ペープサートとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ペープサートの意味・解説 

ペープサート

《(和)paperpuppettheaterから》紙に人物など描いて切り抜いたものに棒を付け背景の前で動かして演じ人形劇


ペープサート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 13:59 UTC 版)

ペープサート(paper puppet theater)とは、紙人形劇のこと。ペープサイドともいう[要出典]。いずれの呼び名も和製英語。paper puppet theater(ペーパーパペットシアター)が正しい英語の表記。

概要

楕円形の厚紙に割り箸状の棒を貼り付け、厚紙の表裏に物語の登場人物を描き[注釈 1]、物語の進行に合わせて棒を操る日本で生まれた人形劇の一種。江戸時代からあった「立絵」(写し絵)がもとになり、第二次世界大戦後、永柴孝堂(1909年 - 1984年)により改良されて、平絵の紙芝居と区別するためにペープサートと名付けられて、幼児向けの紙人形芝居として復活したものである。paper support theaterという英語の表記は、永柴による翻訳である[1]

人物の絵などを描いた紙に棒をつけたものを動かして演じる。表と裏で別の絵が描かれており、背景の前で人形を動かすことと、人形の表裏を返すことによって、動作を表現する。

鉄腕アトム』の最初のテレビ放送『冒険漫画人形劇・鉄腕アトム』(1957年4月13日から同年9月28日まで放送)も、このペープサートであり、このことは、その後のテレビアニメが戦前以来の東映系的アニメーションとはまったく異なるペープサート的な起源と原理によって作られていることを示している。この原理は、その後のゲーム絵やフラッシュアニメなどとも共通のものであり、ペープサートは、日本アニメの原点としての意義を持つ。

脚注

注釈

  1. ^ 永柴は、これをうちわ型人形と呼んだ。

出典

  1. ^ 谷田貝公昭監修『保育用語辞典』一藝社 2006年、p.325

参考文献

  • 村上幸雄『手軽に上演できる人形劇とペープサート脚本集』黎明書房、1988年 ISBN 4654051201
  • 阿部恵『ザ・ペープサート』フレーベル館、1994年 ISBN 457780171X

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ペープサート」の関連用語

ペープサートのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ペープサートのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペープサート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS