頁
  4. ^ オフィシャルガイド、p.11
  5. ^ 20世紀アリス』の同梱物『アリスのえほん』(2000年12月7日発行)、189ページ(とりマンガ、ママトト怪事件 被害者 ミュラさん☆)
  6. ^ オフィシャルガイド、p.17とp.74
  7. ^ オフィシャルガイド、p.15
  8. ^ マニュアル、p.40
  9. ^ オフィシャルガイド、p.30
  10. ^ オフィシャルガイド、p.19
  11. ^ マニュアル、p.44
  12. ^ オフィシャルガイド、p.36
  13. ^ オフィシャルガイド、p.123
  14. ^ オフィシャルガイド、p.107~109
  15. ^ オフィシャルガイド、p.21
  16. ^ マニュアル、p.45
  17. ^ オフィシャルガイド、p.72
  18. ^ a b オフィシャルガイド、p.29
  19. ^ a b c d e 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、248頁
  20. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、249頁
  21. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、107頁
  22. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、102頁
  23. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、66頁-68頁
  24. ^ 紙谷龍生 著、アリスソフト 協力、『ママトト』、ワニブックス、2001年2月、ISBN 4-8470-3381-7、3頁
  25. ^ ままにょにょ紹介ページより、「どんなゲームかな? その1」 - ウェイバックマシン(2006年10月4日アーカイブ分) - 2020年2月24日閲覧






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ママトト」の関連用語

ママトトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ママトトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのママトト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS