GREEN SPOONとは? わかりやすく解説

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GREEN SPOON

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/12 23:10 UTC 版)

GREEN SPOON(グリーンスプーン)は、株式会社Greenspoonが展開する日本の冷凍食品宅配サービス。2020年にスムージーのD2Cサービスとして開始され、のちにスープ、サラダ、メインディッシュ、ライス・パスタなどへ商品カテゴリーを拡大した[1][2]。運営会社の株式会社Greenspoonは2019年5月に設立され、2024年6月に江崎グリコの完全子会社となった[3]。

概要

GREEN SPOONは、冷凍状態の食材や調理済み食品を利用者に配送するサービスである。当初は、利用者が水や牛乳などを加えてミキサーで調理するスムージーを中心に展開していたが、2020年11月にスープを追加し、その後、サラダやメインディッシュなどに商品領域を広げた[1]。

サービスは自社ECを中心とするサブスクリプション方式で展開され、2024年時点ではメインディッシュ、スープ、スムージー、サラダの4分野で70種類以上のメニューを扱っていた[2]。2024年のテレビ東京『カンブリア宮殿』では、冷凍宅配業界で成長したサービスとして取り上げられ、メニュー数や商品開発の過程などが紹介された[4]。

運営会社

運営会社の株式会社Greenspoonは、2019年5月30日に設立された食品関連のスタートアップ企業である[5]。本社は東京都渋谷区広尾に置かれ、資本金は1億円である[5]。公式の会社概要では、事業内容を「ベジタブル・ワンステップミール『GREEN SPOON』の企画・製造・販売」としている[5]。

創業者は田邊友則で、共同創業者として黒崎廉、小池優利らが関わった[6]。2025年10月には経営体制の変更が発表され、黒崎廉が代表取締役社長、田邊友則が代表取締役会長に就任した[6]。

沿革

  • 2019年5月 - 株式会社Greenspoonを設立[5]。
  • 2020年3月 - GREEN SPOONのサービスを開始[1]。
  • 2020年9月 - 第三者割当増資と金融機関からの借入により、総額1億8000万円を調達[7]。
  • 2020年11月 - スープカテゴリーを開始[1]。
  • 2020年12月 - 日本サブスクリプションビジネス大賞2020でシルバー賞を受賞[8]。
  • 2023年6月 - シリーズBラウンドで2億円を調達し、累計資金調達額が14億円となった[9]。
  • 2023年 - 日本通信販売協会主催のNext-generation Commerce Award 2023で特別賞に選出された[10]。
  • 2024年6月 - 江崎グリコが株式会社Greenspoonの全株式を取得し、同社を完全子会社化[3]。
  • 2024年7月 - テレビ東京『カンブリア宮殿』で取り上げられた[4]。
  • 2025年10月 - 黒崎廉が代表取締役社長、田邊友則が代表取締役会長に就任[6]。

事業モデル

GREEN SPOONは、オンラインで注文を受け、冷凍状態の商品を自宅へ配送するD2C型のサービスとして始まった[1]。MarkeZineの取材によれば、2020年3月の開始時点では25種類のスムージーを展開し、同年11月に15種類のスープを追加した[1]。サービス開始から約11か月で約35万個を販売したとされる[1]。

ダイヤモンド・チェーンストアは、2023年時点のGREEN SPOONについて、冷凍食品需要の伸長を背景に若い世代の食事ニーズをとらえたサービスとして紹介している[11]。

商品展開

開始当初の商品はスムージーであったが、のちにスープ、サラダ、メインディッシュなどへ展開した[1][2]。M&A Onlineによれば、2024年時点ではメインディッシュ、スープ、スムージー、サラダの4カテゴリーで70種類以上のメニューを扱っていた[2]。

販売チャネル

GREEN SPOONは自社ECによる定期配送を中心に展開してきたが、のちに小売店やコンビニエンスストアでの販売も行った。2024年には、ファミリーマートでスムージー商品を数量限定販売した[12]。また、2024年5月には渋谷スクランブルスクエアで初の試食型ポップアップストアを実施した[13]。

業績と会員数

M&A Onlineが東京商工リサーチ調べとして報じたところによれば、Greenspoonの売上高は2021年3月期に3億2800万円、2022年3月期に6億3900万円、2023年3月期に7億4500万円であった[2]。一方で、当期損益は2021年3月期に1億6300万円の赤字、2022年3月期に3億3000万円の赤字、2023年3月期に4億2900万円の赤字であり、2023年3月期については広告費負担の重さにより赤字が継続したとされる[2]。

同記事によれば、GREEN SPOONの会員数はサービス開始から4年間で15万人に達した[2]。ダイヤモンド・チェーンストアは2023年時点で累計会員数が10万人を超えたと報じている[11]。

江崎グリコによる子会社化

2024年6月3日、江崎グリコは株式会社Greenspoonの全株式を取得し、完全子会社化したと発表した[3]。江崎グリコは、Greenspoonをグループに迎えることにより、健康・食品事業の強化を図るとしている[3]。M&A Onlineは、買収時点でGreenspoonが増収を続ける一方、広告費負担により赤字が続いていたことを報じている[2]。

受賞・評価

2020年、GREEN SPOONは日本サブスクリプションビジネス大賞2020でシルバー賞を受賞した[8]。2023年には、日本通信販売協会が主催するNext-generation Commerce Award 2023で特別賞に選出された[10]。同賞について、日本通信販売協会は、EC分野で消費者ニーズに対応した先進的な施策を展開する事業者を表彰するものとしている[14]。

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 “顧客理解よりもセンスや直感?急成長するサブスク企業の意外なマーケティング論”. MarkeZine (2021年7月16日). 2026年6月23日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 “ポッキーの「江崎グリコ」冷凍食品サブスクのGreenspoonを買収”. M&A Online (2024年6月5日). 2026年6月23日閲覧。
  3. 1 2 3 4 “株式会社Greenspoonの完全子会社化に関するお知らせ”. 江崎グリコ株式会社 (2024年6月3日). 2026年6月23日閲覧。
  4. 1 2 “2024年7月25日 放送 Greenspoon 社長 田邊友則”. カンブリア宮殿. テレビ東京 (2024年7月25日). 2026年6月23日閲覧。
  5. 1 2 3 4 “株式会社Greenspoon”. 株式会社Greenspoon. 2026年6月23日閲覧。
  6. 1 2 3 “GREEN SPOON、ブランドのさらなる成長と挑戦に向け経営体制を強化”. PR TIMES. 株式会社Greenspoon (2025年10月31日). 2026年6月23日閲覧。
  7. ↑ “定額制パーソナルフード「GREEN SPOON」が総額1.8億円の資金調達を実施”. PR TIMES. 株式会社Greenspoon (2020年9月8日). 2026年6月23日閲覧。
  8. 1 2 “『日本サブスクリプションビジネス大賞2020』でシルバー賞を受賞!”. 株式会社Greenspoon (2020年12月9日). 2026年6月23日閲覧。
  9. ↑ “GREEN SPOONがシリーズBの資金調達を実施。累計資金調達総額は14億円に”. PR TIMES. 株式会社Greenspoon (2023年6月7日). 2026年6月23日閲覧。
  10. 1 2 “Next-generation Commerce Award 2023”. 公益社団法人日本通信販売協会. 2026年6月23日閲覧。
  11. 1 2 “累計会員数10万人超!注目の冷凍宅配「GREEN SPOON」とは”. ダイヤモンド・チェーンストアオンライン (2023年12月18日). 2026年6月23日閲覧。
  12. ↑ “GREEN SPOONのスムージーが全国のファミリーマートで数量限定販売開始”. 株式会社Greenspoon (2024年4月2日). 2026年6月23日閲覧。
  13. ↑ “「GREEN SPOON」初の試食イベントを渋谷で、商品を知ってもらう場に、限定セットの提供も”. 食品産業新聞社ニュースWEB (2024年5月9日). 2026年6月23日閲覧。
  14. ↑ “NgCA2023 開催レポート”. 公益社団法人日本通信販売協会 (2023年11月14日). 2026年6月23日閲覧。

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