改阿賀野型軽巡洋艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/07 04:32 UTC 版)
改阿賀野型軽巡洋艦(かいあがのがたけいじゅんようかん)は、日本海軍が計画した軽巡洋艦。速力強化を目指した。戦局悪化のため計画のみで終わる。
概要
基本計画番号C44。日本海軍は昭和14年度計画(④計画)において駆逐艦島風を1隻建造、水雷戦隊の更なる高速化(39ノット)を目指しており、旗艦となる軽巡洋艦もそれに対応し速力37.5ノットを目指した。昭和17年の軍備充実計画(⑤計画)で計画された改阿賀野型は従来の阿賀野型を一回り大きくし速力を強化した船型だった。当初5隻の建造が計画されたがミッドウェー海戦により改⑤計画に変更、改阿賀野型の計画は2隻に減らされた。しかしそれも詳細設計までいかず未起工のまま計画中止となった。
要目
- 基準排水量:8,520t
- 公試排水量:9,760t
- 水線長:184.0m
- 水線幅:16.4m
- 喫水:5.86m(平均)
- 主缶:
- 主機:艦本式タービン3基3軸 153,000hp
- 速力:37.5kt
- 航続距離:6,000NM / 18kt
- 燃料:重油 1,448t
- 乗員:832名
- 兵装:
- 50口径15cm連装砲4基
- 65口径8cm連装高角砲4基
- 25mm3連装機銃3基
- 61cm4連装魚雷発射管2基
- 航空機:2機 (射出機1基)
建艦予定艦
- 第810号艦から第814号艦
- 第5037号艦、第5038号艦
参考文献
- 雑誌「丸」編集部、写真|日本の軍艦 第9巻 軽巡Ⅱ、光人社、1990年
関連項目
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