サームファンケーンとは? わかりやすく解説

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サームファンケーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/17 08:57 UTC 版)

サームファンケーン
พญาสามฝั่งแกน
戴冠 1401年(チエンマイ年代記
1401年(ジナカーラマーリー)
退位 1442年(チエンマイ年代記)
1441年(ジナカーラマーリー)
全名 サームファンケーン
出生 1388年〜90年の間[1]
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サームファンケーン王ラーンナー王朝8代目の王である。サームプラヤーファンケーンサームプラヤーなどとも表記される。

伝記

『チエンマイ年代記』によればサームファンケーンの母は正室ではなく王太后の宮女で、貴族の出であった。サームファンケーンはこの宮女が王とチエンマイの郊外に出かけている途中、パンナー・ファンケーン(現在のチエンマイ県メーテーン郡)で産み落とされた。サームファンケーンは即位の後このパンナー・ファンケーンという場所にワット・プーン(現・ワット・ムンムアン)という寺院を建てている。

即位の後、チエンラーイを治めていた兄のイークムカームがスコータイサイルータイ王と通じチエンマイの王位を狙ってクーデターを企て、サームファンケーンとの間に戦争が起こしたが、結局イークムカームが敗北。彼はスコータイに逃げ込んだ。

その後、1404年と1405年の二回にわたりホー族(雲南のイスラーム化した中国人)によるラーンナー侵攻が行われチエンセーンが包囲された。そのためサームファンケーンはラーンナーの各地から3万人の兵を募りホー族を攻撃、景洪まで追い返した。こうしてサームファンケーン王の時代にラーンナーは名実ともに中国の朝貢国ではなくなった。

サームファンケーンは長男を副王にしたが、前王までの様にチエンラーイを治めさせることをやめ、副王は首都に置かれることとなった。

また、サームファンケーン王の時代、エメラルド仏がチエンラーイで見つかった。サームファンケーン王これを三度チエンマイに運ぼうとしたが、仏像を運んだ象が3度ともラムパーンに引き返すということが起こった。このため王は、仏像をラムパーンに安置することにした[2]

サームファンケーンは突如第6男のクーデターにより王位を追われることとなる。王位を追われた後はコック川上流にあるムアンサート(現ミャンマー・ムーンサート)に隠遁した。

参考文献

  • ตำนานพื้นเมืองเชืยงใหม่ ฉบับปรับปรุงใหม่, อรุณรัตน์ วิเชียรเขียว และ เดวิด เค. วัยอาจ, เชืยงใหม่ :Silkworm Books, 2543 ISBN 9749575512
  • Ongsakul, Sarassawadee, History of Lan Na, trans. Chitraporn Tanratanakul, Chian Mai: Silkworm Books, Thai text 2001, English text 2005, ISBN 9789749575840
  • Wyatt, David. K.: Thailand: A Short History 2nd ED., USA: Yale University Press / Chiang Mai: Silkwormbooks, 2003, ISBN 9780300084757 ISBN 974957544X

脚注

  1. ^ ตำนานพื้นเมืองเชืยงใหม่ ฉบับปรับปรุงใหม่, อรุณรัตน์ วิเชียรเขียว และ เดวิด เค. วัยอาจ, เชืยงใหม่ :Silkworm Books, 2543, p.70 ISBN 9789749575512 および注釈74参照。
  2. ^ MCスパトラディット・ディスクン 『エメラルド仏寺院の歴史』 ブィー文子・村本理子訳、バンコクAmarin Printing Group、p.18, 1987年
先代
セーンムアンマー
ラーンナー王朝
1401年-1441年
(1401年-1442年)
次代
ティローカラート




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