ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレンとは? わかりやすく解説

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ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 03:41 UTC 版)

『ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン』
トッド・ラングレンスタジオ・アルバム
リリース
録音 ベアーズビル・スタジオ(ウッドストック)
ジャンル ポップソフトロックブルー・アイド・ソウル
時間
レーベル Ampex
プロデュース トッド・ラングレン
アルバム 年表
ラント英語版
(1970)
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン
(1971)
サムシング/エニシング?
(1972)
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ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン』(Runt. The Ballad of Todd Rundgren)は、アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャンであるトッド・ラングレン(Todd Rundgren)による2枚目のアルバムで1971年にリリースされた。

前作『ラント英語版』と同様に、このアルバムも「Runt」というラングレンのグループ名義でクレジットされているが、実際には演奏・プロデュースの大部分をラングレン自身が手がけている。

背景

アルバム全12曲のうちほとんどはピアノ主体のバラード。例外はロック調の「Bleeding」「Parole」アンセム風の「Chain Letter」のみである。 前作と同様にこのアルバムも当初は「Runt」名義でクレジットされた。

ラングレン自身がすべての楽曲を作詞・作曲・アレンジ・プロデュースし、ギター、キーボード、ボーカルもすべて担当している。

1999年のCD再発盤のライナーノーツで、ラングレンはこう振り返っている:

「当時の自分は、かなり手に負えない存在だったと思う。アレンジにもとてもこだわるようになってきていて、全部自分で演奏してみようと決めたんだ。でも、まだ他のミュージシャンに頼っている部分もあった。ドラムはまだ叩けなかったし、ベースの役割を本格的に理解するには至ってなかった。」

前作『Runt』でもベースを担当していたトニー・セイルスが今作でも大半のトラックでベースを演奏している。一方、彼の弟で前作のドラマーであるハント・セイルスは、今作ではドラムを1曲、コンガを1曲だけ担当している。

スタジオミュージシャンのジェリー・シェフとジョン・ゲリンが2曲でリズムセクションを担当し、残りの曲では、のちにHello Peopleに参加しマウンテン(Mountain)の初代ドラマーでもあったノーマン・D・スマートが演奏している。

なお、2曲ではラングレンが完全に一人で演奏している。

アルバムのカバーデザインは、著名なグラフィックデザイナーミルトン・グレイザーが手がけ、ブックレットの写真と内装デザインはロン・メイルによるものである。

1971年中頃、Bearsvilleレコードがワーナー・ブラザーズに買収され、1973年には『Runt』と『Runt. The Ballad of Todd Rundgren』を2枚組として再発する企画『Todd Rundgren’s Rack Job』(カタログ番号:2BV 2156)が進められた。テストプレスやアートワークまでは作られたが、ラングレンが新作アルバムのリリースを優先したため、企画は棚上げとなった。

収録曲

All songs written by Todd Rundgren.

Side one
  1. "Long Flowing Robe" – 3:30
  2. "The Ballad (Denny & Jean)" – 3:30
  3. "Bleeding" – 4:05
  4. "Wailing Wall" – 3:05
  5. "The Range War" – 2:38
  6. "Chain Letter" – 5:02
Side two
  1. "A Long Time, A Long Way to Go" – 2:12
  2. "Boat on the Charles" – 4:28
  3. "Be Nice to Me" – 3:27
  4. "Hope I'm Around" – 4:55
  5. "Parole" – 4:22
  6. "Remember Me" – 0:51

参加者

(1971年オリジナルビニールの内側のゲートフォールドから抜粋)

  • トッド・ラングレン – ピアノ、オルガン、ポンプオルガン、クラビネット、ウーリッツァー・エレクトリックピアノ、EMS VCS 3、ギター、マンドリン、フィドル、テナーサックス、バリトンサックス、トークボックス、ビブラフォン、パーカッション、ボーカル
  • トニー・セールス- ベース(「Be Nice to Me」と「Hope I'm Around」を除く)、「Long Flowing Robe」のコンガ、「Long Flowing Robe」と「Boat on the Charles」のタンバリン、「Boat on the Charles」のビブラフォン
  • ノーマン・D・スマート – ドラム(「Be Nice to Me」、「Hope I'm Around」、「Parole」を除く)、「Long Flowing Robe」のティンバレス、「Boat on the Charles」のマラカス
  • ジョン・ゲリン - 「Be Nice to Me」と「Hope I'm Around」のドラム
  • ハント・セールス - 「パロール」のドラム、「ボート・オン・ザ・チャールズ」のコンガ
  • ジェリー・シェフ - 「Be Nice to Me」と「Hope I'm Around」のベース

脚注




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