サイクロナス サイクロナスの概要

サイクロナス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/18 07:03 UTC 版)

G1

トランスフォーマー ザ・ムービー』から登場。声を担当したのは英語版がロジャー・C・カーメルで、カーメルの死後はジャック・エンジェルが担当。日本語版が稲葉実、『ザ・リバース』では立木文彦、『ザ☆ヘッドマスターズ』では西村知道が声を担当した。

性格・特徴

デストロンの航空参謀。海外では特殊工作員だが、実質No.2の位置にある。オリジナルデザインの戦闘機に変形。

ザ・ムービー』にて宇宙に放逐されたデストロンがユニクロンにより強化改造され、誕生した。ガルバトロンと異なり、前身を思わせる描写はない。同じく誕生したスカージおよびスウィープスと行動を共にすることが多い。

ガルバトロンに忠実であり、常に軍団のことを考えて行動する。そのため回路に異常をきたしているガルバトロンから攻撃される場面も多く、部下からもそれを咎められることもあった。ガルバトロンへの忠誠のため狡猾な手段をとることもあるが、本質的には武人であり、サイバトロンのNo.2であるウルトラマグナスを戦士と認め、良きライバルとしている。

主力武器は酸化レーザー。右腕からは牽引ビームを発射可能。ジェットモードでは原子力タービン・エンジンによる高出力パワーを誇る。ジェットモードでは機首からのミサイル、翼からのビームが武器。

活躍

トランスフォーマー ザ・ムービー

サイバトロンとの戦いで負傷し、宇宙に放逐されたスカイワープとボンブシェルがユニクロンの手により強化改造され誕生[1]。ユニクロンよりマトリクス破壊を命じられ、ガルバトロンと行動を共にする。ガルバトロンのことを「ご主人様」と呼ぶなど当初から忠実だった。また本作品ではジェットモードにて、ガルバトロンを操縦席に乗せていた。

ホットロディマスらの追撃の際にはガルバトロンの命令で出撃し、シャトルを撃墜。惑星ジャンキオン襲撃の際もウルトラマグナスたちのシャトルを破壊し、ガルバトロンの傍らに立っていた。

ガルバトロンがマトリクスを手に入れ、ユニクロンを裏切ったことによりセイバートロン星が襲撃された際、どうしていたかは不明。

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010

ユニクロン戦争に敗れ、惑星ジャールに追放されたデストロンの前に現れる。エネルゴンキューブの欠片で争うデストロン残党に一喝し、ガルバトロンの復活を表明する。ユニクロンの首に残されていたメモリーバンクからガルバトロンが惑星スラルに居ることを知り、ガルバトロンを救出する。以後忠実な部下として活躍。

第7話「スタースクリームの幽霊」ではデストロンを裏切ったオクトーンを追跡。しかしスタースクリームの幽霊に憑依され、ガルバトロンへの復讐の道具として利用され、最後はガルバトロンに撃たれ負傷してしまう。

第10話「4人の捕虜」ではウルトラマグナス、レック・ガー、メリッサと共にクインテッサ星人の捕虜にされる。ウルトラマグナスと反発しあいながらも、「戦士は戦って死ぬべきだ」とブラックホールに飲み込まれそうになった彼を助ける。その後脱出し、彼と友として別れる。

第17話「クモの巣惑星」では、クインテッサの誘いに乗る形でガルバトロンを惑星トーキュロンに連れて行き、ガルバトロンの精神を正常に戻そうとする。しかしガルバトロンの狂気がますます悪化し、惑星自体がガルバトロンの狂気に耐え切れずに壊滅。さらに破壊しようとするガルバトロンの標的をサイバトロンに変えさせ、星を後にする。

終盤、宇宙ペストに感染。惑星ジャールにてスウィープスやプレダキングと共にガルバトロンを執拗に狙い、宇宙ペストを感染させた。

トランスフォーマー ザ・リバース

2010』同様No.2として活躍。ネビュロン星にてターゲットマスターを発案し、ナイトスティック/Nightstick(日本語版 - 柳沢栄治/英語版 - ピーター・カレン)をパートナーにしてターゲットマスターになる(本人曰く「10倍の力を得た」)。

ガルバトロンの命令でセイバートロン星のプラズマエネルギー貯蔵庫の鍵を奪うためにスカージらを引き連れネビュロン星へ行く。

一度はホットロッドらサイバトロンを捕らえるが、新戦力ヘッドマスターに敗れる。その後、ネビュロン星を支配していたハイブの一味と遭遇。頭を要求する彼らに野獣戦士を除いて武器を差し出すように取引し、ナイトスティックをパートナーにしてターゲットマスターになる。

サイバトロンからキーを奪い、ガルバトロンと合流。このとき、ガルバトロンに人間をパートナーにしたことを咎められるが、ガルバトロンがハイブのリーダー・ザラックと手を組んだことにより事なきを得る。

終盤、コンボイらを罠に仕掛け、コンボイに止めを刺そうとするが、フォートレスマキシマスの登場により失敗。プラズマエネルギー解放後、スコーピオンに乗り込み、宇宙へと逃走する。

トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ

初登場は第3話「夢のダブルコンボイ誕生」。本作品ではジャール星航空参謀と名乗っている。当初こそダイノベースの参謀に就いたシックスショットに対抗しようとスカージと共に独自に行動を取っていたが、失態が続き、サウンドブラスターからも「2軍」扱いされる。次第に真面目に闘う気すらなくなり(「適当に手を抜かないとすぐに身体にガタが来るから」)、口調に至るまで府抜けたキャラクターになっていく。

セイバートロン星が爆発し、ガルバトロンが行方不明になった後は、スコルポノックに取り入ろうとして戴冠式の準備をしていた。

今作では声にエフェクトが外されている。

終盤、『リバース』同様ターゲットマスターのリーダーとなる予定だった[2]

コミック版での活躍

テレビマガジン版コミックでは第2作『超ロボット生命体物語ザ☆トランスフォーマー』の第1話より登場。第1話ではデストロンの仕掛けた地球人の宇宙船からエネルギーを吸い取る罠の宇宙船にガルバトロンらと共にロディマスを誘い込む。ガルバトロンの攻撃を間一髪回避したロディマスから去り際に爆弾を渡され、何なのか分からず、宇宙船を爆破させてしまう。

ケイブンシャの大百科別冊『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』に掲載された「最強のトランスフォーマーは」ではデストロン側の7人のメンバーに選抜。あらすじでは「コンボイ杯」が気に入らないと意見したガルバトロンに悪巧みを言って出場させたという経緯が語られている。

登場直後、スタースクリームとの連携でチャーを倒し、4vs4となった後も共にレック・ガーを場外へ投げ飛ばす。2vs4になり勝利を確信したサイクロナスだったが、ふとした油断からウルトラマグナスに捕まり、場外に投げられてしまう。

玩具

国内では、1986年11月に「D-70」のナンバーを与えられて発売。アニメと異なり色は濃い紫となっている。

海外ではターゲットマスター版が発売。ナイトスティックを追加し、ジョイントを設けられている。国内でも発売予定があったが中止された[2][3]

ナイトスティックはネブロンとして日本オリジナルのターゲットマスター、「C-109 ステッパー」に同梱された。

その他の玩具

スーパーコレクションフィギュア トランスフォーマー ジェネレーション1
彩色済みコレクションフィギュア。ACT-4「正義を統べる者編」にラインナップ。全部で8種(シークレット2種)。ピューター版も存在。

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー

海外の玩具展開『Transformers Universe』にて発売されたものの塗装変更品。ナイトスティックが付属しており、右腕に持たせるほか国内のターゲットマスターのように左腕に取り付けることも可能。『Universe』では、ボディが濃い紫となっており旧玩具をイメージしたものとなっているが、『ヘンケイ』版ではアニメに準じた薄紫の配色になっている。「D-07」のナンバーを与えられて2009年1月22日に発売。開発担当は邦弘高史[4]

サイクロナス付属コミックスでは本編同様忠実な部下として描かれ、ナイトスティックは会話はできない。ナイトスティックの情報によりメガトロンが火口のマグマの中で新たな力を得て、ガルバトロンになることを知り、スタースクリームを案内。アイアンハイドらサイバトロンに見つかり、火口が岩でふさがれるもガルバトロンは復活する。この時の爆発に巻き込まれて倒れ、ガルバトロンに「怠けているのか」と言われる。

アラート、スモークスクリーン付属のコミックスではオクトーンの試験をしていた(本人は点数稼ぎに不満を持っていたが、エネルゴンのためと割り切る)。結果はアラート、スモークスクリーンの登場もあり、工場襲撃に30分以上かかったため、オクトーンは使えないとメガトロンに報告に行く。


  1. ^ 誕生当初は2体存在したが、あのシーンはプロット段階では「サイクロナスと同型だが小型の部下・アルマダが生成される」とされており、その名残で複数のサイクロナスを登場させたNGシーンである(DVD同梱の解説書より)。またユニクロンはサイクロナス誕生時に「サイクロナスとそのアルマダ」と説明しているが、日本語版では「サイクロナスの無敵艦隊」と誤訳された。アルマダは以後ほとんど登場しない。
  2. ^ a b 谷澤崇編「ジェネレーション1 1987」『トランスフォーマージェネレーション デラックス』ミリオン出版、2004年3月22日、ISBN 4-8130-1094-6、30頁。
  3. ^ ターゲットマスターに続く当時の玩具ナンバー「D-91」「D-92」は欠番となっている。
  4. ^ 谷澤崇編「TFバックステージ 担当! タントウ! スペシャルトーク」『トランスフォーマージェネレーション2009 VOL.1』ミリオン出版、2009年2月20日、ISBN 978-4-8130-2093-6、87頁。


「サイクロナス」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サイクロナス」の関連用語

サイクロナスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サイクロナスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサイクロナス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS