オフィシーナ・デ・エンビガドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オフィシーナ・デ・エンビガドの意味・解説 

オフィシーナ・デ・エンビガド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 09:53 UTC 版)

オフィシーナ・デ・エンビガドスペイン語: Oficina de Envigado)は、コロンビア犯罪組織メデジン・カルテルの実行部隊として創設され[1]、現在は実質的な後継となっている。

創設者のディエゴ・ムリーリョ・ベハラノはコロンビア人民解放軍(EPL)の元ゲリラで、EPLの脱退後メデジン・カルテルの幹部の1人であるフェルナンド・ガレアノ・ベリオに雇われ、部下の指揮を任されたのが起源である。

当初はパブロ・エスコバルの命令により荒事を引き受けていたが、エスコバルがベラハノの雇い主であるガレアノを殺害したため、カリ・カルテルおよびその暗殺部隊であるLos Pepes(コロンビア自衛軍連合,AUC)に転向する。メデジンおよびカリのカルテルが消滅した後、ベラハノが指揮の一角を担ったAUCと共謀してメデジンからパナマ国境地帯を含むコロンビア北部沿岸にまたがる大規模な麻薬密売活動を行い[2][3]、AUCの解体後は元戦闘員の一部が加入した。

現在、創設者のベラハノが2008年にアメリカ合衆国の刑務所に連行され、その後も多くの幹部が逮捕されているが、組織が細分化されたため未だ勢力を保っていると言われる[4]

また、メキシコのロス・セタスやイタリアのコーサ・ノストラなどとも同盟を結んでいる。

脚注

  1. ^ El rastro impune de la Oficina de Envigado”. El Espectador (2015年6月15日). 2015年8月17日閲覧。
  2. ^ Abierta, Verdad (2008年9月26日). “¿El fin del terror de "Don Berna"? (Semana)” (スペイン語). VerdadAbierta.com. 2019年8月12日閲覧。
  3. ^ Toby Muse in Medellín. “New drug gang wars blow Colombian city's revival apart”. The Guardian 
  4. ^ Oficina de Envigado” (2004年7月7日). 2024年3月30日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  オフィシーナ・デ・エンビガドのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

オフィシーナ・デ・エンビガドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オフィシーナ・デ・エンビガドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオフィシーナ・デ・エンビガド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS