パッセンジャー (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 08:22 UTC 版)
評価
監督のモルテン・ティルドゥムは「良い映画作品は議論を生むものだと信じている」と持論を展開し、本作について「最も願っていることは、観終わった時に誰かとそれについて語り合いたいと思ってくれることだ。ジムとオーロラの愛についてどう思うか、宇宙船での生活はどんなものか、そして“君ならどうする?”とお互いに問いかけたりしてほしい」と語っている。また、オーロラを演じたジェニファー・ローレンスは、「これまでに読んだことのないようなストーリーで、そのコンセプトには強く惹かれた」と語り、「私が脚本を読み終えた後と同じように、映画館から出てくる観客が、無数の違う意見を持ってくれるはず。“あなたならどうする?”と逆に問いかけてくるような、決まった答えがないところがこの作品のとても好きなところ」と、自身の体験した興奮を観客たちも感じてほしいと明かしている[7]。
受賞
年 | 映画賞 | 賞 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 第89回アカデミー賞 | 美術賞 | ガイ・ヘンドリックス・ディアス、ジーン・サーデナ | ノミネート | |
作曲賞 | トーマス・ニューマン | ノミネート | [8] |
興行収入
制作費1億1,000万ドルに対し、米国だけで1億ドル、世界合計で3億300万ドルの興行収入を挙げた[3]。
批評家の反応
著名な批評サイトの評価は芳しくない。映画批評サイトのRotten Tomatoesは、227件のレビューに基づいて31%の支持率を示している。また批評家の総意を「乗客(作品)はクリス・プラットとジェニファー・ローレンスがうまく連携したことを証明しているが、科学的に致命的な欠陥のある物語を克服するには不十分」としている。[9]。
Metacriticには48件のレビューがあり、加重平均値は41/100となっている[10]。
ガーディアンでピーター・ブラッドショーは、5つ星中3つ星をつけた[11]。またロジャー・イーバートでグレン・ケニーは、4つ星中1.5つ星と低評価をつけている[12]。
- ^ “J・ローレンス×C・プラット「パッセンジャー」日本語テーマソングはJUJU!”. 映画.com. (2017年2月26日) 2017年3月23日閲覧。
- ^ “Passengers (12A)”. 全英映像等級審査機構 (2016年12月8日). 2017年3月23日閲覧。
- ^ a b c d “Passengers (2016)”. Box Office Mojo (2017年5月10日). 2017年5月10日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.32
- ^ “パッセンジャー”. ふきカエル大作戦!! (2017年3月23日). 2017年3月23日閲覧。
- ^ a b c “水樹奈々、“セクシーな大人の魅力”で熱演!J・ローレンスの新作も吹替え担当”. クランクイン!. (2017年3月11日) 2017年3月12日閲覧。
- ^ 『パッセンジャー』は“議論したくなる作品” 監督&ジェニファー・ローレンスの新着コメント
- ^ a b “第89回アカデミー賞ノミネート発表!「ラ・ラ・ランド」が最多14ノミネート”. 映画.com. (2017年1月24日) 2017年4月18日閲覧。
- ^ Passengers(2016) - Rotten Tomatoes(2017年6月28日閲覧)
- ^ Passengers (2016) Reviews - Metacritic - Metacritic(2017年6月28日閲覧)
- ^ Passengers review - ガーディアン(2017年6月28日閲覧)
- ^ Passengers Movie Review & Film Summary (2016) - ロジャー・イーバート(2017年6月28日閲覧)
- ^ “Gravity (2013)”. youtube. youtube.com. 2023年5月10日閲覧。
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