平和精機工業とは? わかりやすく解説

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平和精機工業

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 11:04 UTC 版)

平和精機工業株式会社
Heiwa Seiki Kogyo Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本
340-0833
埼玉県八潮市大字西袋978-1
設立 1955年2月
業種 機械
事業内容 業務用カメラサポート機材の開発、製造、販売
代表者 代表取締役社長 山口宏一
資本金 2,000万円
売上高 8億1,171万円(2024年1月期)
従業員数 28名(日本)、71名(海外連結、2024年6月時点)
決算期 1月
関係する人物 山口実(取締役会長)
外部リンク www.libec.co.jp
特記事項:ブランド名は「Libec(リーベック)」。
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平和精機工業(へいわせいきこうぎょう、Heiwa Seiki Kogyo Co., Ltd.)は、プロフェッショナル向けのビデオカメラサポート機材を専門とする埼玉県八潮市の製造業者である。「Libec(リーベック)」ブランドで世界的に知られている[1]。海外売上比率は7割を超え、世界100カ国以上に販売網を持つ。

概要

1951年、創業者・山口勲が東京都荒川区の町工場で写真用三脚の下請け製造を開始したことにルーツを持つ[2]1955年に東京都北区で平和精機工業株式会社として法人化された[3]。この時期は国内外ブランドへのOEM(相手先ブランドによる生産)供給が事業の中心であり、1960年代には海外ブランドへの供給を開始し、1970年には自社ブランド「HEIWA」を立ち上げた。事業拡大に伴い、1972年に現在の埼玉県八潮市へ移転した。

1980年代半ば、プラザ合意以降の急激な円高と台湾メーカーの台頭による価格競争の激化により、深刻な経営危機に直面した[2]。この状況下で、2代目社長の山口実(現会長)は、価格競争からの脱却を目指し、当時黎明期にあったプロフェッショナル向けビデオカメラ市場への参入を決断した。

この戦略転換は、1989年に発売された本格的なプロビデオ用三脚「Libec 50」として結実し、会社の窮地を救った。これが「Libec」ブランドの原点となり、当初は「HEIWAから誕生したLibecシリーズ」として展開されたが、1995年に正式にブランド名を「Libec」へと移行した。

2006年に米国、2007年に台湾、2017年にシンガポールに子会社を設立し、グローバル製造・販売体制の礎を築いている[2]

拠点

  • 日本 - 埼玉県八潮市の本社は、研究開発、設計、営業、マーケティング、一部製造機能を集約した中枢拠点である。
  • 台湾 - Libec Technology Taiwan Co., Ltd.は、主要な生産拠点として機能している。2007年に設立され、コスト競争力のある量産体制を構築している。
  • 米国 - カリフォルニア州トーランスに拠点を置くLibec Sales of America, Inc.は、北米市場の販売・マーケティングを統括する。2006年に設立された。
  • シンガポール - Libec Asia Pacific Pte. Ltd.は、アジア太平洋地域における販売戦略の拠点である。2017年に設立された。

脚注

出典

  1. ^ 平和精機工業株式会社 - BIZMAPS”. biz-maps.com. 2025年10月4日閲覧。
  2. ^ a b c ichiyanagi (2019年3月4日). “平和精機工業(リーベック)の新社長と新会長に訊く〜荒川区の町工場からスタートしてビデオ三脚への進出、そしてラインナップ拡大の歴史 | VIDEO SALON.web | 映像制作・動画編集のための月刊誌ビデオサロンが運営するWebマガジン”. 2025年10月23日閲覧。
  3. ^ 平和精機工業株式会社の転職・企業概要 − 転職ならdoda(デューダ)”. doda.jp. 2025年10月23日閲覧。



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