ウィスキー・スピーチ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/23 14:48 UTC 版)
ウィスキー・スピーチとは、アメリカ合衆国のミシシッピ州議員ノア・スウェットが1952年におこなった、禁酒法を巡る政治演説のこと。英語圏ではもしウイスキーによって(If-by-whiskey)というフレーズが、聞き手の意見によって話者の立場が変わってしまう相対主義の誤謬として知られる。ダブルスピークを用いた「もしウィスキーによって」という論法は、ある問題に関して対立している意見の両方を支持するようにみえるし、聞き手がどちらを支持する側であろうとそれに賛同しているかのようにみえる。つまり実質的に、どの立場にも立っていないのにある立場をとっているのである[1]。この論法は、きわめて肯定的だったり否定的な意味合いを持った言葉を使ってなされるのが一般的である(例えば、ネガティブな「テロリスト」と、ポジティブな「自由の闘士」)[2]。似た言葉に「八方美人」(all things to all people)があり、政治の世界でたびたび言及されるが、好ましくないものとされる[3]。
- ^ a b “Safire's Political Dictionary”. Oxford University Press. 2014年11月23日閲覧。
- ^ a b Bennett, Bo. “If-by-whiskey”. Logically fallacious. 2013年12月2日閲覧。
- ^ “Errors in Logic: If by “Whiskey” you mean…”. Carter Liotta. 2013年12月3日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年12月2日閲覧。
- ^ “On June 3, Soggy's speech will come to life”. The Clarion-Ledger. (2003年5月25日). オリジナルの2012年7月14日時点におけるアーカイブ。 2009年6月30日閲覧。
- ^ Safire, William (1991年12月22日). “ON LANGUAGE; It's a Rain Forest Out There”. NY Times. 2014年11月23日閲覧。
- ^ Oglesby, Pat (2013年9月3日). “If By Cannabis: An Update of “If By Whiskey””. New Revenue. 2013年12月2日閲覧。
- 1 ウィスキー・スピーチとは
- 2 ウィスキー・スピーチの概要
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