アルマ・カルリンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アルマ・カルリンの意味・解説 

アルマ・カルリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 01:13 UTC 版)

アルマ・M・カルリン (Alma M Karlin, 1889年 - 1950年) は、スロヴェニアツェリエ出身の作家、ジャーナリスト、世界旅行家、在野研究者、10か国語を話す多言語話者[1]、および神智学者。ドイツスロヴェニアの二文化双方にアイデンティティを持つ[2]。1919年から1927年までの8年間、単独で世界一周旅行を行った。旅行中、生計を立てるために語学教育、翻訳、記事執筆などに携わり、彼女が執筆した記事はヨーロッパの数多くの新聞に掲載された。女性一人での世界一周旅行など、その旅行の特異さゆえに、彼女は歴史上最も偉大な旅行家の一人として認識されている[3]


  1. ^ 1914年、かの有名な王立技芸協会およびロンドン商工会議所によってロンドンで行われた英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、およびロシア語の試験において大変優秀な成績を修めた。
  2. ^ 両親は共にスロヴェニア人であったものの、出身地ツェリェは当時オーストリア・ハンガリー帝国の一部であり、そこでオーストリア人としての教育を受けた。そのため、母国語はドイツ語であり、スロヴェニア語の運用能力は限定的である。
  3. ^ Barbara Trnovec, The endless journey of Alma M. Karlin: Life, work, legacy, Celje Regional Museum, Celje and Ljubljana University press, Faculty of Arts, Ljubljana, 2020, (以下 The endless journey of Alma M. Karlin), p. 9.
  4. ^ Alma M. Karlin, Sama: Iz otroštva in mladosti. In lingua, Celje 2010 (以下 Sama), p. 307.
  5. ^ Sama, p. 306.
  6. ^ Alma M. Karlin, Samotno potovanje: Tragedija ženske. Celjska Mohorjeva družba, Celje 2007 (以下 Samotno), p. 11.
  7. ^ アルマ・M・カルリンは8年間の旅の間、植物の水彩画を描いていた。彼女が描いた水彩画は、技術面で高い評価を専門家から得ている。しかし、水彩画の重要性を一際高めているのは、こうした芸術的な側面ではなく、描かれた土地や日付といった情報が全ての水彩画に記されているという点である。現在、これらの水彩画によって、彼女が旅で訪れた場所や日付に関して非常に正確な記録を辿ることができる(The endless journey of Alma M. Karlin, 58-60)。とはいえ、訪れた場所や日付をカルリンが旅行記の中に記すことは滅多になかったことや、たとえ記録されていたとしても、それは彼女が訪れた土地の数と比較すれば非常に限られたものであったこと、さらに現在は使用されていない植民地時代の名称を、時には誤った表記で記録することもあったことなどを考えると、現在彼女の旅の記録を辿ることができるのは当然のことではないと言える。
  8. ^ Sama, p. 169.
  9. ^ Samotno, p. 225.
  10. ^ Ibid., p. 243.
  11. ^ Ibid., p. 233.
  12. ^ Ibid., p. 233.
  13. ^ Ibid., p. 269.
  14. ^ Ibid., p. 311.
  15. ^ Karlin, Alma M. Urok Južnega morja: tragedija neke žene. Celje: Celjska Mohorjeva družba, 1996 (以下 Urok), p. 366.
  16. ^ Ibid., p. 380-383.
  17. ^ Ibid., p. 382.
  18. ^ Karlin, Alma M. »Aus Land und Stadt.« Cillier Zeitung, 第53巻, 第2号, 5. 1. 1928, p. 2.
  19. ^ Urok, p. 383.
  20. ^ Schreiber, Heinrich. Chronik des Kirchspiels Brunshaupten. Bund II. Neobjavljen rokopis. Kühlungsborn Pfarrhaus, 1934, p. 168.
  21. ^ Barbara Trnovec (režija in scenarij), Ali se spomnite Alme in Thee? (Pokrajinski muzej Celje, 2021)
  22. ^ The endless journey of Alma M. Karlin, p. 9.


「アルマ・カルリン」の続きの解説一覧


このページでは「ウィキペディア」からアルマ・カルリンを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からアルマ・カルリンを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からアルマ・カルリン を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  アルマ・カルリンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルマ・カルリン」の関連用語

アルマ・カルリンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルマ・カルリンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルマ・カルリン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS