MySQL 関数
表 170. MySQL 設定オプション
名前 | デフォルト | 変更の可否 | 変更履歴 |
---|---|---|---|
mysql.allow_persistent | "1" | PHP_INI_SYSTEM | |
mysql.max_persistent | "-1" | PHP_INI_SYSTEM | |
mysql.max_links | "-1" | PHP_INI_SYSTEM | |
mysql.trace_mode | "0" | PHP_INI_ALL | PHP 4.3.0 以降で使用可能です。 |
mysql.default_port | NULL | PHP_INI_ALL | |
mysql.default_socket | NULL | PHP_INI_ALL | PHP 4.0.1 以降で使用可能です。 |
mysql.default_host | NULL | PHP_INI_ALL | |
mysql.default_user | NULL | PHP_INI_ALL | |
mysql.default_password | NULL | PHP_INI_ALL | |
mysql.connect_timeout | "60" | PHP_INI_ALL | PHP <= 4.3.2 では PHP_INI_SYSTEM で、PHP 4.3.0 以降で使用可能です。 |
PHP_INI_* 定数の詳細および定義については 付録 G. php.ini ディレクティブ を参照してください。
以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。
- mysql.allow_persistent boolean
-
MySQL への
持続的接続
を可能にするかどうか。
- mysql.max_persistent integer
-
プロセス毎の持続的 MySQL 接続の最大数。
- mysql.max_links integer
-
持続的接続を含むプロセス毎の MySQL 接続の最大数。
- mysql.trace_mode boolean
-
トレースモード。mysql.trace_mode が有効の場合、
テーブル/インデックスのスキャン時の警告・結果セットの未開放・SQL エラー
などが画面に表示されます(PHP 4.3.0 以降で使用可能です)。
- mysql.default_port string
-
他のポートが指定されない場合、データベースサーバ接続時に使用される
デフォルトの TCP ポート番号。デフォルトが指定されない場合は、
環境変数
MYSQL_TCP_PORT
・ /etc/services の mysql-tcpエントリ・コンパイル時の MYSQL_PORT 定数の順番でポートが取得されます。 Win32 では、MYSQL_PORT 定数のみが使用されます。 - mysql.default_socket string
-
他にソケット名が指定されない場合、ローカルなデータベースサーバに
接続する時のデフォルトのソケット名。
- mysql.default_host string
-
他のサーバ名が指定されない場合に、データベースサーバへの接続時に
使用されるデフォルトのサーバ名。
SQL セーフモード では適用されません。
- mysql.default_user string
-
他のユーザ名が指定されない場合に、データベースサーバへの接続時に
使用されるデフォルトのユーザ名。
SQL セーフモード では適用されません。
- mysql.default_password string
-
他のパスワードが指定されない場合に、データベースサーバへの接続時に
使用されるデフォルトのパスワード。
SQL セーフモード では適用されません。
- mysql.connect_timeout integer
-
接続の有効時間(単位:秒)。Linux では、この有効時間はサーバからの
最初の応答の待ち時間としても使用されます。
リソース型
MySQL モジュールでは、2 種類のリソース型が使用されています。 最初のリソースはデータベース接続のリンク ID で、2 番目のリソースは クエリ結果を保持するリソースです。定義済み定数
以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。PHP 4.3.0 以降では、mysql_connect() や mysql_pconnect() で追加のクライアントフラグを 指定できるようになりました。以下の定数が定義されています。 表 171. MySQL クライアント定数
定数 | 説明 |
---|---|
MYSQL_CLIENT_COMPRESS | 圧縮プロトコルを利用します。 |
MYSQL_CLIENT_IGNORE_SPACE | 関数名の後のスペースを許可します。 |
MYSQL_CLIENT_INTERACTIVE | interactive_timeout で指定された秒数(wait_timeout のかわり) の無通信が続くまで接続を閉じません。 |
MYSQL_CLIENT_SSL | SSL による暗号化を使用します。このフラグは、バージョン 4.x 以降の MySQL クライアントライブラリを利用している場合にのみ有効です。 PHP 4 や、Windows 版の PHP 5 にバンドルされているのは、バージョン 3.23.x のライブラリです。 |
mysql_fetch_array() 関数は、結果の配列の形式を 指定するための定数を使用します。以下の定数が定義されています。 表 172. MySQL フェッチ定数
定数 | 説明 |
---|---|
MYSQL_ASSOC | カラムは、フィールド名を添字とする配列形式で返されます。 |
MYSQL_BOTH | カラムは、数値の添字とフィールド名の添字のどちらでもアクセスできる 配列形式で返されます。 |
MYSQL_NUM | カラムは、数値の添字を持つ配列形式で返されます。添字は 0 からはじまり、 結果の最初のフィールドです。 |
注意
注意: ほとんどの MySQL 関数は、link_identifier を 最後のパラメータとしてオプションで受け付けます。これを指定しなかった場合、 直近にオープンされた接続が使用されます。もし直近の接続が存在しない場合、 php.ini のデフォルトパラメータを使用して接続を確立しようとします。 この試行にも失敗した場合、関数は FALSE を返します。例
以下は、MySQL データベースに接続し、クエリを実行し、結果レコードを 出力、接続を切断する例です。 例 1307. MySQL 拡張モジュールに関する例
<?php
// データベースに接続し、選択する
$link = mysql_connect('mysql_host', 'mysql_user', 'mysql_password')
or die('Could not connect: ' . mysql_error());
echo 'Connected successfully';
mysql_select_db('my_database') or die('Could not select database');
// SQL クエリを実行する
$query = 'SELECT * FROM my_table';
$result = mysql_query($query) or die('Query failed: ' . mysql_error());
// HTML に結果を出力する
echo "<table>\n";
while ($line = mysql_fetch_array($result, MYSQL_ASSOC)) {
echo "\t<tr>\n";
foreach ($line as $col_value) {
echo "\t\t<td>$col_value</td>\n";
}
echo "\t</tr>\n";
}
echo "</table>\n";
// 結果セットを開放する
mysql_free_result($result);
// 接続を閉じる
mysql_close($link);
?>
目次
- mysql_affected_rows — 一番最近の操作で変更された行の数を得る
- mysql_change_user — アクティブな接続でログイン中のユーザーを変更する
- mysql_client_encoding — 文字セット名を返す
- mysql_close — MySQL 接続を閉じる
- mysql_connect — MySQL サーバへの接続をオープンする
- mysql_create_db — MySQL データベースを作成する
- mysql_data_seek — 内部的な結果ポインタを移動する
- mysql_db_name — データベース名を得る
- mysql_db_query — MySQL クエリーを送信する
- mysql_drop_db — MySQLデータベースを破棄(削除)する
- mysql_errno — 直近の MySQL 処理からエラーメッセージのエラー番号を返す
- mysql_error — 直近に実行された MySQL 操作のエラーメッセージを返す
- mysql_escape_string — mysql_query で使用するために文字列をエスケープする
- mysql_fetch_array — 連想配列、添字配列、またはその両方として結果の行を取得する
- mysql_fetch_assoc — 連想配列として結果の行を取得する
- mysql_fetch_field — 結果からカラム情報を取得し、オブジェクトとして返す
- mysql_fetch_lengths — 結果における各出力の長さを得る
- mysql_fetch_object — 結果の行をオブジェクトとして取得する
- mysql_fetch_row — 結果を添字配列として取得する
- mysql_field_flags — 結果において指定したフィールドのフラグを取得する
- mysql_field_len — 指定したフィールドの長さを返す
- mysql_field_name — 結果において指定したフィールド名を取得する
- mysql_field_seek — 結果ポインタを指定したフィールドオフセットにセットする
- mysql_field_table — 指定したフィールドが含まれるテーブルの名前を取得する
- mysql_field_type — 結果において指定したフィールドの型を取得する
- mysql_free_result — 結果保持用メモリを開放する
- mysql_get_client_info — MySQL クライアント情報を取得する
- mysql_get_host_info — MySQL ホスト情報を取得する
- mysql_get_proto_info — MySQL プロトコル情報を取得する
- mysql_get_server_info — MySQL サーバ情報を取得する
- mysql_info — 直近のクエリについての情報を得る
- mysql_insert_id — 直近の INSERT 操作で生成された ID を得る
- mysql_list_dbs — MySQL サーバ上で利用可能なデータベースのリストを得る
- mysql_list_fields — MySQL テーブルのフィールドのリストを得る
- mysql_list_processes — MySQL プロセスのリストを得る
- mysql_list_tables — MySQL データベース上のテーブルのリストを得る
- mysql_num_fields — 結果におけるフィールドの数を得る
- mysql_num_rows — 結果における行の数を得る
- mysql_pconnect — MySQL サーバへの持続的な接続をオープンする
- mysql_ping — サーバとの接続状況を調べ、接続されていない場合は再接続する
- mysql_query — MySQL クエリを送信する
- mysql_real_escape_string — SQL 文中で用いる文字列の特殊文字をエスケープする
- mysql_result — 結果データを得る
- mysql_select_db — MySQL データベースを選択する
- mysql_stat — 現在のシステムの状態を取得する
- mysql_tablename — フィールドのテーブル名を得る
- mysql_thread_id — カレントのスレッド ID を返す
- mysql_unbuffered_query — MySQL に SQL クエリを送信するが、結果に対してのフェッチやバッファリングは行わない
MySQL 関数 (PDO_MYSQL)
導入
PDO_MYSQL は、PHP から MySQL 3.x、4.x および 5.x データベースへのアクセスを可能にするための PHP Data Objects (PDO) インターフェース を実装したドライバです。PDO_MYSQL は、MySQL 4.1 以降に存在するプリペアドステートメントを ネイティブにサポートしているという利点があります。 古いバージョンの mysql クライアントライブラリを使用している場合は、 PDO がこの機能をエミュレートします。
警告 |
注意: MySQL のテーブル型 (ストレージエンジン) の中には、
トランザクションをサポートしていないものがあります。
トランザクションをサポートしていないテーブル型を使用して
トランザクションを使用するコードを書くと、
MySQL はトランザクションが正常に使用できたかのように振舞います。
さらに、DDL クエリを実行する際には、
実行中のトランザクションが暗黙的にコミットされます。
|
定義済み定数
このドライバでは以下の定数が定義されて います。これは拡張モジュールが PHP に組み込まれているか、実行時に動的にロード されている場合のみ使用可能です。さらに、これらのドライバ固有の定数は そのドライバを使用している場合にのみ使用されます。 postgres ドライバで mysql 固有の属性を使用すると、予期せぬ結果を引き起こします。 もし複数のドライバを使用しているコードを実行している場合、 PDO::getAttribute() で PDO_ATTR_DRIVER_NAME 属性を使用することで、使用中のドライバ名を調べることが可能です。- PDO::MYSQL_ATTR_USE_BUFFERED_QUERY (integer)
-
PDOStatement
でこの属性を TRUE に設定すると、 MySQL ドライバはバッファ版の MySQL API を使用します。 移植性の高いコードを書くには、代わりに PDOStatement::fetchAll() を使用すべきです。
例 1363. mysql でクエリのバッファリングを強制する
<?php
if ($db->getAttribute(PDO::ATTR_DRIVER_NAME) == 'mysql') {
$stmt = $db->prepare('select * from foo',
array(PDO::MYSQL_ATTR_USE_BUFFERED_QUERY => true));
} else {
die("このアプリケーションは mysql でしか動作しません。代わりに \$stmt->fetchAll() を使用すべきです");
}
?>
- PDO::MYSQL_ATTR_LOCAL_INFILE (integer)
-
LOAD LOCAL INFILE を有効にします。
- PDO::MYSQL_ATTR_INIT_COMMAND (integer)
-
MySQL サーバへの接続時に実行するコマンドを指定します。
再接続の際には自動的に再実行されます。
- PDO::MYSQL_ATTR_READ_DEFAULT_FILE (integer)
-
my.cnf ではなく、
指定した名前のファイルからオプションを読み込みます。
- PDO::MYSQL_ATTR_READ_DEFAULT_GROUP (integer)
-
my.cnf あるいは
別のファイル (MYSQL_READ_DEFAULT_FILE
で指定したもの) の中の、指定した名前のグループからオプションを読み込みます。
- PDO::MYSQL_ATTR_MAX_BUFFER_SIZE (integer)
-
バッファの最大サイズ。デフォルトは 1 MiB です。
- PDO::MYSQL_ATTR_DIRECT_QUERY (integer)
-
プリペアドステートメントではなく、直接クエリを実行します。
目次
- PDO_MYSQL DSN — MySQL データベースに接続する
固有名詞の分類
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