k-辺連結グラフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/18 01:13 UTC 版)
数学のグラフ理論において、あるグラフがk-辺連結(k-へんれんけつ、英: k-edge-connected)であるとは辺連結度がk以上のグラフのことである。 言い換えると、グラフから k より少ない数の辺を除いても連結であることを言う。
定義
グラフG = (V,E) が与えられたとき、|X| < k であるような全ての X ⊆ E に対して G' = (V,E \ X) が連結であるときG は k-辺連結であると言う。明らかに、Gがk-辺連結グラフならばGは (k−1)-辺連結である。
最小の頂点次数との関係
最小の頂点次数は、辺連結度の自明な上界である。すなわち、グラフ G = (E,V) が k-辺連結であるなら、必ず k ≤ δ(G) が成り立つ。但し、δ(G) は任意の頂点 v ∈ V の中での最小の次数を表す。明らかに、ある頂点 v に接続するすべての辺を取り除けば、v はそのグラフから離れて非連結となるであろう。
計算理論的側面
辺連結度の算出
辺連結度を決定するための多項式時間アルゴリズムが存在する。 ある簡単なアルゴリズムは、全てのペア (u,v) に対して、G 内のすべての辺の容量が両方向に対して 1 に定められているような、u から v への最大フローを決定するものである。グラフが k-辺連結であるための必要十分条件は、任意ペア (u,v) に対して u から v への最大フローは最小でも k であること、すなわち k が全ての (u,v) の中での最小の u-v-フローであることである。
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