ジョシア・ボイデルとは? わかりやすく解説

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ジョシア・ボイデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 00:21 UTC 版)

ジョシア・ボイデル
Josiah Boydell
レンブラントの原画によるジョシア・ボイデル、ジョン・ボイデルによる複製版画
誕生日 (1752-01-18) 1752年1月18日
出生地 ウェールズ、ハワーデン(Hawarden)
死没年 1817年3月27日(1817-03-27)(65歳)
死没地 サリー、シェパートン(Shepperton)
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ジョシア・ボイデル(Josiah Boydell、1752年1月18日 - 1817年3月27日)は、イギリスの美術出版工房の経営者、版画家、版画の下絵画家である。叔父のジョン・ボイデルとともにウィリアム・シェイクスピアの戯曲の場面を同時代の画家たちに描かせて、複製版画で出版した「ボイデル・シェイクスピア・ギャラリー」のプロジェクトを進めたことなどで知られている。

略歴

ウェールズ北東部のフリントシャーのハワーデン(Hawarden)で、農業をしていたサミュエル・ボイデル(Samuel Boydell: 1727–1783)の息子に生まれた。14歳になった1766年にロンドンに移り、美術出版の仕事を始めていた叔父のジョン・ボイデル(1719-1804)のもとで7年間、徒弟として働いた。ロンドンでは画家のベンジャミン・ウエスト(1738-1820)に絵を学び、版画家のリチャード・アーロム(Richard Earlom: 1743-1822)に版画を学んだ.[1]

徒弟期間が終わった後も叔父と協力し続け、自らの版画作品を制作し、版画の下絵を描いた。1772年から1779年の間、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会にも作品を出展した。

特筆される仕事の一つは、初代オーフォード伯爵が美術収集品をロシアのエカチェリーナ2世に売却し、ロシアに移される前にその複製版画を、ジョセフ・ファーリントン(Joseph Farington: 1747-1821)とジョージ・ファーリントン(George Farington: 1752-1788)共に制作したことなどがある。

1774年にノース卿(Sir Roger North)の娘と結婚した[1]

1786年に叔父のジョン・ボイデルの事業である、「ボイデル・シェイクスピア・ギャラリー」(ウィリアム・シェイクスピアの戯曲の場面を同時代の多くの画家たちに描かせ、170点あまりの作品を複製版画としてで出版した。)にも画家として参加した[1]。1804年にジョン・ボイデルが亡くなった後、この事業の原画が宝くじの形で売却した時、当選者の宝石商、工芸家のウィリアム・タッシー(William Tassie: 1777-1860) から買い戻す交渉をしたが成功しなかった[2][3]

1817年にサリーのシェパートン(Shepperton)で亡くなった。

作品

脚注

  1. ^ a b c Fagan.
  2. ^ Winifred H. Friedman, Boydell's Shakespeare Gallery, New York, Garland Publishing Inc., 1976, 496 p. (ISBN 9780824019877, OCLC 501043983, SUDOC 017070570).
  3. ^ W. Moelwyn Merchant, Shakespeare and the Artist, Londres, Oxford University Press, 1959.

参考文献

  • Fagan, L. A., rev. Vivienne W. Painting. "Josiah Boydell (1752–1817)". Oxford Dictionary of National Biography. Oxford University Press. 2004. Retrieved on 17 January 2008. ISBN 0-19-861411-X.



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