ロデリック・ファースとは? わかりやすく解説

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ロデリック・ファース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/29 05:41 UTC 版)

ロデリック・ファース(Roderick Firth、1917年1月30日 - 1987年12月22日)[1]は、アメリカ合衆国の哲学者。1953年から亡くなるまでハーバード大学の哲学教授を務めた[1]

学歴

1943年、ハーバード大学で哲学博士号を取得。学位論文のタイトルは「センス・データと還元原理」(Sense-Data and the Principle of Reduction)。

経歴

ブラウン大学で教鞭をとった後、1953年にハーバード大学の教授に就任した[1]

ファースは倫理学における理想的観察者理論[2]や、根源的経験主義についての研究で知られている[3]。彼はまた、「概念の整合説」(coherence theory of concepts)と呼ばれる、真理の整合説とも正当化の整合説とも異なるタイプの意味論的全体主義を擁護していた[4]。ファースは概念形成の本性と認識的特権に関する自身の見解について、ウィルフリッド・セラーズと論争し、C.I.ルイスの見解を擁護した[5][6]

関連項目

現象主義

脚注

  1. ^ a b c “Roderick Firth, Philosophy Professor, 70”. The New York Times: p. 136. (December 27, 1987). https://www.nytimes.com/1987/12/27/obituaries/roderick-firth-philosophy-professor-70.html 
  2. ^ Firth, Roderick (March 1952). “Ethical Absolutism and the Ideal Observer”. Philosophy and Phenomenological Research 12 (3): 317–345. doi:10.2307/2103988. JSTOR 2103988. 
  3. ^ 1964 Journal of Philosophy 61 (19):545-557.
  4. ^ Firth, R. (1964). Coherence, Certainty, and Epistemic Priority. The Journal of Philosophy, 61(19), 545-557.
  5. ^ Sellars, W. (1981). Foundations for a metaphysics of pure process: The Carus lectures of Wilfrid Sellars. The Monist, 64(1).
  6. ^ Firth, R. (1981). Reply to Sellars. The Monist, 64(1), 91-101.



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