酒井正行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/05/10 13:08 UTC 版)
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酒井正行（さかい まさゆき、1975年6月21日 - ）は、日本の起業家、経営者。株式会社バッテリープラス代表取締役。再生可能エネルギー分野およびエンターテインメント業界で複数の事業を立ち上げてきた。株式会社CO2Oを創業し、2023年には大和証券グループの大和エナジーインフラへ事業承継を実現するなど、事業家としての実績がある。また、日本においてDVDの検証業務を初めて事業化し、映画「マトリックス」のDVD販売に寄与するなど、エンターテインメント業界に一定の影響を与えた[1]。
人物
1975年6月21日生まれ。早稲田大学卒業、グロービス経営大学院大学修了、MBA修士。英語と中国語を使用できる。中学時代にはバレーボール選手としてジュニア全日本代表に選出され台湾に遠征するなど、スポーツにも取り組んだ。当時の全日本のチームメートには、後に政治家となった朝日健太郎がいる。ダンスを趣味とし、クラシックバレエやラテンダンスを嗜む。トライアスロンを完走した経験もある。
また、千代田インターナショナルスクール（後のフェニックスハウス インターナショナルスクール〈Phoenix House International School〉）でPTA会長を務めた。2021年に同校が閉校し、その施設を引き継ぐ形でフェニックスハウスが開校する際には、保護者代表として学校側と交渉し、生徒の教育環境の維持と移行の調整を担った。これにより、児童生徒はフェニックスハウスおよびラグビースクール・ジャパン〈Rugby School Japan〉への移行が円滑に進み、教育の継続が確保された。
経歴
1998年 株式会社リモートシステムジャパンに入社。取締役として映像サポート事業の開発に従事した。
2001年 メモリーテック株式会社（三菱商事子会社）にて新規事業を推進し、DVD検証・コールセンター業務などを立ち上げた。
2007年 株式会社バリュープラスを設立。ワーナー、ユニバーサル、ディズニーなど大手映画会社向けにコールセンターやDVD検証サービスを展開した。
2014年 株式会社CO2Oを創業。太陽光発電所の評価診断、O&M、アセットマネジメント事業を手掛け、国内有数の技術会社に成長させた。2023年には同社の事業を大和エナジーインフラへ承継している。
2023年 株式会社バッテリープラスを創業し、代表取締役に就任。また、株式会社上里建設、株式会社iQg、株式会社アドタグなど複数企業の顧問を務めるほか、国立大学や大手企業の研修講師としても活動している。さらに、スペインや中国の大手企業に対してもコンサルティングを行い、国際的な事業支援を手がけている。
実績
日本で初めてDVD検証業務を事業化し、映画「マトリックス」のDVD普及に寄与。ワーナー、ユニバーサル、パラマウント、FOX、ディズニーなど、ハリウッドの主要スタジオからコールセンターおよびDVD検証業務を受託し、業界における品質基準向上に貢献した。また、社団法人日本映像ソフト協会の選定委員を務め、DVDの技術的品質向上にも関わった。
エイベックス、ポニーキャニオン、東芝EMIなどのコピーコントロールCDに関する技術サポートも担当し、各社の技術相談窓口を設置。日本レコード協会の要請でイスラエルのMidbar社および米国の技術チームと連携し、音質や再生不具合の問題解決に取り組んだ。
国内の大手レコード会社や映像メーカー向けに、CD・DVD関連グッズのECサイト構築、ライブ物販代行など、パッケージメディアを補完するダイレクトマーケティング事業を展開し、販売戦略の多様化を図った。
株式会社CO2Oでは約10年間代表取締役を務め、東芝エネルギーシステムズ社との提携をはじめ、複数の大手企業・インフラファンドと連携し、発電所のO&M（運用・保守）およびアセットマネジメント業務を展開。特別高圧発電所の管理を含む高度な案件を多数手掛け、国内でも有数の実績を築いた。
累計の管理実績は、評価診断5.5GW、O&M管理発電所約150件（2GW DC）、アセットマネジメント約90件（150MW）、総管理アセット額は約850億円に上る。
2023年には、大和エナジーインフラ社への事業承継を主導し、CO2Oの事業を次世代に引き継いでいる。
著書
「自分らしく考える 〜本当の自分を見つける思考習慣〜 」（2025年、Amazon Kindle出版）
- ^ “株式会社バッテリープラス 蓄電池で世界を変える”. batteryplus.jp. 2025年5月9日閲覧。
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