山戸則江とは? わかりやすく解説

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山戸則江

山戸則江の俳句

ここよりは兵舎か秋の雑木林
さざ波は静かな祈り蟻の列
ついに白鳥心音のなかに入る
グレゴリオ聖歌たちまち蔦紅葉
ポスターが正体さらす大西日
三業地跡に背高泡立草
五分手があいたから蛇穴に入る
五月雨になりきっている修行僧
人許すように羽織りぬ春コート
仔牛らのひしめく荷台花曇
何を知り何を知らない黄砂降る
冬の蠅生まれ天球膨張す
冬銀河降りてタクシー拾いたる
初夏の息整えて管楽器
初夏やホース牡牛のように跳ね
夜書いた手紙は泰山木の花
大夏野飢えし五体を投げ出しぬ
失せ物の出て大根は高く干す
嬰児の耳がきれいな聖五月
家蜘蛛の落ちたところに聖書かな
後頭部から泡立草燃え上がる
惜春の輪郭とぎれとぎれかな
日曜の晴れ着の匂い合歓の花
春の土踏んで打ち明け話など
朧月アクロバットの手が滑る
朴の花咲くを合図や父上京
流星を集める遺失物係
白酒に酔って指切りしてしまう
稲妻と稲妻の間で旅終る
窓閉める音に木犀目覚めたり
纏足を解かれて夏の蝶生れる
臍の緒の代わりぜんまいのひとつかみ
薬効のうちに過ぎたる野分かな
雪催まで千代紙のあといちまい
鵙の贄思う金輪際の底
 



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