前橋市の少年野球とは? わかりやすく解説

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前橋市の少年野球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/21 05:48 UTC 版)

群馬県における前橋市の位置(濃赤)

この項では小学生を対象とした前橋市少年野球について述べる。前橋市群馬県の県庁所在地であり、平成26年10月末日現在で、340,039人の人口を有する[1]。同市は、平成25年夏の全国高等学校野球選手権大会で全国優勝を果たした前橋育英高等学校や、甲子園常連校の群馬県立前橋商業高等学校(通称、前商)や群馬県立前橋工業高等学校(通称、前工)を擁するなど野球が盛んな都市である。

概要

前橋市の軟式少年野球では、主に群馬県野球連盟前橋支部、前橋市少年野球連盟、前橋市スポーツ少年団[2]がそれぞれ主体となり大会が開催されている。

後述の日ハム杯、選抜大会、全日本、JA杯は、市予選を勝ち進めば敷島球場で開催される県大会に出場できるため前橋少年野球の「四大大会」と呼ばれる。その中でも全日本大会は県予選を勝ち進むと、「小学生の甲子園」とも呼ばれる全国大会に繋がるため最も格式が高い大会とされる。また、春期スポ少大会も全国大会につながる。小学校の軟式少年野球で全国大会があるのは全日本とスポ少の2つである。連盟旗争奪戦は、参加チーム全ての順位付けを行うため全日本に次ぎ白熱する大会である。

前橋の軟式少年野球では一般的に、3年生以下は低学年向け特別ルールのオレンジボール大会、4年生以下はジュニアわかば大会から始まる。5年生からは6年生と同等ルールで日ハム杯、選抜大会、全日本を戦う。6年生は色リーグ、JA杯などを戦った後、秋冬ごろにおよそ中学校区毎に6年生だけで別チームを組み6年生大会に参加する。

主な大会

日ハム杯

正式には「関東学童軟式野球秋季群馬大会前橋市予選」。8月後半から9月上旬にかけて開催される群馬県野球連盟前橋支部が主催する大会[3]。6年生が夏の主要大会を終えたあとの時期に開催され、5年生以下の新チームで戦う大会のため、翌年度のチームの実力を占う大会として注目される。平成26年は上位4チームが県大会に進んだ。

選抜大会

正式には、「群馬県選抜少年学童軟式野球大会前橋市予選」。10月中旬から11月上旬にかけて開催される群馬県野球連盟前橋支部が主催する大会[3]

全日本

正式には、「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会前橋市予選」。3月中旬から4月上旬にかけて開催される群馬県野球連盟前橋支部が主催する大会[3]。通称「全日本」「マクドナルド杯」。平成26年の前橋市予選大会には計36チームが参加し、開会式は前橋市民球場で開催され前橋市長他が参加した。予選を勝ち進み、県大会が開催される敷島球場で試合をすることは群馬県の少年野球球児の憧れとされる。県大会に参加するチームにはユニフォームの右肩につけるワッペンが配られる。

JA杯

正式には「JA群馬杯群馬県少年学童軟式野球大会前橋市予選」。6月下旬から7月中旬にかけて開催される群馬県野球連盟前橋支部が主催する大会[3]

春季スポーツ祭

前橋市スポーツ少年団が主催する大会。全日本市予選4位以下~ベスト16以上のチームが参加できる。桐生球場で行われる県大会、関東大会、さらには北海道で行われる全国大会である全国スポーツ少年団軟式野球交流大会につながる。

連盟旗争奪戦

正式には、「前橋市少年野球連盟旗争奪戦」。平成26年で第42回を数える前橋市少年野球連盟が主催する大会。予選リーグ、決勝リーグに分かれて争われる。予選リーグは例年2月頃組合せ会議が開催され、4月頃試合が行われる。8つのリーグに分かれ総当り戦を行い順位決めを行う。決勝リーグは、例年7月中旬に行われる。予選リーグにおける順位毎に分かれ(予選リーグ1位チームは1部リーグ、2位チームは2部リーグ)、各リーグでトーナメント方式で順位を争う。三位以下も負け進み方式で順位が確定するまで試合を行うのが特徴である。予選リーグのリーグ名に色を使っているので(赤リーグ、黄リーグ等々)、「色リーグ」とも呼ばれる[4]。また、以前は別大会であった前橋市長杯争奪少年野球大会は連盟旗争奪戦に併合され、連盟旗争奪戦優勝チームに前橋市長杯が贈られる。

会長杯

前橋市少年野球連盟旗争奪戦の決勝リーグ3部以下のチームが参加でき、トーナメント方式で争う[4]

若獅子大会

正式には「群馬県若獅子旗争奪戦」。8月上中旬に開催される前橋市少年野球連盟が主催する大会。前橋市少年野球連盟傘下、優秀18チーム(前橋市少年野球連盟旗争奪戦1部、2部リーグ、会長杯上位2チーム)、群馬県野球連盟傘下、各支部優秀14チーム(各支部1チームとし、高崎支部のみ2チームとする)が参加する[4]

くりくり少年軟式野球選手権大会前橋支部予選

市予選、県予選を勝ち進めば西部ドームで開催される関東大会に出場できる。出場するためには年会費の支払いの他、毎日新聞2部を3ヶ月以上購読しなければならない。群馬県くりくり少年軟式野球連合会前橋支部主催。

6年生大会

支部長杯争奪6年生大会と学童部長杯争奪6年生大会が群馬県野球連盟前橋支部の主催で開催される。支部長杯は9月から12月にかけて開催され、予選リーグと決勝リーグが行われる。予選リーグは3つのリーグに分かれ総当り方式で順位決めを行う。決勝リーグは予選リーグでの順位に応じて1,2位リーグと3~5位リーグに分かれ総当たり戦で順位決めを行う。また、学童部長杯は2月~3月にかけて行われ、予選トーナメントと決勝トーナメントで争われる。支部長杯上位チームには決勝トーナメント出場権が与えられる。6年生大会はそれまで所属していたチームとは別に中学校区を基本に6年生のみでチームを組み参加する(5年以下は参加しない)のが特徴である。

球魂杯

市内有志チームが互助的に球魂杯争奪少年野球大会事務局を組織し運営している大会。平成26年で25周年を迎えた。春季(3月~5月)、秋季(7月~10月)の2回開催され、予選リーグ、決勝リーグにわけて争われる。綱引き大会やオールスター戦などのイベントも行われる。開始当初、連盟に参加しないチームが集まり開催された大会だったが、近年は連盟参加チームの参加も多い。

駅伝大会

前橋市少年野球連盟が主催する、野球ではなく駅伝の大会。例年11月後半に前橋市民球場で開催される。6年生の各チーム対抗の駅伝と各学年の個人戦で争われる。シーズン終わりの風物詩として盛り上がるイベント。

ジュニアわかば大会

小学校4年生以下の児童が参加できる大会。軟式C号ボールを使用し、本塁から投手板までの長さは14m、リードは2mまで可能、盗塁はなしなどの独自ルールを用いる。

オレンジボール大会

小学校3年生以下の児童が出場できる大会で、群馬県特有の競技。通常の野球と異なり、自チームの攻撃時に自チームの親が投手として投げ、選手が打つ。盗塁、リードは認められず、外野フライは捕球できなくてもグラブにあてればアウトなど、低学年の子供前提に親子で楽しめるルールを採用している。軟式D号ボールを使用するためオレンジボール大会と呼ばれている。前橋市スポーツ少年団主催。

その他

市内の各地区でローカル大会が開催されている。南橘地区少年野球大会、東部少年野球リーグ(市内東部のチームが参加)、チャレンジリーグ(群大周辺のチームが参加)、西部地区大会(市内利根川西岸のチームが参加)、ふじみ風ライン杯(農事組合法人・風ラインふじみ主催)などがある。

前橋選抜

前橋選抜は連盟に所属するチームの優秀選手を選抜し構成するチームである。選抜チームのメンバー数、選抜方式はその年に担当する監督、連盟役員の方針で決められる。選抜方式は、希望者全ての入部を認める、セレクションを行う、各チームから推薦者を募る、候補者を指名するなどの方式がとられてきている。

前橋ガールズ

群馬県野球連盟前橋支部が運営する女子学童チーム。群馬県内の女子小学生を対象に入団選手を募集している[5]。過去に西武ドームで行われたNPB CUP関東女子学童軟式野球大会で優勝、続く全国大会であるNPBガールズトーナメントでベスト8入りするなど、全国屈指の強豪チームである。

競技施設

出典

外部リンク




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