ガボンの副大統領とは? わかりやすく解説

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ガボンの副大統領

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 16:33 UTC 版)

ガボンの副大統領(ガボンのふくだいとうりょう、Vice President of Gabon)では、ガボン共和国副大統領職について述べる。ガボンでは大統領の下に1961年から1975年、及び空白時期を置いて1997年から2009年まで、2023年に副大統領職が設置されている。

概要

1966年憲法改正により副大統領職が設置された。この改正では大統領が欠けた場合、自動的に副大統領が大統領に昇格することとされた[1]。1966年アルベール=ベルナール・ボンゴは副大統領に任命された。初代大統領のレオン・ムバは当時、病気でもあり、ボンゴが憲法の条項に従い、大統領職を継承することも予想されていた。1967年にムバ大統領が死去すると、ボンゴが副大統領から大統領に昇格した。1975年4月に副大統領職は廃止され、その権限は首相に移された[1]

1997年副大統領制が復活した。副大統領は大統領による任命制とされ、大統領与党連合の一つ民主共和同盟ディジョブ・ディヴンギ・ディ・ンディング下院議員が任命された。この時期の副大統領は大統領の職務代行者ではあったが、憲法上、大統領が空席になった場合、大統領継承者ではなかった。大統領継承者は上院(元老院)議長とされた。オマール・ボンゴ大統領が病床に就くとディヴンギ・ディ・ンディング副大統領は大統領代行を務めたが、その後ローズ・フランシーヌ・ロゴンベ上院議長が暫定大統領に就任した[2]。2009年10月、アリー・ボンゴ・オンディンバ大統領は、副大統領職を廃止した[1]2023年1月9日にアリー・ボンゴ・オンディンバ大統領からローズ・クリスティアンヌ・オスカ・ラポンダ元首相を副大統領に任命したと発表した[3]

副大統領一覧

氏名 就任 退任 特記事項
ポール=マリー・エンビット 1961年2月 1966年11月
アルベール=ベルナール・ボンゴ 1966年11月 1967年11月 [4]
レオン・メビアメ 1968年 1975年4月
廃止(1975年4月 - 1997年5月)
ディジョブ・ディヴンギ・ディ・ンディング 1997年5月 2009年10月 2009年5月から6月まで大統領代行
廃止(2009年10月 - 2023年1月)
ローズ・クリスティアンヌ・オスカ・ラポンダ英語版 2023年1月9日 2023年8月30日 クーデターにより解任。
ジョセフ・オウォンドー・ベール英語版 2023年9月11日 2025年5月5日 軍事政権より任命[5]
セラフィン・ムンドゥンガ英語版 2025年5月5日 (現職)

脚注

  1. ^ a b c 米国務省
  2. ^ "Gabon bids to choke fears of Bongo succession battle", AFP, 9 June 2009.
  3. ^ ガボン、副大統領と新首相を指名”. reuters.com. 2023年1月10日閲覧。
  4. ^ Africa News Update
  5. ^ Gabon: Joseph Owondault Berre nommé vice-président de la transition” (フランス語). ACP (2023年9月12日). 2023年1月4日閲覧。

関連項目




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