コスプレダンスパーティー コスプレダンパでの論点

コスプレダンスパーティー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 04:07 UTC 版)

コスプレダンパでの論点

コスプレダンパはそのあり方自体が多種多様である。またコスプレイベントでありつつもクラブ・ディスコ等のいわゆるオタク文化とは対極にある要素を持つものでもある。そのようなことからコスプレダンパのあり方についての議論はたえない。今日のコスプレダンパ界では、主に次のようなことが議論される。

マナー

他の同人・コスプレイベントと同様に、コスプレダンスパーティーでもマナー・ルール違反が目立つようになっており、主催者・参加者ともに現在ではマナーの向上を図っている。何がルール違反となるかは団体やダンパのスタイルにも大きく異なるが、一般的に以下のようなことがマナーとされる。

  • ステージではその曲のコスプレイヤーを優先する
  • 走らない
  • ダンスフロアに座り込まない

振り付けの複雑化

主にアニソンを中心にして起きる問題である。アニソンのジャンルにおいて、1990年代のコスプレダンパではユーロビートと異なり振りをせず、自由にリズムをとったり仲間同士の掛け声で盛り上がったり等「フリー」と呼ばれるスタイルでの「踊り方」や、あるいは振り付けがあっても簡易なものであった。しかし、2000年代以降、振りつけの複雑化が進んだ。簡単な振りはパラパラや他ジャンルのダンスをベースにした複雑な振りになり、これによって、ダンパの会場で踊れる人の振り見てその場で真似して覚えるというスタイルから、ダンパ以外の場所で事前に振り付けを覚えるという準備をして、覚えたものをダンパ会場で踊るという流れが主流になった。この変遷はダンパのスタイルにも大きな影響を及ぼした。

コスプレイヤー以外の流入によって生じる問題

この問題はユーロビートやハイパーテクノ等のパラパラ系ジャンルを主体とするイベントにてしばしば見られる。コスプレダンパ参加者、特に上記2ジャンルを中心に踊る参加者の中には、コスプレ系ではない一般のクラブイベントに参加する者も多く、コスプレイヤー以外との繋がりを持つことがある。このようなことから、最近ではクラブイベントの参加者がコスプレダンパに参加をしたり、クラブイベントの主催者と合同でイベントをするということもしばしば見受けられる。しかし、コスプレダンパと一般のクラブイベントでの文化や慣習の違いから、次のようなことが問題となっている。

  • ステージの利用方法における、慣習の違いによる問題
  • コスプレダンパという異なる場所において、クラブでの人間関係、特に上下関係をそのまま持ち込むことによるトラブルの発生
  • マナーの許容度の違いによる問題
  • コスプレダンパであるにもかかわらず、コスプレイヤーに対する偏見を持って参加する一般参加者の問題

このような問題を未然に防ぐため、一般の参加者が多く来場することが想定されるコスプレダンパでは、価格設定に差を設けたり、ステージに上がることをコスプレイヤー優先あるいは限定にする等の措置が設けられている場合が多い。

最近は声掛け等の盛り上げも薄れて来て、楽しく面白くみんなで踊るよりもどれだけ美しく上手く完璧かに変わりつつある。楽しむために有るはずの物が楽しさを二の次に完璧さばかり求め、ダンパ好きと嫌いの溝も広がりつつある。


  1. ^ a b c 『私をコミケにつれてって!』


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