Advanced Stop Line
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/10 09:15 UTC 版)
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Advanced Stop Line(ASL)とは、主にイギリスなどで採用されている道路標示の一種であり、信号交差点において自転車の安全性向上を目的として設置される[注釈 1]。 日本では、「自転車停止線」や「自転車専用停止線」、「サイクルボックス」、「バイクボックス」と通称される。
概要
ASLは、交差点手前に設けられた2本の停止線と、その間に配置された自転車専用の待機エリア(サイクルボックス)から構成される。
自動車は後方の停止線で停止し、自転車は前方の停止線まで進入して待機することが認められている。
一般には「cycle box」または「bike box」とも呼ばれる。
目的
- 自転車の視認性向上
- 左折時の巻き込み事故の防止
- 発進時における接触リスクの低減
構造
- 前方停止線(自転車用)
- 両停止線の間に設けられた、自転車が信号待ち時に前方で待機するための専用区画(サイクルボックス)
- 後方停止線(自動車用)
類似制度
日本では、これと類似した外観を持つ道路標示として二段停止線が存在する。これは主に原動機付自転車や二輪車を対象とし、発進の円滑化や二段階右折の補助を目的として設置される。
比較
Advanced Stop Lineと日本の二段停止線は、いずれも停止線を二重に設ける点で外観上の共通性を有するが、その設計思想および運用目的には明確な相違がある。
設計思想の違い
ASLは、自転車を交通弱者として位置づけ、安全確保を最優先とする設計がなされている。特に交差点における視認性向上や左折巻き込み事故の防止といった、事故リスク低減を主目的としている。
一方、日本の二段停止線は、原動機付自転車の二段階右折制度と連動し、交通処理の円滑化および進行制御の補助を主目的としている。安全性への寄与は副次的なものと位置づけられる。
対象交通の違い
- ASL:自転車
- 二段停止線:原動機付自転車・二輪車
構造上の違い
ASLでは、停止線間に自転車専用の明確なボックスエリアが設けられることが多く、視覚的にも専用空間が強調される。一方、二段停止線ではそのようなエリアが設けられない場合も多く、単に停止位置の前後関係を示すにとどまる。
制度的背景の違い
ASLは欧州における自転車利用促進政策や交通弱者保護の流れの中で導入されたものであるのに対し、日本の二段停止線は二段階右折制度という独自の交通規制に対応する形で整備されたものである。
脚注
注釈
- ↑ ASLは欧州各国や北米でも導入例があり、都市部における自転車インフラの一部として広く利用されている。
出典
- Advanced Stop Lineのページへのリンク