ハリー・ポッターシリーズの地理 リトル・ハングルトン

ハリー・ポッターシリーズの地理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 04:21 UTC 版)

リトル・ハングルトン

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でリドルの館として撮影に使用されたベックリー・パーク英語版

ヴォルデモートの父トム・リドル・シニアの生まれ故郷の村。ロンドンのプリベット通りからは約300キロメートル離れている。最寄村はグレート・ハングルトン。

首吊り男
小さなパブ。
リドルの館
村の頂上に位置する豪邸で、現在は廃墟と化している。もとはトム・リドル・シニアの実家で、シニアはメローピー・ゴーントを捨てたあとにここに戻り、両親と暮らしていたが、1943年にヴォルデモートにより全員殺害された。敷地内の小屋には、リドル家の庭番だったフランク・ブライスが住んでいたが、第4巻で殺害される。
ゴーント家
マールヴォロ・ゴーントモーフィン・ゴーント、メローピー・ゴーントの三人が暮らしていたあばら家。外観は半壊しかけた粗末な小屋で、扉にはクサリヘビが打ちつけてあった。中も長年積もった塵やほこりで汚れ、とても人が健康に住めるような状態ではなかった。
教会墓地
ここにトム・リドル・シニアとその両親の墓があり、たくさんの草が生えている。第4巻でバーテミウス・クラウチ・ジュニアがハリーを「移動キー」でこの場所に連れてこさせ、ヴォルデモートの復活を果たす。その後、ヴォルデモートとハリーの決闘の舞台となる。なお、このときハリーとともに「移動キー」に触れたセドリック・ディゴリーもこの場所に飛ばされ、ピーター・ペティグリューに殺害される。

ゴドリックの谷

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でゴドリックの谷のモデルとなったラヴェナム英語版の町並み

イギリス西部にあり、マグルと魔法使いが混住している村。ゴドリック・グリフィンドールの出身地であり、村の名前はこれに由来している。ポッター家やダンブルドア家が暮らしていた場所で、スニッチが初めて鋳造されたことでも知られる。

記念碑
マグルには戦争記念碑にしか見えないが、魔法使いや魔女には、ジェームズリリー、そして赤ん坊のハリーの像に見えるようになっている。
ポッター邸
ポッター一家が住んでいた家。ヴォルデモートに破壊され廃墟となっているが、ヴォルデモートによる蛮行の象徴として当時のまま残されている。マグルには見えないよう魔法がかけられている。
墓地
イグノタス・ペベレルをはじめ、ジェームズとリリーや、アルバス・ダンブルドアの母ケンドラ、妹アリアナなど、数多くの魔法使いや魔女が葬られている。
バグショット邸
魔法史家のバチルダ・バグショットが住んでいた。しかし、バチルダはヴォルデモートの蛇・ナギニに殺された上に肉体を乗っ取られ、第7巻『死の秘宝』ではハリーとハーマイオニー・グレンジャーをバチルダの姿で家まで誘い出して戦闘になる。同時にバチルダの家に残されていた写真から、ハリーは過去にグレゴロビッチのもとからニワトコの杖を盗み出したのが若き日のゲラート・グリンデルバルドであることに気付く。

その他

聖マンゴ魔法疾患傷害病院
ヒーラーのマンゴ・ボナムによって1600年代に創立された魔法族の病院で、専門のヒーラーたちが勤めている。常時改装中となっているロンドン中心部のデパート「パージ・アンド・ダウズ商会」の内部に存在する。フランク・ロングボトムアリス・ロングボトム夫妻が入院しており、「秘密の部屋」事件で記憶を失ったギルデロイ・ロックハートも入院することになる。

住居

隠れ穴
デヴォン州のオッタリー・セント・キャッチポールに存在するウィーズリー家の住居で、質素な佇まいをしている。セブルス・スネイプアルバス・ダンブルドアを殺した後は、ブラック邸に代わる不死鳥の騎士団の本拠地となる。
第7巻で、ビル・ウィーズリーフラー・デラクールの結婚式が行われるが、その最中に魔法大臣ルーファス・スクリムジョール死喰い人に殺害されたという知らせが入り、結婚式に出席していたハリーたちが急いで退避する。
映画版では、結婚式の最中に死喰い人の襲撃を受けて焼き払われる。
貝殻の家
第7巻で結婚したビルとフラーの新居で、海岸沿いにある。近くの砂浜に、ベラトリックス・レストレンジに殺されたドビーが埋葬され、墓が建てられる。ドビーの命懸けの助けでマルフォイ邸から脱出したハリーたちと、ルーナ・ラブグッドディーン・トーマスオリバンダー老人グリップフックが一時期匿われる。

注釈

  1. ^ 裏を返せば謎さえ解ければ他寮の者も立ち入り可能であり、第7巻ではミネルバ・マクゴナガルが謎を解いて寮へ入室する。
  2. ^ ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン-メイキング・オブ・ハリー・ポッターにて展示。
  3. ^ 第1巻のハーマイオニーの発言。
  4. ^ 第2巻では「レモン・キャンデー」、第4巻では「ゴキブリゴソゴソ豆板」、第5巻では「フィフィ・フィズビー」、第6巻では「ペロペロ酸飴」や「タフィー エクレア」など。第7巻ではスネイプが「ダンブルドア」を合言葉にするが、ハリーは一発で当てる。
  5. ^ 第1巻におけるドラコ・マルフォイの発言。
  6. ^ 第2巻で一度、ビンズの話を真剣に聞くときがあるが、ハーマイオニーが質問した「秘密の部屋」に関してであり、その話が終わると、もとの状態に戻る。ビンズ教授の授業で生前も死後も含めて挙手し質問するのはハーマイオニーだけである。
  7. ^ トランシルヴァニアチベットなど、現実世界(マグル界)では独立国家・地域として扱われていない地域も、「国」同様の扱いを受けている。
  8. ^ 第6巻冒頭、1996年夏時点の英国首相はジョン・メージャーであり、「前首相」とはマーガレット・サッチャーである。
  9. ^ 魔法族は「警察」の語を用いることができず「慶察」と呼ぶ(第4巻第11章)ため、直訳すれば「魔法法執行(警備)部隊」となる。

出典

  1. ^ "About the Books: transcript of J.K. Rowling's live interview on Scholastic.com," Scholastic.com, 16 October 2000
  2. ^ 8 burning questions we still have about Hogwarts”. Wizarding World. 2020年8月2日閲覧。
  3. ^ ホグワーツ魔法魔術学校”. 魔法ワールド. ワーナー ブラザース ジャパン. 2020年8月2日閲覧。
  4. ^ 河野真太郎 (2019年2月15日). “『ハリー・ポッター』は「ルールなき闘争の時代」の教養小説である”. 現代新書. 講談社. 2020年8月2日閲覧。
  5. ^ Writing by J.K.Rowling "Pure-Blood" -Wizarding World https://www.wizardingworld.com/writing-by-jk-rowling/pure-blood]
  6. ^ YOU’RE A Hufflepuff”. Wizarding World. 2021年2月6日閲覧。
  7. ^ 7 ways Hufflepuff are way better than you realise”. Wizarding World (2016年1月28日). 2021年2月6日閲覧。
  8. ^ J.K.ローリング・ライブ・チャット - ポッターマニア
  9. ^ J.K. ROWLING ARCHIVE "The Hogwarts Express" - Wizarding World
  10. ^ 『ポッターモア』「9と3/4番線」。
  11. ^ AFPBB News 「ホグワーツ特急の窓ガラス割られる 被害額は1000万円超 - 英国」 2007年3月24日掲載。
  12. ^ https://www.pottermore.com/writing-by-jk-rowling/ilvermorny-jp
  13. ^ 【動画】J・K・ローリング、新作「アメリカ合衆国魔法議会 (マクーザ)」を公開!”. ポッターマニア. 2020年12月20日閲覧。
  14. ^ The Magical Congress of the United States of America (MACUSA)”. Wizarding World. 2020年12月20日閲覧。
  15. ^ https://www.pottermore.com/collection-episodic/history-of-magic-in-north-america-jp





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