森下草城子とは? わかりやすく解説

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森下草城子

森下草城子の俳句

なにごともなくて三人冬の畦
むかし放蕩青梅を叩くかな
やまかがし美しく川渡りおる
一村のうすうすといる狐雨
人であることにいきつく大旱
人を焼くけむりも見えて春の山
人死んでやむなく山の霧がくる
信仰や笹子木の間にみえて消えて
俳諧や藁を担いで出てゆけり
八月の一人を洩らしてしまいけり
八畳間に置く青梅のひかりかな
冬木立人も夕日も膝折りて
冬苺小鳥啄みわれは摘む
十三夜頬杖か転寝か決める
善人や柿を齧ればみな寡黙
婆の手を鶏につつかす朝日かな
山の柿出てゆく影が一つある
山国の八十八夜の寝息かな
山国や鼬振り向き人は笑い
山女親しげからだの傍をとおるなり
山家盆唄踊らぬ奴も白むかな
山岳も村も眠りは黒かりき
山峡の電燈猪の目玉かな
山懐蕪も老婆も存在す
山茶花はさざなみなりき祝唄
山風のまた亡骸に集まり来る
強かな枝のありけり桃の花
扁平も皺もこの世だ山椒魚よ
春の水老婆跼むは怖ろしき
春の空気ごうごうとして桐箪笥
晴天や十一月の村の人
朝谷の耕人われに燕きて
梨の花夕べあつまる後継者
母うたた寝水仙ことごとく咲いて
沢蟹や咀嚼しずかなり山人
淡白や金縷梅見にゆく山住まい
煩悩の形をしておる真桑瓜
燠吹いておれば出てくる里神楽
牛飼いや麦星が山昇り来る
生きて来て老人梨を剥いている
生半可な奴の腰だよ春耕す
硝子戸の姥捨山がかたちなす
秋の峠黒牛売られ人は佇ち
秋の暮老婆の火種美しき
茸山村をけむりと思いおり
蚊柱の向こうの村が消えておる
赤い月耕人だれも背を伸ばす
赤石山系かたちをなして冬の村
赤裸々に冬日ありけり雑木山
遊行とおもい麦畠通りけり
 




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