井沢唯夫とは? わかりやすく解説

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井沢唯夫

井沢唯夫の俳句

とおくより紅型明りははの空
ひとり子の帽子奪わる麦畠
ゆきのした少し暗闇孫ひまご
ジェット機の飢えたる手足着陸後
不器用な手がうごきいる花曇り
今日の喪へ開くあかるき傘の
冷房に鉄塔を消しふり返る
地下鉄の曲るときみる冬の闇
地下鉄の迅風の奥の青芒
夾竹桃輪姦罪の哀れかな
奏楽の天へ茂れる藷の
岸岸の秋や火の粉が降つている
悪の日暮れの夾竹桃十株
手が酔いて踊る生き生き冥の国
掌にふかき弾のかげりや男舞
旦鴉・夕べの鴉・陽の葦原
明日寒き頭上酔い星働き星
春山の裾を消しゆく薬売り
昼寝ざめ足裏にある父の墓
晩年の乳房を見たる大鴉
暖冬の蓮沼めぐる肉親たち
暮れる基地梯子かかえてよこぎるは
暴力や男ときどき梅林に
曇る日の菜畠あかり敵味方
東は暗く西へ明るき鷺の空
枯蓮や無用の者ら無用の首
水と木のあらそいゆれる雛の眸
水ナ上へ双子わかれの梅明り
泡盛や老いては見ゆる鼬道
洗骨や夕空へ撒く羊歯胞子
涅槃西風ねむりいろなる珊瑚彫る
湯鉄沸くやさしきものら右手あげ
炎昼に陰を描きて筆誅よ
相姦の松の枝ぶり十三夜
眦に金属しずむ冬田かな
空港のイエスキリスト麺麭暑し
耳暮れて梅ひと枝へあやうき手
耳鳴りの一日暮れる藤の花
逃げ水の上の黒人霊歌かな
遠干潟鬼が火を焚くまひるかな
釜ケ崎黒衣まぎれこみ雨に
鋼管の善悪組まれ冬の雲
陽のくろき週末すこし見ゆ
雪昏れてたたかいおわる紙袋
雪降るや死はあたたかに右ひだり
顔しろく現代暮れる秋の山
驟雨後のあかるき基地のねずみとり
髭を剃る自由な右手桜の中
鼠穴るると室内電話線
 



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