魔法少女リリカルなのはシリーズ 世界

魔法少女リリカルなのはシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 01:11 UTC 版)

世界

次元世界

本シリーズに登場する次元世界は、他の次元世界を認識しており航行できる技術を有し、時空管理局の管理と保護を受けることが承認された世界を「管理世界」、逆に文明を持つが次元世界を認識しておらず、航行できる技術を持たない世界を「管理外世界」、人間が存在しない世界を「無人世界」、何らかの理由で滅亡した世界を「遺失世界」と管理局に呼称されている。

地球
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、高町なのは八神はやてギル・グレアムの出身地。無印から『A's』まではこの世界にあるという海鳴市が主な舞台となっている。
ミッドチルダ管理対象外世界(第97管理外世界と呼ばれている)であり、ここに住むほとんどの生物はリンカーコアを持たず、魔法も認知されていないが、希に高町なのは八神はやての様に高い魔導資質を持つ者が現れることもあってか古くからミッドチルダとの往来が僅かながらある様で、スバル・ナカジマの先祖も地球の日本人である。また、高町家・バニングス家・月村家など、事情を知り交流・協力関係を持つ者もごく少数だが存在する。
ミッドチルダ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『StrikerS』『ViVid』『Force』では基本的にこの世界が舞台となっており、全ての次元世界の基点として第1世界と称されている。
空には複数の月のような衛星が浮かぶ幻想的な世界だが、首都は近未来的な大都市のクラナガンで、他にもベルカ自治領、エルセア、アルトセイムといった地方がある。
リンカーコアを持つ魔力保持者および魔導師が数多く存在する世界であり、ミッドチルダ式魔法もここで開発され、様々なデバイスや各系統の魔法の研究と開発も盛んに行われている。
なのは達が勤める時空管理局の本拠地でもあり、技術力、科学力、そして軍事力などあらゆる面において他の次元世界を圧倒し、現在では事実上管理下に置いた次元世界の統治者のように振舞っている。
また、『StrikerS』以降に登場するキャラクターもほとんどはこのミッドチルダを出身地としていて、なのはやはやて達も成人後はここに定住している。
現時点まで時空管理局以外の公的機関や組織などはほとんど未描写なため、具体的な政治体制については不明となっている。
ベルカ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、劇中では既に滅亡しており、歴史研究でもその内実は諸説分かれていて謎が多い。ベルカ式魔法もここで確立された。
『StrikerS』までは聖王が統治していた一つの国家と言われていたが、『サウンドステージX』および『Vivid』ではガレアやシュトゥラといった複数の国家が存在し、それぞれの王族達が統治する「諸王時代」と呼ばれる時代もあった。しかし、後期には国家間での覇権を巡る戦乱に明け暮れる[注釈 19]ようになり、最終的には聖王によって統一されたことが語られた。
現在はイングヴァルト家やダールグリュン家といった古代ベルカの王の子孫の一部はミッドチルダに流れ、その地で生活している。
その激しい戦乱の歴史のためか、闇の書、聖王のゆりかご、エクリプスなどシリーズに登場する特に危険なロストロギアの多くがベルカを震源地としている。
なお、ベルカに関わる固有名詞の多くは地球のドイツ語に酷似しているが、所以や理由は不明。
アルハザード
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、こちらも劇中では既に滅亡しているが、他の次元世界において「アルハザードの遺産」と称される古代遺物が相次いで発見されており、今までに確認された次元世界をはるかに凌駕した科学と魔法技術を持っていたと言われている。このため、滅亡ではなく他の世界との交流を捨てて次元の狭間に消えたという説を唱える者もいる。
プレシア・テスタロッサがアリシア・テスタロッサを蘇らせるために目指していた場所でもある。またフェイト、エリオ、ヴィヴィオ、ナンバーズなどの人造生命体を生み出す技術もこの世界から由来しており、その技術を応用したプロジェクトF(記憶転写型クローン)の根幹を築いたジェイル・スカリエッティも同様の技術で生み出された人造生命体である。
スプールス
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、機動六課発足前のキャロが自然保護隊で過ごしていた。第61管理世界と呼ばれる。
自然豊かで希少生物の楽園でもあり、そうした生物学上の理由から開発は抑えられている。反面密猟者の跋扈も問題となっており、卓越した技量を備えたエリオは大歓迎された。
ヴァイゼン
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『サウンドステージX』および『Force』にて登場。第3管理世界と呼ばれる。
シリーズの中では「マリアージュ事件」やトーマが体験したという「ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故」などが起こっている。
『Force』で六課が新たに導入したという武装端末を開発した「カレドヴルフ・テクニクス社」もここにある。
ルヴェラ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『Force』にて登場。第23管理世界と呼ばれる。
豊かな自然が残る田舎のような穏やかな世界で、都市部の街並みもミッドチルダに比べて古風で前時代的なものが多い。
トーマとリリィ、アイシスが初めて出会った地でもある。
マウクラン
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『StrikerS』にて登場。第34無人世界と呼ばれる。
ほぼ無人の世界であり、存在するのは野生の動植物のみとされている。
同作のエピローグにおいて更生したルーテシアの配流先となった。
カルナージ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『ViVid』にて登場。マウクランと同様に無人の世界とされている。
回復したアルピーノ親子が住んでおり、旅行に来た機動六課のメンバーと一部のナンバーズ、そしてヴィヴィオ達はここで合同の訓練や模擬戦を行った。
リベルタ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『Force』にて登場。第16管理世界と呼ばれる。
兵器開発企業「ヴァンデイン・コーポレーション」はこの世界に存在している。
第14無人世界
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『Force』にて登場。ほぼ無人の世界であるが、人が住める世界かどうか入植調査が行われている。
しかし、最初はフッケバイン一家のサイファーに、その後ディーゴとマティに入植者達が相次いで虐殺されている。
イスタ
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『Force』にて登場。第18管理外世界と呼ばれる。第23管理世界ルヴェラにてトーマとリリィが出会ったのと同じ頃、この地でディバイダーと銀十字を所有した男女二人組による集落殲滅事件が発生している。
ルーフェン
本シリーズに登場する多次元世界の一つで、『ViVid』にて登場。古代中国風の文明を持つ世界で、リオの拳法、春光拳の発祥の地。

その他

惑星エルトリア
地球とは別の星系に属する惑星。『-THE GEARS OF DESTINY-』にて登場。「死蝕」と呼ばれる星の病で人が住めなくなりつつあり、凶暴生物が暴れまわるようになったため、多くの人々が他惑星へ移民するためにエルトリアを捨てつつあるが、グランツ・フローリアン博士をはじめとしてなお星を戻そうと奮闘する人々もいる。
フローリアン姉妹は目的を以て過去の地球へやってきた。事件解決後は、マテリアルたちとユーリもエルトリアに住み着き、環境復興を手伝っている。

注釈

  1. ^ しかし、このことについて、『魔法少女リリカルなのはtype』の「都築真紀ロングインタビュー」では、「とらいあんぐるハート」のタイトルが出てきていない。
  2. ^ ユーノやアルフ、ザフィーラはデバイスを使用せずに魔法を行使している。
  3. ^ 事実、漫画版では、時空管理局・陸士訓練校の学長(元:戦技教導隊所属)であるファン・コラード三佐(『StrikerS』時)が、教官時代に『闇の書事件』の後に短期研修プログラムで入校したランクAAAのなのはとフェイトの二人がかりを、ランクAAにもかかわらずカートリッジも用いずに模擬戦で下すシーンがある。
  4. ^ アニメ版において、ほとんどのAIは英語を話すが、グラーフアイゼンなどベルカ式魔法をメインとするデバイスではドイツ語を話すことが多い。最近はキャラクターと共通の言語を話す機種も登場している。
  5. ^ 白兵戦能力を十分に持つバルディッシュでさえ、レヴァンティンにほとんど一方的に破壊された。
  6. ^ 劇場版では、魔法起動にキーワードが必要という設定はオミットされ、また封印は「高威力魔法による稼動停止」でも可能という事となり、封印以外の魔法発動の際にも「リリカルマジカル」という呪文は使用されていない。
  7. ^ 劇場版パンフレットの記述では「人機一体」。
  8. ^ レイジングハートはStS時点まで、自身の破損を問題として訴えた事が一度もない。この点では似たもの主従である。
  9. ^ 比較的A's時のバリアジャケットである「セイクリッドモード」に似ている。
  10. ^ Sir」は通常、男性の上官に対して使用する言葉。本来、女性に対しての場合は「Ma'am」である。しかしアメリカでは性別に関係なく肯定や否定を強調するために用いることもある。
  11. ^ シグナム/レヴァンティンとの再戦時の賛辞に対する返礼や、初代リインフォースとの別れのやりとりを見るに、無感情なわけではない。単に無口なだけ。
  12. ^ ただし公式サイトには「凶悪な程の威力を誇る」とある。
  13. ^ 片手剣の《ライオットブレード》と双剣の《ライオットザンバー》の2つのモードがあり、ライオットザンバーはライオットブレードの二刀流の《ライオットザンバー・スティンガー》、ライオットブレード二刀を合体させた超大型剣の《ライオットザンバー・カラミティ》に分けられる。
  14. ^ オートパーソナライズ機能といい、使用者の身体に合わせたサイズに変化すると同時に色彩も使用者が設定した色合いに変化するリボルバーナックルの機能。
  15. ^ 変身制御などとも言い、見た目は聖王モードと大差ない(セットアップすると変化する)。
  16. ^ パラレルワールドである『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』ではユーノ以前に司書長が存在したことが語られている。
  17. ^ フェイトは一尉扱い、ティアナは三尉扱い。基準は実績に基づくものと推察される。
  18. ^ 魔法戦記リリカルなのはForceネクスト Design11「ステラ×飛翔戦艇フッケバイン」より
  19. ^ 『Vivid』では末期の頃は聖王家を擁する親聖王派の国家連合とその聖王家に反発する国家連合の争いだったと語られている。
  20. ^ 第1期の制作記者会見の際、取材に来たのが同誌だけであったことがきっかけで、以来同誌との関係が強くなった。

出典

  1. ^ a b c 渡辺由美子「女性もハマる! 闘う魔法少女「魔法少女リリカルなのは」シリーズの魅力」『オトナアニメ』 vol.20、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年5月9日、62-67頁。ISBN 978-4-86248-711-7 
  2. ^ 「魔法少女リリカルなのは特集」『メガミマガジン』通巻100号記念特大号、学習研究社、2008年7月30日。ASIN: B001CGHZYA
  3. ^ 魔法少女リリカルなのはシリーズ 公式サイト”. 2016年12月7日閲覧。
  4. ^ “『魔法少女リリカルなのは Detonation』、2018年の公開が決定”. マイナビニュース. (2017年7月22日). https://news.mynavi.jp/article/20170722-a064/ 2017年7月22日閲覧。 
  5. ^ “「魔法少女リリカルなのは Reflection」は2部作に 田村ゆかりらキャスト続投&スタッフ一新”. アニメハック(映画.com). (2016年11月30日). http://anime.eiga.com/news/103758/ 2017年7月24日閲覧。 
  6. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.32
  7. ^ “『魔法少女リリカルなのは Detonation』、2018年の公開が決定”. マイナビニュース (マイナビ). (2017年7月22日). http://news.mynavi.jp/news/2017/07/22/064/ 2017年7月25日閲覧。 
  8. ^ 『魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック』晋遊舎、2006年、88頁。
  9. ^ アニメディア』2012年8月号付録『魔法少女リリカルなのはGOD サウンドステージA』より
  10. ^ 「BOOK IN BOOK なのはStrikerS 都築真紀原案イラスト集(キャラクター編)」『メガミマガジン』2008年1月号、学習研究社、107頁。
  11. ^ A's第12話、『A's THE COMICS』135頁など。
  12. ^ -THE GEARS OF DESTINY-では、阿澄佳奈名義だが、アニメではローマ字表記となっている。
  13. ^ 『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE GEARS OF DESTINY- 公式攻略ガイドブック』学研パブリッシング、2012年、130頁。
  14. ^ 『A's』はMBS、『StrikerS』はテレビ東京系での放送の際にテレビ大阪でも放送





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