nyamura
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 14:08 UTC 版)
nyamura | |
---|---|
ジャンル | J-pop |
職業 | シンガー |
活動期間 | 2020年 - |
nyamura(にゃむら)は、日本のシンガーである[1][2]。2020年より活動を開始した[1]。名前の由来は猫と魔法少女まどか☆マギカのキャラクターである暁美ほむらから[3]。
経歴
2020年9月、高校在学中に楽曲制作をはじめる[4]。当時の交際者がSoundcloudの音楽をよく聴いており、そのなかでアオイチヒロの「esper forget」を知ったことが音楽活動のきっかけだった[4][5]。オートチューンやタイプビートを利用するSoundcloud音楽の「なんでも用意されている」性質から[4]、「これ私にもできるんじゃないか」とふと考えたnyamuraは友達の助力も受けながらタイプビートを探し、楽曲を自作した。その後の音楽活動について、彼女は「やってみたらポッとできちゃった。それから調子に乗って作りつづけていた」と語っている[5]。「you are my curse」は、2023年8月9日にはBillboard Japan TikTok Weekly Top 20で1位を獲得し[6]、その後4週連続で1位となった[7]。
評価
音楽ライターのつやちゃんは、nyamuraを「数年前からユース層を中心にアンダーグラウンドで大きな盛り上がりを見せているSoundCloudシーンで頭角を現した一人」であると紹介する。また、「you are my curse」のバイラルヒットの背景には「天使界隈」的なトレンドも影響していると論じるとともに、天使的なモチーフおよび「共依存関係から怨敵へ」というストーリーライン、実体験をもとにするある種のリアリズムなどが若年層のインターネットユーザーの感性に響くものだったのではないかと推測している[6]。また、北出栞は、nyamuraのような、ヒップホップを音楽的背景に有さないアーティストがヒップホップカルチャーから頭角を現すのは、このジャンルにおいては音楽家がタイプビートを借用して比較的容易に楽曲をリリースすることができるからであるとし、ラッパーの「リアルさ」こそがそれを成立させる基盤になっていると述べる。一方で、nyamuraの場合は自己の体験だけではなくアニメキャラクターの体験をリリックにしていることもあり、北出はこれを「アニメのキャラクターに自己を重ねるようなあり方こそが今や『リアル』なのだ」と論じている[7]。
ディスコグラフィ
シングル
年 | リリース日 | アーティスト | タイトル |
---|---|---|---|
2022 | 1月1日 | Healthy Cream & nyamura | pearl river |
2023 | 6月3日 | nyamura | you are my curse |
3月23日 | nyamura | はーどもーどかのじょ | |
7月7日 | nyamura feat. KOTONOHOUSE, Meica & owr | connecting antithese (feat. KOTONOHOUSE, Meica & owr) | |
8月27日 | dp & nyamura | Amniotic Fluid | |
11月30日 | Takaryu & nyamura | your winter | |
12月3日 | nyamura | 冬がすぎたら | |
2024 | 7月14日 | hallycore, nyamura & lilbesh ramko | lilbeshnyamcore |
10月25日 | THE LUV BUGS, nyamura, 白迦 & DC Mizey | fortuna | |
11月10日 | nyamura & picco | よくばり♡お~るまいん (feat. DELUTAYA, ミトゥン, Meica, 猫理論 & ういはら) | |
2025 | 1月26日 | nyamura | Drowning Nightmare (Remix) |
2月2日 | nyamura | リナリアが咲いて | |
2月6日 | picco & nyamura | your princess (nyamura ver.) |
アルバム
発売日 | タイトル | 収録曲 |
---|---|---|
2025年5月3日 | Another Seraph | 全9曲
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参加作品
年 | リリース日 | アーティスト | タイトル |
---|---|---|---|
2020 | 11月19日 | Koffing | Paink1ller (feat. nyamura & 受容体) |
2021 | 7月18日 | 2YU | E Girl (feat. nyamura) |
11月10日 | refgenkai | eyes (feat. nyamura) | |
2022 | 11月4日 | okudakun | shi6歪む (feat. lazydoll & nyamura) |
12月9日 | BHS Svve | oxygen (feat. nyamura & lazydoll) | |
2023 | 9月27日 | KAMIYA | GALFY4 (feat. cyber milk ちゃん, nyamura, 嚩ᴴᴬᴷᵁ, MANON & MASAYOSHI IIMORI) |
10月29日 | 天乃おつげ | オルタナティビティ (feat. nyamura & Alicemetix) | |
11月8日 | KAMIYA | GALFY4 (feat. cyber milk ちゃん, nyamura, 嚩ᴴᴬᴷᵁ, MANON & Z3QUE BEATZ) [Z3QUE BEATZ Remix] | |
12月22日 | 21 Clown | Fake Love? (feat. nyamura) | |
2024 | 2月3日 | utumiyqcom | Internet~OP (feat. nyamura & yandere) |
8月21日 | 野崎りこん | 天国はまだ遠く (feat. nyamura) |
脚注
出典
- ^ a b “nyamura”. music.tower.jp. TOWER RECORDS MUSIC. 2024年8月30日閲覧。
- ^ “utumiyqcomとnyamuraがコラボ曲“Internet~OP”発表 プロデュースはyandere” (2024年2月3日). 2024年8月31日閲覧。
- ^ Pizza or Love (2023-11-02), 「KAMIYA, cyber milk ちゃん, nyamura, 嚩ᴴᴬᴷᵁ, MANON / GALFY4」 SP車内トーク!【前編】 2025年2月25日閲覧。
- ^ a b c 「Look Up! nyamura」『ROCKIN'ON JAPAN』第37巻第12号、ロッキング・オン、2023年12月、202-205頁。
- ^ a b “【インタビュー】e5 × nyamura | 私たちが「わからせ」なきゃ” (英語). FNMNL (フェノメナル). 2024年8月30日閲覧。
- ^ a b ““天使のようでいて、リアル” 令和の若者が共感し陶酔するnyamura、新たなポップカルチャーとしての魅力|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年8月30日閲覧。
- ^ a b 北出栞『「世界の終わり」を紡ぐあなたへ デジタルテクノロジーと「切なさ」の編集術』太田出版、2024年、168-173頁。ISBN 9784778319267。
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