なかむらみちことは? わかりやすく解説

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中村路子

中村路子の俳句

いち日の声使ひきり白椿
ひれ伏して神官に夏終りたり
もどかしき老滴りに間合あり
オペラ観るわが茎石の沈みごろ
一ページ毎に黄昏新日記
不意に立ち音楽喫茶の蚊を叩く
友葬る花八つ手より淡く群れ
口紅のいろを次第に昏らく鵙
向日葵を野太く咲かせ後継者
囀りのききとれるまでガラス拭く
埠頭庫の四角い無韻さくら汐
夏椿化粧ひて別の声いづる
大学の緑を濃くす培養基
憂き卓の首八方にさくらんぼ
月日の翳のかもめとなりゆけり
木の上の少女に喚ばれゐる朧
枝豆のすこし硬くて微笑せり
桐咲くやうみどりは屍の翅ひらき
梅雨の傘裡まで濡れて看とりの日
毛糸玉突き放しては今を編む
海女の墓卯浪の白をあつめたり
炎天の柩われには厳しき師
炎昼の鬼火を宥めいたりけり
白南風の墓がふる里素足になる
白萩を刈るや刻々独りになる
白足袋を脱ぎて岬の旅を消す
眼帯に白き昏らがり蕗の薹
短夜の喪服ひそかに揃へ置き
空に触れ山藤ものの終りの白
箸紙にひびきて鮎を落す水
紙倉に紙の截り口遠き雷
素足にてのけふをたしかむる
紫蘇の実を噛みて自分でなくなりぬ
翅あらば今たたみ頃夕端居
自由時間滝見に少し足らざりき
花芯濃く終りし不安桃にあり
菊人形みつめし処より傷む
落花掃き寄す詰まらなく立つ電柱
葉桜の旅を充して浪がしら
蓮池の夕日を泳ぐ鼠の目
観音の千手に紛れ枯れよぶ手
身の裡にしらほねはあり冬欅
身を離れゆき香水の独りあそび
遊ぶ目を僧に見られし花御堂
雛壇をきしませ通る碁敵よ
雨音の春となりゆく木綿針
風呂敷の自由なかたち青き踏む
風邪兆すどの鏡にも侮られ
髪洗ふひとの嗚咽のまつはるを
鴫の群翔ち濁点としてわれら
 

「なかむら みちこ」の例文・使い方・用例・文例

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