ペナン島 観光

ペナン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 04:17 UTC 版)

観光

東洋の真珠(The Pearl of The Orient)」と呼ばれるマレーシア随一の観光地である[2]。近年、世界遺産に登録された歴史都市ジョージタウンと、島の北部のパトゥ・フェリンギ、テロック・バハンなどの高級リゾートホテルが立ち並ぶビーチという二つの観光地の側面を持つ[2]日本人観光客の姿も多く見受けられる。

ペナン島は、住宅デパートショッピングモールホテル病院官公庁など市民生活に必要な施設・設備が充実しており、外国人の長期滞在者が多い。マレーシア政府によって長期滞在者の優遇措置がとられており(長期ビザ支給の規制緩和など[6])、欧米諸国や日本などから、定年退職者が「第二の人生」あるいは「楽園での余生」を楽しんだり、あるいは寒い場所から冬の間だけペナン島で過ごしたりなど、様々な目的で長期滞在している。

ジョージタウン パノラマ

交通

空港

ペナン国際空港

日本との直行便は存在しないため、クアラルンプールシンガポールバンコク香港など周辺空港での乗り継ぎが必要になる[7]

鉄道

島内に鉄道は存在しないが、対岸のバターワースマレー鉄道バターワース駅がある[8]

ここから南はクアラルンプールシンガポール、北はバンコクなどに行くことができる。

また空港とタンジョン・トコン地区を結ぶモノレールの建設計画も存在するが予算の凍結により宙に浮いた状態になっている。

バス

鉄道が存在しないため島内の公共交通の中心はバスである。

主にコムターとバターワース行きフェリーのりば付近(ジェティまたはウエルド埠頭)の2つのターミナルに多数のバスが発着しており、ここからビーチリゾートであるタンジョン・ブンガ地区や、空港、ペナン・ヒルなど島内各地へ移動することができる。

乗車時に運転手に行き先を告げ先払いをする形が一般的で、タクシーに比べ安価であるため自家用車を持たない地元の人々や観光客の足となっている。

また、マレーシア各地とも多数のバス会社により長距離バスで結ばれている。クアラルンプールからの所要時間は5~6時間である[8]

春節(華人系のお正月)やハリ・ラヤ(マレーシアのお盆)などの繁忙期を除いて空席に困ることはまずないが、これまでコムター付近にあった長距離バスターミナルの便が一部を除き郊外のスンガイニボン地区に移されたため、フェリーを利用して、より大きなバタワースのバスターミナルを利用したほうが便利な場合も多い。

バターワースのバスターミナルはフェリー乗り場とバターワース駅に隣接した所にあり、ジョージタウン発着の便に比べて行き先本数共に豊富である(マレーシア各地とを結ぶ便やバス会社の中にはバターワース止まりでペナン島内まで乗り入れてこないことも多いため)。

また、この付近では現在ペナン・セントラルという交通ターミナルが整備中であり、今後ペナン州においての鉄道、港湾、バス、高速道路ICなどの一大ハブになる予定である。

港湾

対岸のバターワースとを結ぶフェリーが早朝から深夜まで約20分おきに出ている。2019年現在、所要時間は20~30分、料金はペナン島へは1.2RM、ペナン島からバターワースへは無料である[8][9]

また、ランカウイ島インドネシアメダンなどとの長距離フェリーターミナルも近くに存在する。

道路

島の道路はよく整備されているが、人口や車両の増加、またイギリス統治時代のままの広さの道路も多いなどの問題があり、中心部やペナンブリッジ両端付近などで渋滞が激しくまた事故やトラブルも多いためバスやタクシーなどの遅延の原因になっている。

この様なことから二本目の橋やバイパス道路などが計画された[10]。2本目の橋であるペナン第2大橋はペナン島南東部の空港付近と本土側バトゥ・カワン地区を結び2014年3月1日に開通した[11]

また多数の観光用のトライショー(人力車)が存在しているが、それぞれナンバープレートを持ち、ペナン島内では車よりもこちらが優先して走ることになっている。

出身有名人


  1. ^ The STAR”. 2023年7月5日閲覧。
  2. ^ a b c 【東南アジア】シンガポールからマレー半島を北上しマレーシア、タイへ。多様な歴史と文化に彩られた国々を巡り、感動の連続を体験する『地球の歩き方』らしさにあふれた旅”. 地球の歩き方書籍編集部. 2022年11月26日閲覧。
  3. ^ Penang Hill Biosphere Reserve” (英語). UNESCO (2022年6月10日). 2023年2月9日閲覧。
  4. ^ 日本漁船に七人組の賊 マレーシア『朝日新聞』1976年(昭和51年)8月17日夕刊、3版、7面
  5. ^ 地球の歩き方編集室(2019) p.130
  6. ^ 長期滞在したい国8年連続1位 マレーシア・ペナン島の観光戦略”. 月刊事業構想オンライン. 2014年11月14日閲覧。
  7. ^ 地球の歩き方編集室(2019) p.132
  8. ^ a b c 地球の歩き方編集室(2019) p.133
  9. ^ エリア情報 ペナン”. マレーシア政府観光局. 2022年11月26日閲覧。
  10. ^ 宇高(2008) p.15
  11. ^ “ペナン第2大橋の通行料金、4月1日から8.50リンギに”. マレーシア ナビ!. (2014年4月1日). http://www.malaysia-navi.jp/news/?mode=d&i=3054 2014年4月17日閲覧。 


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ペナン州 デジタル大辞泉
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クア‐タウン デジタル大辞泉
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5
バトゥ‐フェリンギ デジタル大辞泉
74% |||||

6
カピタンクリン‐モスク デジタル大辞泉
56% |||||

7
ケック‐ロック‐シー デジタル大辞泉
56% |||||

8
コムター デジタル大辞泉
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9
セントジョージ教会 デジタル大辞泉
56% |||||

10
タンジュン‐ブンガ デジタル大辞泉
56% |||||

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