五計とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 五計の意味・解説 

五計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 04:11 UTC 版)

五計(ごけい)とは、5つの計画(はかりごと)のこと。人生をよりよく生きるための5つの教訓。南宋の官吏・朱新仲(1097-1167)が唱えたものなどがある。

朱新仲による五計

  • 生計
  • 身計
  • 家計
  • 老計
  • 死計

明治時代の書物『芳譚』は、10歳から60歳までの人の人生においてなすべきことに五計がある、とし、次のように説明している。10歳のころは、父母の養いで成り立っているから、父母の教えに背かない(生計)。20歳は身を慎んで、学問、芸、家学を学び、身を立てる計画をすべし(身計)。30~40歳は家庭を営み、保つ計画をすべし(家計)。50歳では、世事に慣れていない子孫のために父親として計画をすべし(老計)。60歳になったら死後のことを計画すべし(死計)[1]

昭和期の陽明学者・安岡正篤は、この五計をいかに生きるべきか(生計)、いかに社会に対処していくべきか(身計)、いかに家庭を営んでいくべきか(家計)、いかに歳を取るべきか(老計)、いかに死すべきか(死計)と解釈している[2]

『やしない草』による五計

  • 一日の計は早朝にあり。
  • 一月の計は一日にあり。
  • 一年の計は早春にあり。
  • 一生の計は若き時にあり。
  • 平生の計は家内和順にあり。[3][4]

参考文献

  • 『あなたの「死にがい」は何ですか? 「人生五計説」による人生談義』 草柳大蔵福武書店 1984
  • 『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』安岡正篤 (PHP文庫) PHP研究所 (2005/5/3)

脚注

  1. ^ 芳譚遠藤総越 (金美)、加藤桃蹊 (政憲) 編、東京書院、明42.6
  2. ^ 『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』安岡正篤
  3. ^ 経済心学逸話道話 福禄寿人 著 磯部甲陽堂 大正8
  4. ^ 児童必携智識の種本 大館利一 編 文欽堂 明20.10



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「五計」の関連用語

五計のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



五計のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの五計 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS