千原叡子とは? わかりやすく解説

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千原叡子

千原叡子の俳句

すねてゐる子は忘れられ草の花
ねんねこの中で歌ふを母のみ知る
ねんねこの子に吊革のよく揺れる
ほゝづきの鳴る母の口児に不思議
まほろばの天地往き交ふ雲雀どち
一人とは端山ゆ風の薫るとも
二の蝶も黄なりし少し大きかり
人の手にあれば欲しがり夷布
地震あとは簡素に住みて額の花
塋域はまかせ給へと道をしへ
夜の新樹より装束の能役者
夜櫻にまじる裸木恐ろしく
大門は開け放ちある菊日和
宝船皺寄つてゐる目覚めかな
小面の秋思のひたと我に向く
帰天せし母にまどかな冬の月
幽冥へ去りし論客年忘
影とんでまり飛んで来し冬日向
律院の縁の高さよ蟻地獄
戀螢ゆたかなる孤の室生川
我より出し聲聲なさず蛇の前
春愁や母に聞かせてならぬこと
月時雨なりし余呉湖の昨夜のこと
末黒とはなりたる奈良の野の名残
椿子に会ひたしと言ひ雛の客
水がめに重なり合ひて餅沈む
水中の脚覚めてをる浮寝鴨
汽車過ぎて煙の中の茶摘かな
灯を消せば黴の匂ひの中なりし
狐嫁入るかと仰ぐ一の午
生悲しとも愛しとも走馬燈
白夜とは別の光に朝が来る
破魔矢手に生田の森を出で来たる
神農の虎のじやけんに振られつつ
筋なして風の落ち込む芒原
細螺にもある器量よし拾はれて
能を観て古都に泊つ夜の菖蒲酒
花衣ぬぐやみだるゝ恋に似て
苺つぶす青春に悔なしとせず
虚子坐像涼し闘志は秘めしまま
謦咳に接するに似て露の荘
輝いてゐる部分だけ春の雲
還らじの人指折りて花朧
隼を見失ひたる比叡の空
青が尾を曳きて草矢の虚空かな
願ふより謝すこと多き初詣
颯爽と歩いてみれば春近し
飾られて初市に出る牛の瞳よ
 




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