ガル級潜水艦 同型艦

ガル級潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 14:15 UTC 版)

同型艦

一覧表

# 艦名 就役 退役 備考
ガル
INS Gal
1976年6月 2000年 2007年よりイスラエル海軍博物館に展示
タニン
INS Tanin
1977年6月 2002年
ラハヴ
INS Rahav
1977年12月 1997年

運用史

最初に完成した1番艦"ガル"は1976年に就役した。就役時に事故により損傷を受けたが修復されている。現在はハイファ市のイスラエル海軍博物館に展示中。

続く2隻のガル級は翌1977年に就役した。これら2隻にはイスラエル海軍で運用された2隻のS級潜水艦にも使われていた"タニン"(Tanin)・"ラハヴ"(Rahav)の名が付けられた。これらの艦名はいずれも昔からカナン地方に伝わり、聖書のイザヤ書51章9節にも登場する[注 2]海に棲むモンスターの名に由来する。これらの艦名は後にガル級の後継となったドルフィン級でも使用されている[8]

1990年代末になると同じHDW社によって開発された新型のドルフィン級潜水艦の配備が始まり、ガル級は順次退役した。1隻は解体処分され、2隻はHDW社に送り返されて新たなユーザーが探された。しかしユーザーは見つからず、2007年に1番艦"ガル"はイスラエルのハイファに戻され、現在イスラエル海軍博物館に展示されている。ガルの船体には見学者が内部を見られるよう切り欠きを設けるなど手を加えられ、船体全体が地上展示されている。

脚注

参考文献

関連項目


注釈

  1. ^ 直接的には、同国海軍のS級潜水艦「タニン」(旧英「スプリンガー」)の艦長として第三次中東戦争に従軍し[4]1968年から71年までイスラエル海軍潜水艦部隊の司令官を務め、その後本級の開発プロジェクトを統括することとなった海軍士官アブラハム (アイヴァン)・ドロールの息子"ガル"の名前に由来する。
  2. ^ "タニン"は日本語版のイザヤ書では"竜"などと訳されている事が多い。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j Gardiner 1996, pp. 191–192.
  2. ^ a b Sharpe 1989, p. 288.
  3. ^ globalsecurity.org (2011年). “Gal submarine”. 2019年1月20日閲覧。
  4. ^ submarines.dotan.net S-CLASS
  5. ^ 野木 1998.
  6. ^ a b 水上 1998.
  7. ^ Gardiner 1996, pp. 146–147.
  8. ^ חדשות - צבא וביטחון nrg - ...בחיל הים שקלו לקרוא לצוללת”. Nrg.co.il. 2011年12月18日閲覧。


「ガル級潜水艦」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガル級潜水艦」の関連用語







ガル級潜水艦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガル級潜水艦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガル級潜水艦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS