フィジーラグビー協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/02/15 04:47 UTC 版)
| 競技 | ラグビーユニオン |
|---|---|
| 創設 | 1913年[1] |
| WR加盟 | 1987 |
| オセアニアラグビー加盟 | 2002 |
| 男子コーチ | John McKee |
| 女子コーチ | Mosese Rauluni |
| セブンズコーチ |
|
| 公式ウェブサイト | www |
フィジーラグビー協会（Fiji Rugby Union、FRU）は、フィジーにおけるラグビーユニオンの統括団体である。フィジーの首都スバに拠点を置いている[2]。
概要
フィジーの人口は90万人。国内に300以上の島があり、居住者がいるのは約100島。首都があるビティレブ島と、その北にあるバヌアレブ島で、フィジーの総陸地面積の85%を占める[2]。
ビティレブ島に13、バヌアレブ島に5、その他に18、合計36の地域ラグビー協会がある。各地域協会がそれぞれクラブ対抗戦を行っており、国内クラブ数は600以上ある[2]。
「国技」ラグビー
20世紀初頭までに、フィジーにおいてラグビーは一般的な娯楽となり、それぞれの島の村や町で試合が行われるようになった。現在、学校ではラグビーが体育のプログラムに取り入れられており、学校対抗トーナメントが行われる。現代のフィジーにおいては、古くからの慣習とラグビーが密接となっており、伝統的な「カバの儀式（KAVA）[3]」などの重要なイベントでは、ラグビーの試合がよく行われる[4]。ラグビーは、フィジーの「国技」とも言われる[5][6][7][8]。
国内大会
フィジーラグビー協会が主催する、主な国内ラグビー大会
- スキッパー・カップ（Skipper Cup）- 国内トップ8の地域代表チームが競う[9][10]。
- ボーダフォン・バヌア・チャンピオンシップ（Vodafone Vanua Championship）- 第2部全国地方大会。16協会が競う[11][12]。
- ANZ・マラマ・チャンピオンシップ（ANZ Marama Championship）- 女子大会。8つの州代表チームが競う[13]。
- ボーダフォン・FSSRU・ディーンズ・トロフィー（Vodafone FSSRU Deans Trophy）- フィジー中等学校ラグビー協会（FSSRU）と共に行うU18大会[14]。
- ボーダフォン・カジ・カップ（Vodafone Kaji Cup）- U14以下の大会[15]。
歴史
出典：[16]
1884年：フィジーのバ州で、警察兵士であるヨーロッパ人とフィジー人によって、初めてラグビーが行われた。
1900年：この頃までに、試合結果が新聞に掲載され始め、クラブ大会が1904年に始まった。
1913年：フィジーラグビーフットボール協会が設立される。
1924年：8月、サモアの首都アピアで、初の国際試合（フィジー対サモア）を行う。2トライをあげたフィジーが6-0で勝利[17]。
1926年：ニュージーランドのオークランド大学が初めてフィジーを訪れ、試合を行った。
1938年：ニュージーランドのマオリチームが初めてフィジーを訪れる[18][19][20]。この試合で、フィジーは初めてシューズを履いて試合に臨んだ[21]。
1939年：初めてニュージーランド遠征を行う。フィジーの多くの選手が裸足でプレーしたが、遠征は7勝1引き分け、無敗の結果となった[22][23][24][25][26][27][28]。
1952年：初のオーストラリア遠征では、記録的な観客数を集め、オーストラリアラグビー協会は破産の危機から立ち直った[29][30][31]。
1954年：オーストラリアへの2回目の遠征。
1957年：ニュージーランドに2回目の遠征。
1963年：フィジーラグビーフットボール協会が、フィジーラグビー協会に改名され、1971年までに300の島々で750のクラブと1万人の選手を管理する。
1964年：初めてのヨーロッパ遠征。ウェールズに28対22で惜敗[32]。
1970年：初めてのイギリス遠征において、10月24日にフィジーがバーバリアンズを29対9で破る[33][34]。
1984年：香港セブンズの決勝でフィジーがニュージーランドを26対0で破る。
1987年：第1回ワールドカップで準々決勝まで進出。
1991年：第2回ワールドカップでは、プール戦3試合全敗。
1992年：香港セブンズの決勝でニュージーランドを破り、3連覇を果たした（優勝：1990年 - 1992年）。
1995年：ワールドカップ出場権を逃す。
1999年：香港セブンズで再び3連覇を果たした（優勝：1997年 - 1999年）。
2000年：首都スバでIRB7人制トーナメントを主催。
2001年：パシフィック・リム選手権で2連覇。
2005年：香港で開催された2005年7人制ワールドカップで優勝した。
2006年：IRBセブンズシリーズで初優勝。
2006年：フィジーの女子チームが、初めてテストマッチを行う。
2016年：2016年リオデジャネイロオリンピックで男子セブンズが金メダルを獲得。フィジーにとって初のオリンピックメダルとなった[35]。
出典
- ^ Developers, Oceanic. “History” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ a b c Developers, Oceanic. “About Us” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ “カバの儀式 - フィジーの伝統芸能 | フィジー旅行専門店トーホートラベル”. www.tohotravel.com. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Schafer, Norm (2024年9月10日). “The History of Rugby in Fiji and Its Cultural Significance” (英語). Far and Away Adventures. 2025年2月13日閲覧。
- ^ “Japanese News and Notices » Embassy of Japan in Fiji” (jp). www.fj.emb-japan.go.jp. 2025年2月13日閲覧。
- ^ “南国フィジーで人気のスポーツ交流 - フィジー留学のフリーバード｜留学費用の安い国で語学留学”. フィジー留学のフリーバード｜留学費用の安い国で語学留学 - (2020年8月23日). 2025年2月13日閲覧。
- ^ “国民の４人に１人がやってる！？フィジーでラグビーが人気の理由とは？ - フィジー留学のフリーバード｜留学費用の安い国で語学留学”. フィジー留学のフリーバード｜留学費用の安い国で語学留学 - (2020年9月8日). 2025年2月13日閲覧。
- ^ “フィジーの国技「ラグビー」強さの秘訣は？”. フィジー旅行・観光・留学情報 FIJIANWALKER. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Skipper Cup” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Farebrother Challenge” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Vodafone Vanua Championship” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Bainimarama Shield” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Baleiwai, Miti. “ANZ Marama Championship” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Vodafone FSSRU Deans Trophy” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “Vodafone Kaji Rugby” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ Developers, Oceanic. “History” (英語). Official Website of Fiji Rugby Union. 2025年2月13日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Samoa”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs NZ Maoris”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
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- ^ “Rugby Football In Fiji”. Waikato Times, Volume 123, Issue 20684, 20 December 1938. National Library of New Zealand. p. 9. 2025年2月14日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Bay of Plenty Maori XV”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs North Auckland”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs King Country”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Auckland”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Nelson and Golden Bay-Motueka”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Buller”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Ashburton Country”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “FIJIAN 'THUNDER' STIMULANT TO UNION FINANCES”. Daily Mirror. (7 7月 1952) 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Historic Rugby Internationals: Australia v Fiji, 1952” (英語). World Rugby Museum. 2025年2月13日閲覧。
- ^ “PressReader.com 世界の新聞”. www.pressreader.com. 2025年2月15日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Wales”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ “All our yesterdays: 1970 - When Fiji came to Newcastle - Newcastle Falcons”. NC Falcons (2020年12月2日). 2025年2月13日閲覧。
- ^ “Welcome to Fiji Rugby Union - Fiji vs Barbarians”. web.archive.org (2012年10月19日). 2025年2月15日閲覧。
- ^ worldrugby.org. “Fiji winner’s journey at Rio 2016 | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2025年2月13日閲覧。
関連項目
- ラグビーフィジー代表 - 男子15人制
- ラグビー女子フィジー代表 - 女子15人制
- 7人制ラグビー男子フィジー代表
- 7人制ラグビー女子フィジー代表
外部リンク
- Fiji Rugby - フィジーラグビー協会公式サイト（英語）
- fijirugby.com - 1924年から2012年までの国際試合データ アーカイブ
- フィジーラグビー協会のページへのリンク
