Tiveとは? わかりやすく解説

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Tive

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/28 05:35 UTC 版)

Tive
出身地 日本,27大阪
ジャンル ハードコア・パンク
活動期間 2019年-
レーベル Excelled Records
公式サイト https://www.tunecore.co.jp/artists/tivehc?lang=ja
メンバー 求健太(Gt)
拓真(Dr)
幾実(Ba)
佐伯基(Vo)

Tive(ティブ)は、日本のハードコア・パンクバンド。2019年に大阪府で結成された。

ハードコアを基盤としながら、エモオルタナティヴ・ロックポスト・ハードコアなどの音楽的要素を融合したサウンドと、日本語による文学的・抽象的な歌詞表現を特徴とする。関西を拠点にライブ活動を展開し、2020年代半ば以降は日本のハードコアシーンを代表する若手バンドの一つとして国内外から注目を集めている。2026年にはROOKIE A GO-GOオーディションを経て、FUJI ROCK FESTIVAL '26への出演を果たした。

概要

2019年に大阪府で結成。結成当初は関西、特に京都のハードコアシーンを中心に活動。

ハードコア・パンクを基盤としながら、オルタナティブ・ロックやポストハードコア、シューゲイザーなどの要素を取り入れたハードコアに分類される。重厚なブレイクダウンやグルーヴを軸としつつ、メロディアスなギターワークやキャッチーなコーラスワークを組み合わせた楽曲構成を特徴とし、従来の日本のビートダウン・ハードコアとは一線を画すスタイルで知られる。海外音楽メディアでは、アメリカのTurnstyle英語版Code Orange英語版Deafheavenから強い影響を受けたバンドとして紹介されている。

メンバーもインタビューにおいて、Turnstile、Trapped Under Ice英語版、Code Orangeのほか、日本のPalm、Tiger、Numbernineなどを影響源として挙げている。特にTurnstileから受けた影響は大きく、ボーカルの佐伯基は高校1年生の時に、Gt.の求 健太とDr.の拓真と初めて観たライブがTurnstileであったことを明かしており、その後Turnstileのコピーバンドを結成した経験が、Tive結成の原点になったと語っている。

日本のハードコアシーンでは、グルーヴを重視したダンサブルなサウンドや、ジャンルの枠にとらわれない楽曲制作、明るいビジュアルデザインなどから、ファンコミュニティを中心に「和製Turnstile」と称されることがある。

歌詞では怒りや社会批判だけでなく、喪失、葛藤、人間関係、自己との対話といったテーマを扱うことが多く、日本語ならではの詩的な表現も評価されている。ライブパフォーマンスの熱量や観客との一体感にも定評があり、ハードコアシーンのみならず、ラウドロックやオルタナティブロックのリスナーからも支持を集めている。その一方で、Tiveのマーチャンダイズには「DON'T WANNA BE LOUD ROCK」と記したデザインを出していたこともあり、バンドとしてはラウドロックではなくハードコアをアイデンティティとしていることがうかがえる。

略歴

2019年
  • 大阪府にて結成。初ライブでは、大阪のハードコアバンドNumbernineらと共演、この公演ではオリジナル楽曲に加え、Turnstileのスピンオフバンド、Angel Du$t英語版の楽曲のカバーも披露している。
2020年
  • コロナ禍の影響を受け、バンドとしては一時中断状態に。
2022年
  • 8月10日、1st EP『恥部』をリリース。バンド初の音源作品となり、「Ugly Lovely Children」「Mountainhead」「Magma / Inner Knife」「Negative Space / Waveless」「うねり、うねる、Groundswell」の全5曲を収録した。
『恥部』のリリース後は関西を中心にライブ活動を本格化。
  • 12月30日、3曲入りEP『Downward Flower(三部作)』をリリース。
後のEP『核に匹敵する優しさ、それと諦め』(2025年)へと繋がる世界観の原型となる作品として位置付けられている。 同作では、それまでのオールドスクール・ハードコア色の強い作風から、叙情性やメロディ、ポストハードコア的なアプローチを取り入れた楽曲制作へと変化を見せ、以降のTiveの音楽性を方向付ける作品となった。
2023年
  • 4月、シングル『触れるものすべてと血を通わす』を発表。
  • 9月、関西最大級のハードコアフェスティバル「Summer Bash Fest 2023」に出演。
後年のインタビューでは、メンバーが「Summer Bash Fest 2023への出演がバンドにとって大きな転機だった」と語っており、この出演を境にシンガロングやモッシュなど観客の反応が大きく変化し、全国的な認知度を高める契機となった。
同公演では、「OSAKA HARDCORE」の文字を記したマーチャンダイズを初めて販売。同アイテムはその後も継続して展開され、バンドを象徴するマーチャンダイズシリーズの一つとなった。
  • 12月、シングル『Drift Further Away』を発表。
2024年
  • 6月、神奈川・CLUB CITTA'で開催された国内最大級のハードコアフェスティバル「Bloodaxe Festival 2024 spring」に出演。
  • 7月、Turnstileのフジロック来日公演にサポートアクトとして出演。
高校時代にTurnstileのライブを観たことがバンド結成のきっかけとなっていたことから、メンバーにとって大きな節目となる公演となった。
  • 11月19日、バンド初のミュージック・ビデオ「あい・あい・あい」を公開。
映像はセルフメイド作品で、ワンカットによる演奏シーンやハートをモチーフにした演出が取り入れられた。楽曲はハードコア・パンクを軸としながら、ファストパート、モッシュパート、メロディアスなオルタナティブパートを融合した構成となっている。
  • 12月10日には「あい・あい・あい」を配信シングルとしてリリース。
2025年
  • 2月14日、2nd EP『核に匹敵する優しさ、それと諦め』を配信リリース。
本作は2022年発表の『Downward Flower(三部作)』を発展させた約8分に及ぶ組曲「核に匹敵する優しさ」、新曲「苦痛、Who Are You」「それと諦め」など全6曲を収録。
2025年に設立されたExcelled Recordsよりカセットテープ化され、後にCDおよびアナログ盤でも発売された。
  • 3月2日、大阪・CORNER PRINTING SELF北加賀屋店にてリリースショーを開催。THE SPIT、SUGARを迎えてライブを行うとともに、会場限定でカセットテープを販売した。
同年はBLOODAXE FESTIVAL 2025やFUTURE WAVE 2025など国内主要ハードコアフェスティバルへ出演し、ライブ活動の規模をさらに拡大した。
  • 6月11日、東京のメタリック・ハードコアバンドView From The Soyuzの1stアルバム『Ubiquitous』が発売され、収録曲「(Oc)cult」にフィーチャリング・アーティストとして参加。
  • 6月にはEPを携えた全国ツアー「『核に匹敵する優しさ、それと諦め』NIPPON TOUR」の開催を発表。ツアーは8月2日の北海道公演から9月7日の大阪・火影公演まで37日間にわたり全国21都市を巡るもので、各地のハードコアバンドが出演した。
また、全公演で学生入場無料とする施策や、複数公演来場者向けの「CREW PASS」制度を導入し、ハードコアシーンへの新たな入口を作る試みとして注目を集めた。
ツアーファイナルは大阪・火影で開催され、NUMBERNINE、TIGER、Mini Mythが出演。全21公演を完遂した後、10月には各地のライブ映像を収録したドキュメンタリー映像『NIPPON TOUR』をYouTubeで公開した。
同映像はEP収録曲全6曲を軸に、全国各地のライブの模様や観客との交流を記録した作品となっている。
2026年
  • 2月27日、アメリカのハードコア・パンクバンドCircle Jerksとニューヨーク・ハードコアを代表するGorilla Biscuitsによるジャパンツアー大阪公演にオープニングアクトとして出演。
  • 3月、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開催された「RUMBLE×JAG 2026」に出演。10-FEET、Dragon Ash、Ken Yokoyama、SHANK、Paledusk、Age Factoryらとともにラインナップされ、結成以来最大規模のラウド・パンクフェスティバルへの出演となった。
  • 5月、EP『裏・恥部』をリリース。同作は2022年発表の1st EP『恥部』の対となる作品として制作され、初期作品の世界観やテーマを再解釈した内容となった。
同月にはBLOODAXE TOUR主催によるオーストラリアのハードコアバンドSPEEDのジャパンツアー大阪公演に出演。前年までのTurnstileとの共演に続き、海外モダン・ハードコアシーンを代表するバンドとの再共演を重ねた。
  • 7月、日本最大のロックフェス、FUJI ROCK FESTIVAL '26の新人ステージ「ROOKIE A GO-GO」への出演が決定。同日のGREEN STAGEには、結成のきっかけとなるなど多大な影響を受けたアメリカのハードコアバンドTurnstileも出演しており、キャリア初のフジロックでルーツとなったバンドと同日のラインナップに名を連ねた。

音楽性

Tiveはハードコアを基盤としながら、グルーヴを重視したリズムワークやメロディアスなギターフレーズ、オルタナティブ・ロックやポストハードコアの要素を取り入れた音楽性を特徴とする。日本のビートダウン・ハードコアが主流とされるシーンにおいて、ダンサブルなビートやキャッチーなメロディを積極的に取り入れたサウンドを展開していると評される。

メンバーは影響を受けたアーティストとして、Turnstile、Trapped Under Ice、Code Orangeのほか、日本のTiger、Palm、Numbernineなどを挙げている。特にギターの求健太はCode Orangeから、ボーカルの佐伯基はTurnstileから強い影響を受けていることを公言しており、高校時代にはTurnstileのカバーバンドを結成して活動していた。

海外メディアでは、Turnstile、Code Orange、Deafheavenなどから影響を受けた大阪発のモダン・ハードコアバンドとして紹介されている。また、グルーヴを軸とした楽曲構成や、ハードコアにオルタナティブ・ロック、シューゲイザーなどの要素を融合した独自のサウンドが特徴として挙げられている。

ライブでは、シンガロングやモッシュ、ステージダイブを伴う観客参加型のパフォーマンスを重視している。一方で、ボーカルの佐伯は「ライブハウスに来たことがない人でも楽しめるハードコア」を目標の一つとして掲げており、従来のハードコアシーンにとどまらない新たなリスナー層の獲得を志向している。

評価・反応

海外音楽メディア『See/Saw』は、Tiveを「日本のハードコアシーンに新たな世代をもたらす存在」と評し、TurnstileやTrapped Under Iceの影響を受けながらも、ダンサブルなグルーヴとポップな美学を融合させた独自の音楽性を特徴として紹介した。また、日本のビートダウン・ハードコアが主流となるシーンの中で、独自のスタイルを切り開いたバンドであると評価している。

また、海外ハードコア専門メディア『Unite Asia』では、新作リリースやライブ映像が継続的に取り上げられており、Turnstile、Code Orange、Deafheavenからの影響を感じさせる大阪発のモダン・ハードコアバンドとして紹介されている。

ディスコグラフィ

EP

発売日 タイトル 規格
2022年8月10日 『恥部』 デジタル配信
2022年12月19日 『Downward Flower(三部作)』 デジタル配信
2025年2月14日 『核に匹敵する優しさ、それと諦め』 デジタル配信、カセットテープ、CD、LP
2026年5月21日 『裏・恥部』 デジタル配信

シングル

発売日 タイトル
2023年9月9日 「触れるものすべてと血を通わす」
2023年12月15日 「Drift Further Away」
2024年12月10日 「あい・あい・あい」

参加作品

発売日 アーティスト 作品 備考
2025年6月11日 View From The Soyuz 『Ubiquitous』 「(Oc)cult」にフィーチャリング参加

ミュージック・ビデオ

公開年 楽曲
2024年 「あい・あい・あい」

未CD化作品

YouTubeで公開された習作。いずれもCD・配信作品には収録されていない(2026年6月現在)。

公開日 タイトル
2021年 「喜びとはぐれた魂の解放(習作)」
2021年 「亜空間(習作)」

『核に匹敵する優しさ、それと諦め』NIPPON TOUR

ツアー概要

核に匹敵する優しさ、それと諦め NIPPON TOUR』は、Tiveが2025年2月に発表した2nd EP『核に匹敵する優しさ、それと諦め』のリリースを記念して開催した、自身初となる全国ヘッドラインツアーである。ツアーは2025年8月2日の北海道・札幌公演から9月7日の大阪・火影(HOKAGE)公演まで、37日間にわたり全国21都市・21公演を巡る日程で開催された。

本ツアーは、プリントショップ「CORNER PRINTING」とレーベル「Excelled Records」のサポートのもと実施された。各公演には、その土地を拠点に活動するハードコアバンドが出演し、地域ごとに異なるラインナップを編成。北海道から沖縄まで全国各地のライブハウスやDIYスペースを巡ることで、日本各地のローカル・ハードコアシーンとの交流を目的としたツアーとなった。

また、ハードコアシーンの裾野を広げる試みとして、全公演で学生入場無料の制度を導入。「これまでハードコアのライブに行ったことがない人にも、その場の空気を感じてもらいたい」「夏休み中の学生は気軽に足を運んでほしい」とのコメントを発表した。さらに、複数公演へ来場する観客向けに「CREW PASS(クルーパス)」制度を導入し、全国を追いかけるファンへの利便性向上も図られた。

対バンには、各地域を代表するハードコアバンドやパンクバンドが出演し、ツアーフライヤーでは「WITH NIPPON HARDCORE BANDS」を掲げた。全国のローカルシーンを横断的につなぐことをコンセプトとした構成は、従来のレコ発ツアーとは異なる特色として注目を集めた。

ツアーファイナルは大阪・火影(HOKAGE)で開催され、NUMBERNINE、TIGER、Mini Mythがゲスト出演。全21公演を完遂した後、同年10月には各地でのライブ映像を収録したドキュメンタリー映像『NIPPON TOUR』がYouTubeで公開された。映像作品にはEP『核に匹敵する優しさ、それと諦め』収録曲全6曲が使用され、全国各地でのライブや観客との交流の様子が収録されている。

日程 都道府県 会場
2025年8月2日 北海道 STUDIO COELACANTH(スタジオシーラカンス)
2025年8月8日 岩手県 MUSIC + BAR CRATES
2025年8月9日 宮城県 STUDIO B2 北目町店
2025年8月10日 福島県 KARAN堂
2025年8月11日 新潟県 HOOD
2025年8月13日 茨城県 DANDELION CAFE
2025年8月15日 埼玉県 CORNER BOOKS
2025年8月16日 神奈川県 Music Bar Journey
2025年8月17日 東京都 スタジオ音楽館 アキバ店
2025年8月20日 静岡県 SpeakEZ
2025年8月21日 愛知県 RADmini
2025年8月22日 奈良県 RHEBGATE
2025年8月23日 京都府 SOCRATES
2025年8月24日 徳島県 CROWBAR
2025年8月29日 長崎県 ホンダ楽器 アストロスペース
2025年8月30日 福岡県 public space 四次元
2025年8月31日 沖縄県 AZAT FANFARE
2025年9月4日 山口県 BAR 印度洋
2025年9月5日 広島県 AGIT
2025年9月6日 岡山県 108 one o eight
2025年9月7日 大阪府 火影(HOKAGE)



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