ジェーン・デ・グレーンとは? わかりやすく解説

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ジェーン・デ・グレーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/07 00:12 UTC 版)

ジェーン・デ・グレーン
Jane de Glehn
ウィルフリッド・デ・グレーンによる肖像画
生誕 1873年
アメリカ合衆国,ニューロシェル
死没 1961年2月10日
アメリカ合衆国,ニューヨーク

ジェーン・エリン・デ・グレーン(Jane Erin de Glehn、結婚前の名前:ジェーン・エリン・エメット、Jane Erin Emmet、1873年 - 1961年2月10日)はアメリカ合衆国生まれの画家である。イギリス生まれの印象派の画家、ウィルフリッド・デ・グレーンと結婚した。夫と共に有名な肖像画家、ジョン・シンガー・サージェントの友人で、サージェントはジェーン・デ・グレーンをモデルに何点かの肖像画を描いた。

略歴

ニューヨーク州ニューロシェルアイルランドに出自を持つ裕福な実業家の家に生まれた。10人兄弟の末子で、年の離れた姉のロジーナ(Rosina Emmet Sherwood: 1854–1948)は画家、イラストレーターになり、別の姉リディア(Lydia Field Emmet: 1866-1952)は肖像画家になった。いとこのエレン・エメット・ランド(Ellen Emmet Rand: 1875-1941)も画家になった[1][2] 。姉のリディアやエレンが学んだアート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークフレデリック・ウィリアム・マクマニーズウィリアム・メリット・チェイスに学んだ[3]

教師たちからパリで修行を続けるように勧められ、1892年に留学しパリの私立美術学校、アカデミー・ジュリアントニ・ロベール=フルーリーに学んだ。フランスではエドガー・ドガ(1834-1917)やジャン=ルイ・フォラン(1852-1931)と親しくなり、ブルターニュイギリスローマも旅した。ジョン・シンガー・サージェント(1856-1925)と知り合い、サージェントの友人のイギリス生まれの画家、ウィルフリッド・デ・グレーン(1870- 1951、この当時はエストニア貴族の出自のためフォン・グレーンと名乗っていた。)を紹介され2人は1904年に結婚した。

1905年から1914年の間は、デ・グレーン夫妻は、友人のサージェントとヨーロッパ各地を旅し[4]、この時代に描いた作品はロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会やニュー・イングリッシュ・アート・クラブの展覧会、王立ハイバーニアン・アカデミー(Royal Hibernian Academy)の展覧会に出展した。第一次世界大戦が始まるとジェーンはフランスでのイギリス赤十字の活動に参加し、夫はイギリス軍とともにイタリア戦線で従軍画家を務めた。1917年にドイツ風のフォン・グレーンからデ・グレーンに名前を変えた。

戦後はイギリスに戻り、次の10年間はイギリスのコーンウォールで夏を過ごし、フランスで冬を過ごした。1930年代にニューヨークにスタジオを持ち、姉やいとこたちと共同で展覧会を開いた。夫は1951年に亡くなった。夫妻には子供はいなかった。

ジョン・シンガー・サージェントによって描かれたジェーン・デ・グレーン

参考文献

  1. ^ Emmet Family Tree
  2. ^ Messum's”. 2018年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月23日閲覧。
  3. ^ Wilfrid Gabriel De Glehn, R.A. (1870-1951) , Boats in a harbour, St Tropez” (英語). Christie's. 2020年2月23日閲覧。
  4. ^ The Fountain, Villa Torlonia Frascati –John Singer Sargent Virtual Gallery



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