奥山甲子男とは? わかりやすく解説

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奥山甲子男

奥山甲子男の俳句

あかがねの村人過ぎるざんざ降り
おおひでり鶏がついばむ父の影
かぶとむし一晩凄し紙袋
かりがねや山の水曳くめし処
きさらぎの竹を担いで田を祀る
この土を継がしたいから梅の花
はるかなり赫土山の水喧嘩
ふるさとのしぐれぐもゆく鬼の面
ま昼間の木々を叩いて山を売る
みんなでて水呼ぶ村の烏瓜
むささびの神の影とぶ山の水
一隅の冬至かぼちゃに日が当る
人の死の伊勢沢庵を皿に盛る
伊勢山中霧の一座がきて泊る
冬の田に鍬を残して飯を喰う
冬人足みな立ちあがる灰神楽
夜っぴての厠明りと梟と
山中に夜干しの褌の静かなり
山火事の二日続きの飯握る
日の暈へ家中荒く麦を打つ
春の暮両手ひろげて鶏を追う
棧俵村に狐の雨が降る
死飛脚昼から時化にぶっつかる
水平に山を見るため棺に寝る
法灯や瓜の頭の黒々と
満月の水越えてくる盆の唄
濁流へ人のあつまる山の国
父と子と鉄砲水を見にゆけり
父を呼ぶついに泥田となっていて
猪を吊る棒かんかんと日差しきて
生国の白無垢明り寒の水
産みたれば山から提灯降りて来る
産屋灯のもれていろずく蛇苺
白昼の風のむくろの花じゃがよ
笹山は髭だよ青き村人ら
糧という霧の家には霧の鯉
芹なずな子はささ濡れの膝の上
荒びつつ山の掟の十三夜
菜の花や産婆の札が消えていた
藁を打つ石も禿頭冬の家
藁を打つ老人またたくまに消えぬ
赤子泣く水すれすれに燕きて
赤飯を炊いて家中泣きにけり
野火消えて山彦山へ還りゆく
闇行くは葱かも知れぬ父かも知れぬ
雨止めば羽抜鶏まででて来たる
雪の焚火藁人形を抱いてきて
露草に濡れてまた泣く隣の子
風の村伏せて瞳つむる地鶏かな
鰤の頭ひょうひょうと雪の庭に
 




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