地起

歴史民俗用語辞典

地起

読み方：ジオコシ（ｊｉｏｋｏｓｈｉ）

中世、徳政によって売却した土地を取戻すこと。

別名 地発

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地起

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2016/09/29 04:37 UTC 版)

地起（じおこし・地興）とは、中世の徳政令の一種で、地徳政（じとくせい）とも呼ばれる。売却や質入れされた土地について、本主（元の所有者）に強制的に返還させるもの。

日本では古くから貸借・売買によっても物の正当な所有者は本主から替わる事が無く、本主にはそれを取り戻す権利があるとする法観念が通用しており、徳政令によってこうした地起が認められるケースも珍しくは無かった。このため、売買や質入の契約を結ぶ際には、予め地起を認めないとする内容の徳政担保文言を付け加えていた。

参考文献

• 矢田俊文「地起」（『日本歴史大事典 2』（小学館、2000年） ISBN 978-4-09-523002-3）