ATI Rage seriesとは? わかりやすく解説

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ATI Rage

(ATI Rage series から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/22 08:00 UTC 版)

RAGE 128 GL搭載ビデオカード

RAGE(レイジ)は、ATI Technologies(現AMDのグラフィックスアクセラレータ開発部門)が開発したビデオチップ(グラフィックスアクセラレータ)、またはそれを搭載したビデオカード、およびそれらの製品シリーズ名である。

歴史

ATIは、高い評価を得ていた2D用のチップ、Machシリーズに3Dアクセラレーション機能などを追加したビデオチップを開発、3D RAGEとして発表した。当時はマイクロソフトWindows 95を発売してコンピュータが普及し始めた時期にあたり、RAGEシリーズは多くのメーカーのコンピュータに搭載された。ATIは、性能を向上しDirectX5に対応した3D RAGE IIAGPに対応した3D RAGE Proを開発、PC/AT互換機以外にもApple ComputerPower Macintoshなどに搭載されている。ATIは、グラフィックスチップの性能向上よりは、ドライバの安定性やTV出力への対応など機能面に注力しており、RAGEシリーズは3dfx(後にNVIDIAに買収される)のVoodooシリーズやNVIDIARIVA 128にやや劣る程度の性能であった。RAGEシリーズではDVDの再生支援機能が他社が動き補償(MC)までだったのに対して逆離散コサイン変換までサポートしているものも存在した。 1998年に128ビットのグラフィックスエンジンをもつRAGE 128を発表した。しかしRAGE 128は他社製品との競争で苦戦し、RAGE 128チップを2ヶ搭載したRAGE FURY MAXXを投入するなどしたが、性能的不利を補うことは出来なかった。[1]

RAGE FURY MAXX

2000年にATIは、RADEONをRAGEの後継ブランドとして発表、RAGEシリーズの開発は終了した。

その後はチップの安定性が買われ、サーバのオンボードグラフィックスや、サン・マイクロシステムズUNIXワークステーションの2D専用フレームバッファなどとして採用され、製品としてはしばらくの間供給され続けた[2]

3D RAGE

  • 3D RAGE
    • ビデオメモリ DRAM 1/2MB

3D RAGE II

3D RAGE II +DVD
  • 3D RAGE II
  • 3D RAGE II+
  • 3D RAGE II+DVD
  • 3D RAGE IIC
    • 製造プロセス 0.35μm
    • インターフェイス AGP(IIC)またはPCI
    • ビデオメモリ EDO-DRAM/SGRAM (1/2/4/8MB)
    • DirectX5をサポート

3D RAGE Pro

3D RAGE Pro
  • 3D RAGE Pro
  • 3D RAGE Pro Turbo
    • 製造プロセス 0.35μm
    • インターフェイス AGPx2またはPCI
    • ビデオメモリ EDO-DRAM/SDRAM/SGRAM (4/8/16MB)
    • DirectX6をサポート

RAGE LT

RAGE LT Pro

3D RAGE IIまたは3D RAGE Proを元にしたオンボード実装用のチップ

  • RAGE LT (3D RAGE II ベース)
  • RAGE LT Pro (3D RAGE Proベース)
    • 製造プロセス 0.35μm
    • インターフェイス AGPx2またはPCI
    • ビデオメモリ EDO-DRAM/SGRAM (1/2/4/8MB)

RAGE XL

RAGE XL

3D RAGE Proを元にした低価格版のチップ

  • RAGE XL
  • RAGE XC
    • 製造プロセス 0.25μm
    • パッケージ 208ピンPQFP(XL) 256ピンBGA(XC)
    • メモリインターフェイス 128ビットまたは32ビット
    • インターフェイス AGPx2またはPCI
    • ビデオメモリ SDRAM/SGRAM (4/8MB)

RAGE 128

RAGE 128 GL
RAGE 128 VR
  • RAGE 128 GL
  • RAGE 128 VR
  • RAGE 128 Pro
    • 製造プロセス 0.25μm
    • トランジスタ数 800万
    • パッケージ 312ピンBGA(GL) 256ピンBGA(VR)
    • RAMDAC 230MHzまたは250MHz
    • メモリインターフェイス 128ビット(GL) 64ビット(VR)
    • インターフェイス AGPx2またはPCI
    • ビデオメモリ SDRAM/DDR-SGRAM(VRのみ) (4/8/16/32MB)
    • RAGE 128 Proは2つのチップを搭載した場合64MB(各チップ32MB)のメモリを搭載可能
    • DirectX6をサポート
    • 高クロック版であるRAGE 128 UltraがiMacに搭載されるなど一部に出荷された
    • MAXXの2チップ並列動作はフルスクリーンモードのみ対応。
    • 元々はTseng Labsにおいて開発中のET6300であったが、同社を買収したATIよりRAGE128として発売された

RAGE Mobility

RAGE Mobility-P
RAGE Mobility-M

3D RAGE IIまたはRAGE 128を元にして消費電力を抑えたノートパソコン専用のチップ

  • RAGE Mobility-P (3D RAGE II ベース)
  • RAGE Mobility-M (3D RAGE II ベース)
  • RAGE Mobility-EC (3D RAGE II ベース)
  • RAGE Mobility-M1 (3D RAGE II ベース)
    • 製造プロセス 0.35μm
    • インターフェイス AGPまたはPCI
    • ビデオメモリ SDRAM (4/8MB)
    • DirectX5をサポート
  • RAGE Mobility 128 (RAGE 128ベース)
    • 製造プロセス 0.25μm
    • パッケージ 345ピンBGA
    • インターフェイス AGPx2またはPCI
    • ビデオメモリ SDRAM (16MB)
    • DirectX6をサポート

脚注

  1. ^ MAXXは、2チップ並列動作に対応するのは、フルスクリーンモードに限定されていた。また当時は、Windows 98→2000/XPへの過渡期だが、シリーズ中でMAXXのみ、2チップ構成であることを理由に、2000に非対応とされた為に、急速に商品として陳腐化した(後に、対応ドライバはリリースされた)。
  2. ^ サン・マイクロシステムズのUNIXワークステーション用2Dフレームバッファとしては、PGX24にはRAGE II+DVD、PGX64にはRAGE XLがそれぞれ採用されていた。その後、Radeon7000を搭載したXVR-100に移行した。PCサーバ製品にはRAGE II/XLやRAGE Mobilityなどが採用され、のちにMobility RADEONシリーズが採用されるようになったが、その後ATIはサーバ向けグラフィックスチップ「es1000」を開発し、そちらに移行していった。

関連項目

外部リンク




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