ユリウスブリュートナーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ユリウスブリュートナーの意味・解説 

ユリウス・ブリュートナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/15 17:04 UTC 版)

ユリウス・ブリュートナー

ユリウス・ブリュートナー(Julius Bluthner 1824年3月11日-1910年4月15日)は、ドイツのピアノ製造技師であり、ピアノメーカー「ブリュートナー」の創業者である。

人物・来歴

1824年、フォルケンハイン(現在のテューリンゲン州・モイゼルヴィッツ)に生まれ、1853年にライプツィヒのピアノ工場でピアノ製作を開始する。

1853年まで、ツァイツのホーリング・アンド・スパンゲンベルグ (Holling & Spangenburg) で商業を学び、当時ピアノメーカーとして有名であったアレクサンドル・ブレットシュナイダーの下でピアノ製造技術を学んでいる。

鋭い聴覚の持ち主で整音に関しては右に出るものはいなかったと伝えられている[1]

1872年にはブリュートナーのピアノの特徴である「アリコートシステム」で特許を取得する。このピアノの高音部には4本の弦(通常は3本弦)が張られており、4本目の弦はハンマーで叩かれず共鳴による倍音のために装備されている。

晩年にはグレッチェルと共著の「ピアノ製作法」という本を書き上げ、サキソニーの王から経済の枢密顧間官という地位を与えられる[2]

その後も数々の勲章を受け、1910年にライプツィヒで87歳でこの世を去る。

ドイツと日本で活躍したロシア生まれのピアニスト、レオニード・クロイツァーはこのピアノを使用していたアーティストである[3]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 『楽器の事典 ピアノ』東京音楽社、1982年、ISBN 4-88564-036-9:93頁
  2. ^ 『楽器の事典 ピアノ』東京音楽社、1982年、ISBN 4-88564-036-9:95頁
  3. ^ 『ピアノの技術と歴史』中谷孝男音楽之友社、1965年 45頁

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ユリウスブリュートナーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユリウスブリュートナーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユリウス・ブリュートナー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS