城みさを
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城 みさを(じょう みさを、1913年〈大正2年〉4月27日 - 2018年〈平成30年〉1月10日[1])は、『さをり織り』の創始者、センテナリアン。
経歴・人物
1913年4月、大阪府堺市に生まれる。大阪府立堺高等女学校(現・大阪府立泉陽高等学校)卒業。 [2]
機械部品の販売などを手がけた夫・英二[3][4]と結婚後、57歳の時に『さをり織り』を始める。[2]
1981年に開催された神戸ポートアイランド博覧会をきっかけに、障害者にも『さをり織り』の指導を始める。[5]
1990年代からは、高齢者の生涯学習にも取り組む。[2]
104歳を迎えた後も、教室に顔を出し生徒を見守っていたという。[3]
『さをり織り』
さをり織りには織り方や織り機、素材など制約がなく、身近な素材や余った糸を使用し、作り手のイメージで織りあげるという特徴がある。 自由度が高く、障害者にとっても取り組みやすい。[6]
世界50国以上で愛されており[7]、 英語では『SAORI weaving』として親しまれている[6]
著書
- 『私の手織り 自由な発想を生かす基礎技術から応用まで』(中経出版、1977年)
- 『わたし革命 感性を織る』(神戸新聞出版センター、1982年)
- 『さをり織り好きですねん 心障者に手織りを』(ぶどう社、1986年)
- 『私の手織り「Saori」 布を織るのではなく、自分を織る』(ぶどう社、1989年)
- 『新・私の手織り「Saori」 布を織るのではなく、自分を織る』(ぶどう社、2000年)
- 『さをり織り 好きに好きに織る』(ぶどう社、2011年)
脚注
- ^ 「訃報:城みさをさん104歳=さをり織り創始者」毎日新聞デジタル
- ^ a b c 「城みさを|プロフィール」HMV&BOOKS online
- ^ a b 「[1]」twitterより
- ^ 「近代中小企業(第11巻第14号)」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「さをり織り好きですねん : 心障者に手織りを」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b 「さをり織りとは―「差を織る」という多様性のある織物、障害者就労支援にも」Nponews
- ^ 「城みさを特設ページ」さをりの森
- 城みさをのページへのリンク