ヒックとドラゴン (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 15:05 UTC 版)
登場するドラゴン
- ナイト・フューリー(Night Fury)
- その姿を見て生きて帰った者はおらず、ドラゴンマニュアルで唯一「戦うな」と書かれたドラゴン。「稲妻と死神の間に生まれた子ども」「もし出くわしたら、姿を隠してひたすら祈るのみ」とだけあり、姿や体長、飛行スピードなどほとんどが不明。バーク島のバイキングにとっては最大の脅威のひとつ。
- 漆黒の鱗に全身を覆われ、金色の眼をもつ。耳のような板状の角の動きで感情を読み取れる。知られているドラゴンの中では最も知能が高い。飛びぬけた飛行能力を備え、大きな翼で垂直に飛び立つこともできる。バイキングたちへの警告は、急降下で発生する甲高い風切り音のみ。標的を吹き飛ばす青白い炎は半固形のアセチレンと酸素の塊で、命中率は百発百中(劇中ではテリブル・テラーの口にも撃ち込んでいる)。新鮮な魚を好んで食べ、海蛇は顔を背けるほど嫌い。
- バーク島の襲撃では決して姿を見せず、獲物も狙わない。闇に紛れてバイキングの武装を破壊していたところをヒックに撃ち落とされ、尻尾の先にある小さな翼の片方を失う。歯を出し入れできることから、ヒックに「トゥース(英語版ではToothless=歯無し)」と名づけられ、徐々に心を通わせていく。しかし作中、ナイト・フューリーはヒックに関わっていくこの1頭しか出てこない。
- デッドリー・デンジャー(Deadly Nadder)
- 青い鱗と黄色い棘をもつ、鳥のようなドラゴン。見た目の美しさゆえにうぬぼれ屋だが、短気なうえに凶暴。頑丈な頭で武器をはね飛ばし、尻尾を覆う無数の棘を撃ち出すことができる。マグネシウム100パーセントの炎は一直線に吐き出され、鉄を一瞬で溶かすほど高温。
- グロンクル(Gronckle)
- 小さな翼に全身が瘤だらけの肥満型ドラゴン。防御力に優れる。後ろ向きに飛んだり空中で止まったりと飛行能力は低くない。岩石を噛み砕き、体内で酸素と混ぜ合わせて火炎弾を撃ち出すが、連続して撃てるのは6発まで。目が悪く、獲物と間違えて関係ない物をさらっていくこともある。非常にのんびりした性質。飛びながら居眠りすると、海に落ちるか山にぶつかるまで目覚めない。
- ダブル・ジップ(Hideous Zippleback)
- ひとつの胴体に頭と尾を二つずつもつドラゴン。長い二本の首がジッパーのようにつながるのでこの名がついた。それぞれの頭に意思があり、意見が食い違うこともある。一方の頭が爆発性のガスを吐き出し、もう一方がそこに火花を散らして吹き飛ばすという独特の攻撃を使う。ドラゴンは頭を濡らせば炎を吐けなくなるだけに、戦うにはどちらの頭か見分ける必要がある。
- モンスター・ナイトメア(Monstrous Nightmare)
- 赤と黒の模様に鋭い棘、蛇のような首と尾が特徴の、好戦的で残忍なドラゴン。ゼリー状の燃え盛るガソリンを吐くため、地形に沿って流れる炎には注意が必要。また炎の特性を活かし、全身を炎で包み込んで攻撃してくる。バーク島を襲うドラゴンの中でもくせ者で、倒せるのは最強のバイキングのみ。ヒックはドラゴン訓練の最終試験として、このドラゴンと戦うことになるが……。
- テリブル・テラー(Terrible Terror)
- チワワほどの大きさの、最も小さいドラゴン。群れを成すが喧嘩ばかりしている。餌を取ることも満足にできないのは、ほかのドラゴンに取られるため。ヒックが魚を与えると、その一匹はヒックにすり寄って眠り込んでしまう。この出来事も、ヒックのドラゴンに対する考え方を変えていく。
- レッド・デス(Red Death)[4]
- 他のドラゴンを大きく上回る、山のような巨体の超大型ドラゴン。6つの眼を持ち死角は無く、強烈な火炎を吐く。ドラゴン達が食料を奪っていったのはこのドラゴンに献上するのが主目的で、貢ぎ物に問題があるとドラゴンをも喰らってしまう。その圧倒的な恐怖で他のドラゴン達を実質的に支配していた。
- ^ a b c d “How to Train Your Dragon (2010)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2022年10月8日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2011年2月下旬号
- ^ a b “「ヒックとドラゴン」は3部作に 監督が明言”. 映画.com (2011年6月7日). 2011年10月19日閲覧。
- ^ "I'm assuming the Purple and Green Deaths are around the same size as the Red Death, who was definitely way bigger than the Bewilderbeast. So there ya go!" (Date Posted - December 8, 2018). Twitter.
- ^ a b “ヒックとドラゴン インタビュー: クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督が明かす、ジブリ映画に受けた影響”. 映画.com (2010年8月3日). 2010年8月5日閲覧。
- ^ “宮崎駿ファン!『ヒックとドラゴン』のコンビ監督、自作に宮崎スタイルの継承を宣言”. シネマトゥデイ (2010年7月23日). 2010年8月5日閲覧。
- ^ “ドリームワークス・アニメーションでキャラクターデザイナーをしている野口孝雄氏”. 映画紹介. 2012年7月16日閲覧。
- ^ “ヒックとドラゴン March 31st, 2010”. Takao Noguchiブログ. 2012年7月16日閲覧。
- ^ “オードリーが3Dになって飛び出す!?春日、3D映画『ヒックとドラゴン』を上から目線で応援!”. シネマトゥデイ (2010年4月13日). 2010年7月30日閲覧。
- ^ “ベッキー♪♯が書き下ろして歌う!ドリームワークス映画『ヒックとドラゴン』イメージソング!”. シネマトゥデイ (2010年6月17日). 2010年7月30日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Results for March 26-28, 2010” (英語). Box Office Mojo. 2010年8月5日閲覧。
- ^ “How to Train Your Dragon (2010) - Weekend Box Office Results” (英語). Box Office Mojo. 2010年8月5日閲覧。
- ^ “2010 Yearly Box Office Results” (英語). Box Office Mojo. 2011年3月6日閲覧。
- ^ “How to Train Your Dragon Movie Reviews”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2010年8月5日閲覧。
- ^ “How to Train Your Dragon: Reviews”. Metacritic. CNET Networks, Inc. 2010年8月5日閲覧。
- ^ “子どもに観せたい映画は「子ども会認定印」 記念すべき映画第一号はドリームワークスのアニメ『ヒックとドラゴン』”. シネマトゥデイ (2010年3月3日). 2010年8月5日閲覧。
- ^ “The Academy of Motion Picture Arts and Sciences”. 2011年3月5日閲覧。
- ^ “38th Annual Annie Nominations” (英語). アニー賞. 2011年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月4日閲覧。
- ^ “2011 Film Awards Winners and Nominees - Film - Awards”. 2011年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月5日閲覧。
- ^ “The BFCA Critics' Choice Awards :: 2010”. 放送映画批評家協会 (2011年1月14日). 2011年3月6日閲覧。
- ^ “Nominations and Winners”. ハリウッド外国人映画記者協会. 2011年3月6日閲覧。
- ^ “People's Choice Awards 2011 Nominees”. 2011年3月6日閲覧。
- ^ “15th Annual SATELLITE Awards Nomination List” (PDF). 2010年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月6日閲覧。
- ^ “The 37th Saturn Award Nominations”. サターン賞. 2012年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月16日閲覧。
- ^ Adam Chitwood. “Inception wins big at 2011 Saturn Awards”. Collider. 2011年6月24日閲覧。
- ^ Bond, Paul (2010年4月27日). “Train your dragon sequel in the works (2010)”. The Hollywood Reporter. 2010年4月30日閲覧。
- ^ “『ヒックとドラゴン』第3弾2017年に公開延期”. シネマトゥデイ (2014年9月4日). 2015年1月15日閲覧。
- ^ “「ヒックとドラゴン2」日本公開を求める署名運動にまさかの監督本人降臨 → 突然のサプライズにファン大歓喜!”. ねとらぼ (2014年9月8日). 2015年1月15日閲覧。
- ^ アニー賞が発表!『ヒックとドラゴン』続編が作品賞含む6冠!『かぐや姫の物語』は無冠 - シネマトゥデイ(2015年2月1日)
- ^ ‘How to Train Your Dragon 3′ Moves to 2018; DreamWorks Reshuffles Animation Department Screen Rant 2015年1月24日
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