H&K HK4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 08:49 UTC 版)
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HK4(.32ACP弾モデル)
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概要 | |
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種類 | 自動式拳銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | H&K |
性能 | |
口径 | 各種 |
銃身長 | 85 mm[1] |
ライフリング | 6条 / 右回り[1] |
使用弾薬 | .380ACP弾[1] .32ACP弾[1] .25ACP弾[1] .22LR弾[1] |
装弾数 | 7+1発(.380ACP弾)[1] |
作動方式 | ダブルアクション[1] シンプルブローバック[1] |
全長 | 157 mm[1] |
重量 | 520 g[1] |
H&K HK4は、ドイツの銃器メーカーであるヘッケラー&コッホ(H&K)社が1964年に開発した自動式拳銃[2]。名称の「4」は、本銃が4種類の弾薬に対応している点に因んでいる[3]。
概要
HK4は、第二次世界大戦後に西ドイツで設立されたH&K社が初めて開発した自動式拳銃である[3]。設計は元モーゼル社の設計技師であったMax Siedelによって行われており、Siedelが過去に設計したモーゼルHSc拳銃を改良したものとなっている[3]。
ハンマー露出型のダブルアクション式中型拳銃で、シンプルブローバックで動作する[1][3]。本銃の特徴は4種類の弾薬(.380ACP弾、.32ACP弾、.25ACP弾、.22LR弾)に対応していることで、各弾薬に対応した銃身やリコイルスプリング、弾倉などがセットで販売されており、容易に組み替えることができた[1][3][4]。携帯しやすい流線型のデザインで、スライド左側面にデコッキングレバーを兼ねたマニュアルセフティが配置されている[3]。スライドストップはあるがリリースレバーはなく、弾を撃ち切って後退したスライドは、装填された弾倉を挿入することで前進する仕組みであった[3]。
ドイツの警察機関で採用されたほか、民間にも販売された[3]。中型拳銃としてよくまとまった設計であり、信頼性が高いと評価されている[2]。アメリカ合衆国ではハーリントン&リチャードソン社が輸入を行い、1960年代から70年代にかけて人気を博した[3]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m 床井雅美『最新ピストル図鑑』徳間書店、1993年7月15日、110頁。ISBN 4-19-577654-6。
- ^ a b 岩堂憲人『万有ガイド・シリーズ23 銃:ハンドガン・サブマシンガン』小学館、1982年12月、165頁。doi:10.11501/12653794。
- ^ a b c d e f g h i Wiley Clapp (2020年4月2日). “The HK4: Heckler & Koch's First Semi-Auto Pistol”. 全米ライフル協会. 2025年5月24日閲覧。
- ^ 小橋良夫『世界の名ピストル』ベストブック社、1977年4月、155頁。doi:10.11501/12653790。
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