レッド・クイーン (テレビドラマ)とは? わかりやすく解説

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レッド・クイーン (テレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 15:57 UTC 版)

レッド・クイーン
ジャンル スリラー
原作 フアン・ゴメス=フラドスペイン語版
Reina roja
台本
  • アマヤ・ムルサバール
  • サルバドール・ペルピーニャ
監督 コルド・セラスペイン語版
出演者
国・地域
  • メキシコ
  • スペイン
言語 スペイン語
シーズン数 1
話数 7
製作
製作総指揮 アマヤ・ムルサバール
製作
  • Dopamine
  • Focus
放送
放送チャンネル Amazon Prime Video
放送期間 2024年2月29日 (2024-02-29) - 放送中
テンプレートを表示

『レッド・クイーン』(西: Reina Roja)は、フアン・ゴメス=フラドスペイン語版による同名の小説をもとにPrime VideoむけにDopammineとFocusが製作したスペインのインターネット配信サスペンスドラマシリーズ[1]ビッキー・ルエンゴスペイン語版ホビク・ケウチケリアンスペイン語版が主役を務めた[2]。2024年2月29日にAmazon Prime Videoで公開された[3]

あらすじ

IQ242のアントニア・スコット(ビッキー・ルエンゴスペイン語版)は地球上で最も賢い人物。彼女の知性は警察の秘密の実験プロジェクトの「レッド・クイーン」になる機会をもたらすが、贈り物と見えたものが呪いとなり、全てを失うことになる。有力者の息子が自宅でグロテスクな殺され方をし、スペインでもっとも裕福な男の娘が誘拐されると「レッド・クイーン」組織が発動する。アントニアの元上司のメンター(アレックス・ブレンデミュール)はアントニアを現場復帰させるために、警察から追い出されそうになっている気難しいバスク人の刑事ジョン・グティエレス(ホビク・ケウチケリアンスペイン語版)を呼び寄せる[4]

登場人物と配役

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メイン

リカーリング

  • サンドラ・ファハルド:アンドレア・トレパスペイン語版(エピソード3 - 7)きそひろこ
  • カルラ・オルティス:セリア・フライヘイロスペイン語版川崎芽衣子
  • エゼキエル / ニコラス・ファハルド:ナチョ・フレスネダスペイン語版宮島岳史
  • メンター:アレックス・ブレンデミュール(エピソード1 - 3)駒谷昌男
  • ホセ・ルイス・パラ警部:ウルコ・オラサバルスペイン語版(エピソード2 - 5)野坂尚也
  • ミゲル・サンフアン刑事:アンヘル・ロペス・シルバ(エピソード2 - 5)
  • ラモン・オルティス:ホセ・アンヘル・エヒドスペイン語版小林操
  • マリチュ:カルメーレ・ラリナーガスペイン語版藤生聖子
  • ブルーノ・レハレータ:ペレ・ブラゾスペイン語版(エピソード2 - 3、5)橋本しんめい
  • アグアド医師:ビセンタ・ンドンゴスペイン語版(エピソード1 - 5)近内仁子
  • ジョージーナ・スコット:スー・フラック(エピソード2)
  • カルメロ・ノボア・イグレシアス:アントニオ・ポンチェスペイン語版 (エピソード1 - 2)
  • ラウラ・トルエバ:エマ・スアレス(エピソード3、7)雨蘭咲木子
  • レディバグ:サルマ・オルテガ(エピソード4、6 - 7)(尾崎梨乃)
  • テレザ・ロブレス:マベル・デル・ポソ(エピソード3、7)
  • サー・ピーター・メイヤー:ジョナサン・D・メヨール(エピソード6)ふくまつ進紗
  • マルコス・ロレンテ:ブルーノ・セビーリャ(エピソード1 - 6)
  • デジレー・ゴメス(デジ):カルロタ・グルペギ(エピソード1)
  • ホルヘ・ロレンテ・スコット:アレックス・ギャリド(エピソード5 - 7)天野心愛
  • ベルトラン:イスメル・アルタレホ(エピソード1)
  • トマス:フェルナンド・ガリャールスペイン語版(エピソード1、4 - 5)
  • ファウメ・ソレール:エドゥアルド・ノリエガ(エピソード4)

エピソード

通算
話数
タイトル 監督 脚本 公開日 [5]
1 "1つのジャンプ"
(Un salto al vacío)
コルド・セラスペイン語版 サルバドール・ペルピーニャ 2024年2月29日 (2024-02-29)
2 "1つのタトゥー"
(Un comienzo)
コルド・セラ サルバドール・ペルピーニャ 2024年2月29日 (2024-02-29)
3 "1つの錠剤"
(Un escenario)
コルド・セラ サルバドール・ペルピーニャ 2024年2月29日 (2024-02-29)
4 "1つのオムレツ"
(Una acción)
フリアン・デ・タビーラ アマヤ・ムルサバール 2024年2月29日 (2024-02-29)
5 "1つの決断"
(Un icono)
コルド・セラ サルバドール・ペルピーニャ 2024年2月29日 (2024-02-29)
6 "1つの変装"
(Una melodía)
フリアン・デ・タビーラ アマヤ・ムルサバール 2024年2月29日 (2024-02-29)
7 "1つの鏡"
(Una mente)
コルド・セラ サルバドール・ペルピーニャ 2024年2月29日 (2024-02-29)

製作

2022年1月12日、スペインでのその後の製作作品の発表の中で、Amazon Prime Videoフアン・ゴメス=フラドスペイン語版の『Reina Roja』三部作を原作としたシリーズが企画中であることを発表した[6]。ゴメス=フラドのTwitter(現X)アカウントによれば、シリーズの企画は2019年から進められていたとのことである[7]。2022年6月、ビッキー・ルエンゴとホビク・ケウチケリアンが主役のアントニア・スコットとジョン・グティエレスを演じることが発表された[2]。続いて、脚本家のアマヤ・ムルサバールがサルバドール・ペルピーニャと脚本を共同執筆するとともに、ショーランナーおよび製作総指揮の一人として認められた[8]

2022年8月18日、Prime Videoはコルド・セラスペイン語版の監督で撮影が開始されたと発表した[1]。撮影は2023年1月まで続けられた[9]

公開とマーケッティング

Prime Videoは2023年9月12日にシリーズの予告編を公開し、2024年2月29日に配信開始すると発表した[10]

評価

『レッド・クイーン』は批評家から非常に好意的な評価を受けている。フォーミュラTVのフェルナンド・S・パレンスエラはこのシリーズについて「いかにして通常のスリラーから切り離す方法を模索してきたかが分かる[...]このジャンルのありきたりな表現から逃れてきた」と書き、さらに「7つのエピソードを説明するために、原作小説から必要ものを抽出する方法を心得ている」と書いており、ビッキー・ルエンゴとホビク・ケウチケリアンの演技と技術部門についても賞賛し、後者については「金銭的な投資もさることながら、チーム間でどんなことが実現可能か継続的に話し合いがあった」と述べ、原作よりもよくなっており「まさにPrime Videoがカタログに必要としていたものだ」と結論付けた[11]。ゴンサーロ・フランコはこのシリーズに5つ星のうちの4つをつけ、ルエンゴとケウチエリアンのキャスティングを「これ以上ないものだ」と述べるとともに、脚本については「物語の糸が一貫して構築されている」と述べ、「人生を変えるようなシリーズではないでしょう。しかし、そのようなものではない」とし、「元の小説の映像化として明らかにゴメス=フラドがカメラの後で綿密な仕事をしていることがわかる」として、「良い物語の全ての要素が同じアイデアの下で一体となって働く時に達成される、遊び心のあるスペクタクル」であると結論づけた[12]。Areajugonesのダヴィド・クルスはこのシリーズを5つ星のうちの3つ半として「中毒性のあるスリラーで、おそらく最後まで止めることができないだろう」と書き、さらに「考えさせられ、楽しめ、各エピソードを楽しみにさせる」とも書いており、キャストの演技と技術的な面を賞賛したが、「人工的で強引に聞こえるいくつかの不自然な台詞」と「あるしゅんかんの急速で混乱させるような情報の導入」を批判した[13]。Verteleのラウラ・ペレスは「これまで作者と読者の心の中に存在しなかったものを現実のものにしようとする創意工夫と技術によって、この歯車は機能している」と書き、さらに衣装とマドリッドの街を「事件の舞台としてだけではなく」使用したと賞賛したが、悪役のサブプロットを「このシリーズでも最も持続させるのが難しいもの」であり、「より良いバランスがなくリズムが”遅い”」と批判し、これほど多くの成功を納めたスペインのスリラー小説をテレビ用に脚色する必要性に疑問を呈し、原作の読者は「脚色を認めるだろう」としながらも、一般大衆にとっては「このシリーズが現象を盛り上げたり、多くの人にとって小説のように記憶に残るものになるとは考えにくい」と結論づけた[14]

出典

  1. ^ a b Comienza el rodaje de la adaptación de Reina Roja” (スペイン語). www.elseptimoarte.net. 2022年10月7日閲覧。
  2. ^ a b Vicky Luengo y Hovik Keuchkerian protagonizarán la serie de 'Reina Roja' de Amazon” (スペイン語). Formula TV (2022年6月8日). 2023年11月5日閲覧。
  3. ^ 'Reina roja': todo lo que sabemos de la serie de Amazon basada en la exitosa novela de Juan Gómez-Jurado” (スペイン語). Espinof (2023年9月28日). 2023年11月5日閲覧。
  4. ^ Reina Roja (Serie de TV) (2023)” (スペイン語). 2022年10月7日閲覧。
  5. ^ Shows A-Z – Reina Roja on Prime”. The Futon Critic. 2024年2月28日閲覧。
  6. ^ Amazon Prime Video convertirá en serie 'Reina roja', la trilogía 'best-seller' de Juan Gómez-Jurado” (スペイン語). El Periódico (2022年1月12日). 2023年11月5日閲覧。
  7. ^ @JuanGomezJurado (2022年1月12日). "POR FIN puedo contároslo: la serie de REINA ROJA es una realidad en @PrimeVideoEs. Llevamos ya casi tres años trabajando en el desarrollo (y guardando el secreto)". X(旧Twitter)より2024年3月10日閲覧
  8. ^ Vicky Luengo y Hovik Keuchkerian protagonizarán la adaptación de Reina Roja” (スペイン語). www.elseptimoarte.net. 2022年10月7日閲覧。
  9. ^ Termina el rodaje de “Reina Roja”, original de Amazon Prime Video” (スペイン語). La Razón (2023年1月27日). 2023年11月5日閲覧。
  10. ^ 'Reina Roja': Ya hay fecha de estreno para la serie de Prime Video” (スペイン語). Fotogramas (2023年9月12日). 2023年11月5日閲覧。
  11. ^ Palenzuela, Fernando S. (2024年2月28日). “Crítica de 'Reina Roja': Prime Video culmina con acierto un ambicioso thriller que triunfa en lo técnico”. Formula TV. 2024年2月29日閲覧。
  12. ^ Franco, Gonzalo (2024年2月26日). “‘Reina Roja’, crítica: una gran adaptación que logra que el libro cobre vida”. Hipertextual. 2024年2月29日閲覧。
  13. ^ Cruz, David (2024年2月27日). “Crítica 'Reina Roja' (Amazon Prime Video): Un thriller adictivo que eleva el nivel de la ficción española”. Areajugones. 2024年2月29日閲覧。
  14. ^ Pérez, Laura (2024年2月28日). “'Reina Roja', del libro a la serie: una buena adaptación que cumple con los lectores sin elevar su fenómeno”. Vertele. 2024年2月29日閲覧。

外部リンク




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