AXIA PSとは? わかりやすく解説

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AXIA PS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/04 04:33 UTC 版)

AXIA PS(アクシア ピーエス)は、かつてAXIAブランドを展開していた富士フイルム1985年昭和60年)6月に発売を開始した音楽録音・一般録音用途兼用のコンパクトカセット[1]、および1997年平成9年)4月に発売を開始した音楽録音用のMD[2]2001年(平成13年)3月に発売を開始した音楽録音用のCD-R[3]のシリーズ名である。

AXIA PS-I 74分用
(1997年 - 1998年に生産されたモデル)

歴史

富士フイルムがAXIAブランドの立ち上げと同時に発売を開始した、音楽録音および一般録音用のカセットテープである。「PS」は「Player's Spirits」の頭文字に由来する。

1985年(昭和60年)6月に、まずはノーマルポジションの「PS-I」が発売された[1]。当初のイメージキャラクターは斉藤由貴[4]1988年(昭和63年)9月21日には、CDの普及に応じて品質を向上させた「PSスーパー」を発売、録音時間もCDに合わせた50分、74分用を追加して製品構成を12種類に充実させた[4]。ノーマルポジションの「PS-Is」に加えてハイポジションの「PS-IIs」も登場、同時にイメージキャラクターが浅香唯に変更された[4]

1989年(平成元年)10月には、モデルチェンジに際してケースの厚さを通常サイズより20%薄くすることに成功、「PS-SLIM」として売り出した[5]。これは人気を博し、翌11月には月間の生産量を倍増させるのみならず[5]、世界包装機構が主催する国際パッケージデザインコンテストの「ワールドスター’89」を受賞[6]1991年(平成3年)6月までに他のラインナップの全商品がこのスリムケースを採用した[7]。1991年(平成3年)6月21日には、従来のPSシリーズの上位ラインナップとして、高低音域2層の磁性体を同時塗布する独自のダブルコーティング技術を導入した「PS-X」シリーズを発売、ノーマルポジションの「PS-Ix」とハイポジションの「PS-IIx」が登場[7]

1995年(平成7年)10月1日のモデルチェンジでは、どちらの向きからでもテープを収納することができる「イージー・イン・スリムケース」を採用[8]。この時点ではノーマルポジションの「PS-Ⅰ」、ハイポジションの「PS-Ⅱ」、そしてメタルポジションの「PS METAL」がラインナップされていた[8]。1997年(平成9年)4月1日のモデルチェンジでは、主要ターゲットである高校生への訴求力を高めるべく、エッジ部分がライトブルーに光るケースを採用[9]、同時にMDの「MD PS」シリーズが初めて登場した[2]1998年(平成10年)4月1日のモデルチェンジも「MD PS」シリーズと同時に行われ、カセットテープではこの際に発売された「PS METAL」が、最後のメタルポジション製品となった[10][11]

1999年(平成11年)3月23日のモデルチェンジはカセットテープ単体で行われ、この際デザインがドライブシーンをイメージしたものに変更された[12]。またこのモデルチェンジをもって、メタルポジションの「PS METAL」がラインナップから消滅した[12]

2000年(平成12年)3月21日のモデルチェンジは、再び「MD PS」シリーズと同時に行われた[13][14]。カセットではノーマルポジションの「PS1」で海辺の風景をモチーフにした「ネイチャー・フォト・インデックス」を、ハイポジションの「PS2」では前モデル同様にドライブシーンをイメージし、「どっちでもイン・ケース」を継続採用するなど、ポジションごとに仕様が分かれていた[13]。MDでは80分専用モデルを3色展開でラインナップし、74分用の「MD J'z」シリーズとも同時発売となった。

2001年(平成13年)3月1日のリニューアルでは、録音用CD-Rが登場する[3]。このリニューアルと2002年(平成14年)9月1日のリニューアルは、CD-RMDと同時に行われた[15]。2002年のリニューアルではラインナップが60分、64分、70分、74分、80分、90分、120分用の7種類まで削られており、これが最後のモデルとなる[15]2005年(平成17年)12月の時点で、カセットテープとCD-Rが公式ホームページに掲載されていたが[16]、翌2006年(平成18年)1月にはカセットテープがラインナップから消滅、同年末にはAXIAブランドが廃止されたことでCD-Rも販売を終了し、PSシリーズは約20年間の歴史に幕を閉じた[17]

脚注

  1. ^ a b 「カセットテープ――より高度、よりカラフルに、ノーマルタイプで激戦続く(売れ筋)」『日経流通新聞』1986年5月15日、14面。
  2. ^ a b カセットテープとMD、統一コンセプトで AXIA ニュー「PS」シリーズ新発売” (1997年1月). 1999年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  3. ^ a b 「富士フイルムアクシア、音楽用記録メディア、新シリーズを発売。」『日経産業新聞』2001年1月31日、5面。
  4. ^ a b c 「CD対応のテープ、オーディオカセットテープ――富士写真フイルム(ニューフェース)」『日本経済新聞』1988年8月27日、朝刊、8面。
  5. ^ a b 「富士写真フイルム、ケース24%スリムに――来月、8ミリビデオテープ。」『日経産業新聞』1989年11月10日、9面。
  6. ^ 「国際パッケージデザインコンテスト、富士写製薄型カセットテープが受賞。」『日経産業新聞』1990年8月1日、7面。
  7. ^ a b 「富士写、「AXIA」カセット全品種薄型ケースに。」『日経産業新聞』、9面。
  8. ^ a b どちらの向きからでもテープが入る「イージー・イン・スリムケース」採用 AXIA ニュー「PS」シリーズ新発売” (1995年8月23日). 1999年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  9. ^ 「富士写、カセットテープに光るケース採用。」『日経産業新聞』1997年1月29日、9面。
  10. ^ キーワードは『いい音』と『かっこいいデザイン』 AXIAニュー「PS」シリーズ MDとカセットテープ、同一コンセプトで新発売” (1998年1月28日). 1999年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  11. ^ 「富士写、MD・カセットの「AXIA」外装刷新、新シリーズに。」『日経産業新聞』1998年2月10日、3面。
  12. ^ a b ドライブシーンをイメージした新設計カセットテープ AXIAニュー「PS」シリーズ新発売” (1999年1月23日). 1999年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  13. ^ a b 音楽に“やすらぎ感”と“解放感”を求める大人のための定番カセット AXIA 「PS」新発売” (2000年1月27日). 2001年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  14. ^ 80分専用と74分専用、2つの個性のミニディスク 振動吸収樹脂をシェルに採用した、音質重視の AXIA「MD PS」(80分)「ツインカラーシェル」が個性的な、ビジュアル重視の AXIA「MD J'z」(74分)新発売” (2000年1月26日). 2001年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  15. ^ a b アクシア、ピアノ塗装風の録音用CD-RとMDメディアーー癒し系デザインのカセットテープも」『AV Watch』ウォッチ編集部、2002年7月24日。2026年4月1日閲覧。
  16. ^ オーディオテープ”. FUJIFILM. 2005年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。
  17. ^ オーディオテープ”. FUJIFILM. 2006年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月1日閲覧。



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